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三重県立美術館: 外観は、写真のアングルをきめるのが難しかった。
三重県立美術館で開催中の企画展
『イケムラレイコ うつりゆくもの』
Leiko Ikemura: Transfiguration
2011年11月8日(火)-2012年1月22日(日)
NHK『日曜美術館』の『アートシーン』や
つぴつぴさんのBlogで紹介されているのを観て
去年から、観たいと思っていた展覧会に
ようやく行くことができた。
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三重県津市出身、現在はドイツを拠点に活躍する。
絵画、彫刻、ドローイングなど150点を超える作品により、
イケムラレイコの幅広い活動を包括的に紹介する、
日本で初めての本格的な回顧展です。(美術館公式HPより抜粋)
今現在、活躍している画家の作品を
ひさびさに見て、やはりちがうなー。と思う。
時というフィルターを透して残った普遍的な魅力に満ちた作品は
もちろんすばらしいけれど、今を生きる人の感性は
すうーっと気持ちよく響いてくる。
奈良 美智に近い浮遊感を感じたり
ダリのある時期の作品に近いものを感じたり。
うつくしい涅槃像をイメージしてしまった『青に浮ぶ顔』、
フウケイの捕らえ方が刺激になった『ヒカリ』、
直に観ることが出来てよかった。
ならんで展示されていた『山水』の一連は、
印刷では、感じられなかったであろう強い美しさがあった。
深く、広く、いろいろな表現で
創作できるひとなんだなー。
多種多様、多彩な作品が
手際よく良い形で展示されていて
振り返っても、ただただため息がでる。
ヒトの深い感情を削ぎ去ったり
覆い隠したような現代美術は
すごいな。いいなー。と感嘆しても
好きにはなれないところがあるけど、
巧みさと、精神性を両方備えたこの人の
作品は、心に迫る。
キャプションで視界をさえぎる事無く
作品ナンバーも壁の低いスミに寄せられていて、
展示室入り口で渡されるフロアーガイドに
必要な事項が記載されているという見せ方は
絵に集中でき、美しく見えた。
□ □ □
昼食は館内のレストラン
『ミュゼ・ボンヴィヴァン』を利用。
今、滋賀県立近代美術館のレストランは
撤退してしまって、手づくりのパンの販売が
ある程度なので、うらやましい。
いろいろなテイストの小物が置いてあるのは、
一昔前の喫茶店のような感じをうけたけれど、
漫画や週刊誌ではなく、現在の企画展の図録など
自由見られる。
豚肉のランチコース。
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サラダ・パンからその後を期待できる美味しさ。
メインの皿のソエモノは
くわい・サトイモ・さつまいも・ぬかご・・・
食材が多種で味が程よく薄味で美味しかった。。
絵も食事も、堪能
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