『マルタとやさしい刺繍』劇場用ポスターより
このところ、観たい映画を見逃してばかり。
でも、これだけは是非観たかった。
(特に、身近で一緒に年をとって行く女友達とね。)
『マルタとやさしい刺繍』、たった89分の短い映画。
それなのに、なんていろいろ込められていたことだろう。
マルタとマルタの友人達は、皆誰かしらに似ている。
人生の中で地域社会が、夫が、家族が、いつの間にか
彼女たちの「たが」となって、出来ることを
知らず知らずの内に、あきらめていないだろうか。
あるいは、自ら一歩を踏み出せないでいることを
それらを理由にすることによって納得していないだろうか。
誰もが、マルタのように夢を追い、力強く歩み始めて
いい結果を得られるわけではない。
けれど、年老いて家族や身内や国の社会保障ですら
当てにならない昨今、たとえ年をとっても・・・
いえ、年をとっていろいろ衰えが出るからこそ、
人間、マルタと仲間達のように、この位気丈に自立を
目指さなくてはいけないかもしれない。
その為には、健康とともに、日々の中に喜びを
見出せることが必要だろう。
ただ周囲と折り合いをつけ争わず生きていく
だけではなく、意見や個性、生活環境や
生きてきた道のりの違いを認め合い尊重し合い、
助け合い、労わり合える友人の存在は心強い。
つらい現実をそれぞれに抱えながらも、どこかで
自分自身が踏ん張らない限り、孤立していくばかり。
そんな時、手を貸してくれる人、そばで見守ってくれる人、
最初、マルタを暗闇から日差しの差し込む方向に
強引に連れ出したかのようなリージ。
彼女の思いやりにあふれたキャラクターが
ひときわ心に残った。
万人に好かれていたわけではなかったであろうリージ。
鈍感な俗物より、リージのような異端児ってすごくいい。
私が感じたことを言語化してくれはった気がします
日本社会の老後への保障の貧弱さの問題は問題として
もっと年齢に関係なく自分の生き方として問われている気がしたんです
茨木のりこさんの
「自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ」に通じるかんじです
すごいなーハーミットさん
一緒に観られたお友達も羨ましいです
こちらは来月にある模様。楽しみにしてます。
はたして、わたしには一緒にみる友達がいるか・・・しら^^;
>私が感じたことを言語化してくれはった・・・
は、日頃私が洛中ねずみさんに感じていることです。ほんと?うれしいな♪^^
茨木のり子さん・・・読んだこと、ありませんでした。
『自分の感受性くらい』と『倚りかからず』
をとりあえず読んでみて、内容も詩としての
書きっぷりも「好きだ!」と思いました。
他に、ルオーの絵も私もだいすきだし。
洛中ねずみさん、ありがとう。図書館で
ありったけ借りてきて読みます。
来月って、もう来年かぁ。。。しみじみ。
一緒に見に行く友達はドラさん、居そう。
でも、もしそちらで一人で観たとしても
少なくとも洛中ネズミさんと私は一緒?に
観てるし。。。
良さそうな映画 観たいな~~
調べたら 銀座でやってるみたいだけど・・・
う~~ん果たして観られるだろうか・・・
観たいな~ 観られるな~ う~ん(-_-;)
Ryokoさんや、Ryokoさんのお友だちにとっては、
マルタたちが逆に遠回りで歯がゆいかも。。。
でも、物づくりの楽しさが伝わってきて
共感できると思います。
観られるかな~。見てくれるといいナァ♪