「ずく」は標準語になおす事が難しいと言われている方言です。
長野県方言辞典では「精を出してやる気力。根気。やる気。活力。こまめに働く事。熱心さ。労をいとわずに働く生活態度、性分、意欲、気力等を総合した言葉。がんばり。活気。気力。」とあります。
例文
「ずく だせ」=「やる気を出せ」
「ずく あるね」=「根気あるね」
「ずく が ぬけた」=「精を出してやる気力が無くなった」
「ずく ださん か」=「やる気を出さないか」
「ずく が でねー」=「やる気が出ない」
「ずく だして やれ」=「意欲を出してやれ」
「もっと ずく だせ」=「もっとやる気を出せ」
「ずく を おしむ な」=「精を出してやる気力を惜しむな」
「あいつ は ずく ある わ」=「あいつは意欲があるわ」
「さー ずく だして やるぞ」=「さー やる気を出してやるぞ」
「ずく を おしまず に はたらく」=「労をいとわずに働く」
「くち は ださなんで いいで ずく だせ」=「口は出さないでよいからやる気を出せ」
「さあーて ずく だして たねまき やっちまう か」=「よしやる気をだして種蒔きをやってしまうか」
「ずく を おしまず せんぜ で やさいづくり を たのしむ」=「精を出して自家用野菜畑で野菜作りを楽しむ」
「まつもといっぽんねぎ は ずく だして まなつ の あっつい なか うえけーし する で やこさ と あまみ が でて うんまい だじ」=「松本一本葱は労をいとわずに真夏の暑い中植え替えしをするから柔らかさと甘味がでて美味しいのですよ」