オットとレイトショーを観に行くことになって、
ほとんど選択の余地なく、『p.s.アイラヴユー』を選んだ。
50代の夫婦が連れ立って行くにしては、
このタイトルなんとかならないものか、と思いつつ。
死んだ夫からの手紙・・・(泣かされたくないな。)
原作はアイルランド元首相の21歳の娘のデヴュー作。
(乙女チックにスイート?)
主演の二人の映画も今までよけて通ってきたのは
あんまりルックスがタイプではないから。
(オスカーの主演女優賞を数年の間に
2度も獲っているとか関係なく。)
あれこれ不満を飲み込みながら、
まーコレしかないし、
せっかく時間がとれたんだから行きたいし、
ところが・・・実際、観てみるとよかった。
かなり、よかった。
若い人にもいいかもしれないけど、
結婚後だいぶ経った中年夫婦が
並んで観ることができて、よかった。
私としては、生きている時にはいろいろ現実的な事で
衝突したり、結構無神経みたいにも思えた夫が
実はホリー(主人公)の本来の姿をずっと理解していて
自分が亡くなった後、一緒に暮らしていた時以上に
そこに戻っていって欲しいと思っていたというところが
いま思い出しても、泣ける。
そして、今の生活の先に絶対訪れる別離。
それまでをどう生きたいのか、
その時、どう生きるのか、
又は、何を残せるのか
考えずにはいられなかった。
ストーリーの核である「亡くなった夫からの手紙」は
現実的ではないかもしれないけれど、
映画の中にはとてもリアルなものがいっぱい詰まっていた。
セリフも登場人物たちがいろいろなところで
いろいろ、染みることを言う。
シンプルなストーリーなのに、生身の人間っぽさが
迫ってくるこの感覚『プラダを着た悪魔』にも
共通するものがあったっけ。。。
p.s.
「お。」っと思ったのは『ロミーとミシェルの場合』の
リサ・クロドーがホリーの親友の1人、デニース役で出ていた。
『ロミーとミシェルの場合』は動画配信サイトの無料映画で観た
すごく軽いノリで始まって、おバカで見栄っ張りの女の子が
大成功してしまうという、無料でなければ絶対見なかった
映画だけれど、今思うとコレも『プラダ・・・』や
『p.s.・・・』に共通するものがあったように思う。
目からうろこで、実生活の私の無意識の偏見や
コずるさを自覚させられた、意外とフカイ映画だった。
その中でも、今回も、彼女は個性的で、友達思いで
友人に欲しいキャラクターNO.1だった。
はげみになります。ぽちっと、ヨロシク♪