昨日、松本市総合体育館で行われていた「健康とスポーツのフェスティバル」に行ってきましたが、写真のような桃太郎旗が立てられていました。
なぜ松本市国民健康保険が特定健診の受診率65%(注1)を目指しているのか不思議ですね。
これにはどうやら理由があるようです。
国は2012年度末までに、特定健診(メタボ健診)の受診率を65%、保健指導の実施率は45%、メタボ該当者・予備群を10%減じることを目標と定めていて、各医療保険者(注2)はこの目標を達成するために必死になっているそうです。
必死になるのには理由があり、これらの目標を下回った医療保険者には、後期高齢者医療制度への拠出金を最大10%増額、目標を達成できた医療保険者には拠出金を最大10%減額するという事が決まっているのだそうです。
厚生労働省、飴と鞭を使い分けています。
定かな数字ではありませんが、上記のこの罰則金(拠出金)は規模の大きな医療保険者ですと数億円と言う金額にもなるのだそうです。
罰則金(拠出金)を最大10%支払う事になった医療保険者の加入者は当然月々支払う保険料を多く払う事になります。
特定健診を受ける受けないは個人の判断ですが、その個人の判断で所属している医療保険の保険料が高くなることもあり得るわけです。
保険料が高くなってから、そんな事は聞いていなかったぞと言っても通らないようです。
あなたはもう特定健診うけましたか?
「
松本市国保加入者の特定健診」
「松本市の国民健康保険 特定健康診査(21年度版)」
注1 単一健保・共済は80%、総合健保・協会けんぽ・国保組合は70%、市町村国保は65%
注2 医療保険者とは
国民皆保険制度により全ての人が医療保険に加入する事が
義務づけられていて、以下のいずれかの医療保険に加入します。
大きく分けると医療保険は以下のように分類されます。
これらに入る各医療保険組合の事を医療保険者と総称するようです。
協会けんぽ(全国健康保険協会・旧政府管掌健康保険)
例-全国健康保険協会長野県支部
組合健康保険(組合健保)
例-キッセイ健康保険組合
トヨタ健康保険組合
国民健康保険(市町村国民健康保険・既存の国民健康保険組合)
例-松本市国民健康保険組合
塩尻市国民健康保険組合
長野県医師国民健康保険組合
船員保険
日雇保険
共済組合
例-長野県市町村職員共済組合
公立学校共済組合
後期高齢者医療制度