「だに」は「のに」や「なのに」や「のだから」の意。
例文1
「びょうき だに がっこう い いった」=「病気なのに学校にいった」
「いって くれりゃー てつだった だに」=「言ってくれれば手伝ったのに」
「ないた ばかり だに もう わらってる」=「泣いたばかりなのにもう笑っている」
「ごしょう だに かね ようだてて おくりや」=「後生だからお金を用立ててください」
「やくそく の じかん だに まだ あいつぁー こない」=「約束の時間なのにまだあいつは来ない」
「どしゃぶり だに さんぽ に いった やつ が いる」=「土砂降りなのに散歩に行った奴がいる」
「まだ ろくがつ だに きょう は なつび に なるって じ」=「まだ六月なのに今日は夏日になるそうですよ」
「あのこ は まだ ごさい だに もう たしざん が できる」=「あの子はまだ五歳なのにもう足し算ができる」
「ひさしぶりに きた だに おちゃ のん で すこし はなし してき ましょ」=「久し振りに来たのだからお茶を飲んで少し話をしてきなさいよ」
「しょーねー もん だね。 がーた は まちがった こん ぜんぜん してねー だに なにょ こいてる だかいね」=「しょうがないものですね。 周りは間違った事は全然していないのに何を言っているのでしょうね」
とくさ の ランドセル とくさん ち まで おれ が
もってって やった だに
おださ どう おもう い。」
ひと に なんか してもらったって
ちかよらん よう に してる じ。」
例文2の標準語(?)訳
豊臣秀吉 「一昨日 学校から帰る途中に
徳川家康さんが足が痛いと言うものですから
徳川家康さんのランドセルを私が徳川家康さんの家まで
持って行ってあげたのに
徳川家康さんから ありがとうの一言もありませんでした。
織田信長さん どう思います。」
織田信長 「徳川家康さんはいつもその様ではないですか。
他人から何かをしてもらっても
ありがとうの一言も無いですよ。
だから私は徳川家康さんにはなるべく
近寄らないようにしていますよ。」
「だに」は時代劇で頻繁に使われていますね、松本の方言だったのですか?
話しが変わりますが先日の水仙の件私もブログアップ致しましたつきましてはmt77さんのブログをTBさせて頂きましたので宜しくお願いいたします。
松本もここのところ芳しくない天気が続き、立春を過ぎたというのに寒い日が続いています。
田畑は11日に降った雪がまだ融けずに白いままです。
「だに」についてはまた文献などをあたってみたいとおもいます。
ありがとうございました。
その意味が”美味しいんですよ”
と言う使い方が正しいのでしたら、
大阪では”うまいんやで”の”やで”が相当します。
例題のように”だのに”に使う言葉は”けど”でしょうか?
”もってってやった けど”
標準語のような気もしますが・・・
「うまいんだに」は「美味しいですよ」と断定になりますが、ここで使っている「だに」は後ろに続く言葉の内容を軽く打ち消すような(否定するような)感じになります。
「風邪ひいてるだに スキーに行くだってせ」=「風邪をひいているのにスキーに行くんだそうですよ」
「余り物を食べてやっただに 怒られちまった」=「余り物を食べてあげたのに 怒られてしまいくした」
のようになります。