花ぎれのシルバーゴールドに引かれ・・・
持ち主の掛けたカバーをこそっとはずし、
ジャケットカバーもはずし、
中を覗いてしまった。
シンプルできれいな表紙。
日頃、オケチ&ものぐさで
図書館の本や文庫ばかり読んでいると・・・
ハードカバーって、つくづく
「いーなー」「本って、きれいだなー」と思いますね。
(ごめんなさい。持ち主さん。
湿っぽい手のわたしは、大事をとって白のコットンの
ドライバーズ手袋を使用しました。。。)
前回に続き、京極夏彦。
現代を時代背景にした『死ねばいいのに』
は、この人から借用。
内容(「BOOK」データベースより)
死んだ女のことを教えてくれないか―。
無礼な男が突然現われ、私に尋ねる。
私は一体、彼女の何を知っていたというのだろう。
問いかけられた言葉に、暴かれる嘘、
晒け出される業、浮かび上がる剥き出しの真実…。
「じぶんって、○○だからー」とか
「○○さんて、○○ッスよね。」とか
「○○じゃ、ないんスかー。」とか
開き直って、傍若無人な態度をとる人
ある種の「すなおな」理屈を公言する人が私は、苦手だ。
(多分に自分もそういう面があることを意識しつつも)
どちらかというと、利己的で腹グロな自分をかくして
世間の中で納まりよい位置に居続けようと
あくせくウソを重ねて、おどおどしているような
フツー人間の方が愛おしい。
特に登場人物の一人は、
若い頃の自分とオーバーラップしていて
極端な行動以外には、感情移入してしまった。
どういう結末にするのか。
この作家が、どうラストを締めくくるのか、
知りたくて、一気に読んだ。
ショッキングなタイトルは
人を恨んで「(アンナ人)死んでしまえばいい。」ではない。、
人の心の表裏丸ごとに対して
「(つらかったら)死んでしまえばいい。」なのだ。
この作家は、どこか視線が温かく
斜に構えて読者を暗闇の中に
連れ込んだまま置き去りにしていない。
ストンと飲み込めないものを感じながらも
逆説的に、人の許し方、自分の許し方の
How to をこの作家・本は指しているのでは
ないかと思えた。
死ねばいいのにの装丁は、洋書っぽくて私も好きです。
手袋なんてしなくても、全然平気ですよ~(^_^;)私はほとんど古本でしか買わないので、ご自由にどうぞ~(^o^)
まだ後一つお勧めシリーズがありますので、それを読んでいただくのを楽しみにしてまーす(って、もういらないって言われるかもだけど^_^;)
帯をしたままのこんなきれいな状態でも
古本でしたか?
そー聞いて、ちょっと安心。
今、洗濯機の音を聞きながら、『魍魎の・・・』を
読んでいました。^m^
おもしろい!おかげで家事がはかどらなくて困ります。
(請うてお借りしといてなんちゅー言い草。)
別シリーズは来年、一冊ずつお借りしたいかな♪