「あしたなさ」は「明日の朝」の意。
例文1
「しゅっぱつ は あしたなさ 7じ だよ」=「出発は明日の朝7時ですよ」
「あしたなさ は ひさしぶり に ねぼう が できる」=「明日の朝は久し振りに寝坊が出来る」
「あしたなさ なんじ に おこしゃー いい だ かや」=「明日の朝は何時に起こせば良いのかな」
「かあちゃん あしたなさ 5じ に おこしとくりや ね」=「お母さん 明日の朝は5時に起こしてくださいね」
「これから あしたなさ まで やきん の しごと せー」=「これから明日の朝まで夜勤の仕事ですよ」
「そんじゃー あしたなさ 7じ に むかえ に ゆく わい」=「それでは明日の朝7時に迎えに行きますよ」
「あしたなさ はちじ ちょうど の あずさ で たびだち ます」=「明日の朝8時ちょうどのあずさで旅立ちます」
「あいて には あしたなさ 10じ に でんわ を すると つたえて あります」=「相手には明日の朝10時に電話をすると伝えてあります」
「こんや の ゆき の ふりかた だと あしたなさ は ゆきかき を しなきゃー いけん ぞ」=「今夜の雪の降り方だと明日の朝は雪掻きをしなくてはいけないぞ」
例文2
※織田信長と豊臣秀吉は幼馴染と言う仮定での会話
豊臣秀吉 「どこい いくだい。」
例文2の標準語(?)訳
織田信長 「豊臣秀吉さん、明日の朝 釣りに行きませんか。」
豊臣秀吉 「何処へ行くのですか。」
織田信長 「お宮の東にある溜池へ行ってみませんか。」
豊臣秀吉 「あそこの溜池には大きな金魚がいますのでどちらが釣り上げるか競争をしましょう。」
織田信長 「はい良いですよ。結局私が釣り上げて勝ってしまいますがね。」
アシタ+ノ+アサと言う事で、ノ+アサがナサに変化した事が良くわかりました。
古い言葉で考えられるもので私の頭にすぐ浮かぶ松本弁は「おてしょ」です。
「おてしょ」は「手塩皿(てしおざら)」の女性語で宮中の女官言葉のようです。
いつの間にか「シオ」が「ショ」に変化したようです。
松本の地に宮中の女官言葉の「おてしょ」が残っているのも不思議な気がします。
この言葉も若者には全く通じず、そのいと無くなってしまう言葉なのだと思います。
mttさまが考えて居られるように、古代から使われているようですね、未だ日本語が確立されていない時の言葉には随分と興味深い言い回しが有りますね。
縮められたものがあるかもしれないという頭で自分の使っている松本弁をチェックしてみたいと思います。
ただ、折れた筋違部分は大きな余震も考えられましたので、あわてて耐震補強をしながらの補修がすみました。
「あしたなさ」は英語のThank Youと似たようなものなのかもしれません。
ネットで調べますと、「あしたなさ」はあちらこちらの地区で方言として用いているようです。
我が家では、「夕べ」は「ゆんべ」も使いますが「ゆんべな」も使います。
こんなの他にもあるのでしょうね。
こちらは今、凶風のまっただ中です。
「あしたなさ」はパッと見たときは「あしたしなさい」と勘違いしました。
「あしたのあさ」の「のあ」が縮まって「な」になったみたいですね。
こちらには、似た言葉はないですけど、訛った言葉で「ゆんべ」 夕べがあります。