国立京都近代美術館
今月は、なぜか京都づいています。
19日にミントさんと八坂神社付近に出向いた後
翌20日、別の友人と読売新聞の招待券で
『ルノワール+ルノワール展』
の初日に出かけてきました。
タイトル通り、今回の展示会では
印象派の巨匠オーギュスト・ルノワールの作品と同時に
その次男映画監督ジャン・ルノワールの作品を対比して
観ることが出来ます。
最近、国立美術館は高校生および18歳未満の方の
所蔵作品展の観覧料を無料にしたり、
ワークショップやギャラリートークなども増えて
しかも、楽しいものになっていますが、
企画展の見せ方自体、作品理解の為にどんどん
変化してきつつあることに衝撃すら感じた
展覧会でした。
成功しているようには思えなかったので
触れなかったのですが、先日のミホ・ミュージアムの
与謝蕪村―翔けめぐる創意(おもい)―
でも、絵の間に大きなモノトーンの草木の
写真パネルで壁面を埋めることで、雰囲気を伝えようと
する意趣が見えました。
けれど、そのモダンな写真と蕪村の絵との間に
私は違和感を感じて蕪村の作品に集中できませんでした。
― すばらしい絵があれば、観る人自身が空間に
蕪村の世界のイメージを作り上げるのに。
そんなわけで、今回の展覧会の趣向に興味を持ちながらも
危惧しながら出かけたのですが・・・
実際には、オーギュスト・ルノワールとその作品、時代を
大変身近に感じることが出来るすばらしい展覧会でした。
ルノワールの作品は、今までに観たことのあるもの
も幾つかありましたが、まるで知人が描いた絵のように
これほど親しみと共感を感じながら観ることは
ありませんでした。
『ルノワール+ルノワール展』
「印象派が好き。ルノワールが好き。」という人はもちろん、
「印象派?ルノワール?見飽きちゃったね。」
という人にも観て欲しい展覧会です。
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