台風後の急流で花を閉じがちな梅花藻
ラファエロ前派の代表作、ミレー『オフェーリア』。
実際に2度ほど観た時、
うっそうとした緑の中の清流に浮いたオフェーリアの
肌の透明感・衣裳・森の細密描写にも息を呑みましたが、
寄り添うように咲く、小さな白い花を持つ藻に、
強く惹かれていました。
その花が、梅花藻。
伊吹山を歩いた日の帰路、
梅花藻が咲く街、昔の中山道醒ヶ井宿、
醒ヶ井に立ち寄りました。
最盛期には、遅かったのですがそれでも
まだ、ちいさな花を観ることが出来ました。
そして、期待以上だった地蔵川の透明度と
周囲の趣のある町並み。。。
明治の尋常高等小学校玄関前を行く、
矢来車(日本製籐製乳母車)を押す女性。
ヴォーリスの設計した旧醒ヶ井郵便局。
昔の商家の建物で、名水仕込のヤマキ醤油店が今も営業しています。
駅前のこのお店には、次回はぜひ入ってみたい。
でも、「注文の多い料理店」みたいな危機感もやや感じるから、
醒ヶ井養鱒場で鱒をいただくほうがいいかな。。。
陽が落ち始めて、後ろ髪を引かれながら
再訪したい街を後にしました。