シャツに軽いカーディガン。
長袖を2枚着重ねても肌寒い薄暗い早朝。
朝陽は上がりきっていたものの
線路沿いの公園の電燈がまだ点っているのを
車窓から眺めながらいつの間にか眠っていた。
何度、転寝から目を覚ましても、市街地を
出てから同じような景色が続く。
よく見かけるつる性の野草、彼岸花、
稲刈り跡の田んぼと丸い里山。
東海道本線を東に2時間半、
ドア-ドアでは片道4時間近くかかる
鈍行列車の移動。
久しぶりに父を訪ねた。
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今回は同行した検診で父の健康状態が
いくらか好転していることを医師から聞けたのが
うれしかった。
本人も体調を整えて再手術に備えることに、
前向きの姿勢が見えるようになっていた。
もっとも、こういう気持ちも体調も
「日により気分により、波が大きい。」
というのも事実だけれど。
「元気になって、父と姉家族とわたしたち夫婦と
三重の旅館に行ってカラオケつきお泊り宴会をしよう!!」
とのりのりで約束。