ジャケットが良かったので、これは静謐な世界が流れるだろうと予想して買って、これほど違っていたアルバムも久しぶりです。
フルートとチューバのデュオというのが危ないけれどイタリアのサンドメニコ聖堂で録音されているから予想通りでも良いと思う。
ロベルトファブリシアーニというフルートの(巨匠らしい)とベルリンで活動するチューバのロビン・ヘイワードのデュオ、1曲目ブーンというビブラートのかかった管のロングトーンがつづいてなんだか蚊が飛んでいるような感じ。
2曲目今度はチューバが同じように筒がなっているような音が続いて1~2曲メロディのないロングトーンの世界が26分。
現代音楽というのが枠でしょう。
3曲目、最初がマースピースを震わせないチューバの排気音だから驚く、ここまで音階、スケールというものはなし。
4曲目バスフルートが2音か3音移動しだしてチューバも音をだすアルバム最初の動きが33分でハーモニックなフルートがやはり蚊の羽音のみたいになって終わり。
もちろん最後まで変わらず45分。
フルートの人は実にたくさんのアルバムをだしているから認める人が多いのでしょうが、ですからこのアルバムも意義深いものなのでしょう。
予想との違いで驚いただけで、意義はあるので悪くはないだろうけど、好きな人は少ないかもしれない。
蚊というのは食物連鎖の初期に位置する生物で、人間にとってどんな利があるのかなどと思ってしまうのは、先日夜中に頭にきたからです。寝ているときに蚊が襲ってくるのは大損みたいに感じます。
蚊が好きという人はほとんど聞いたことがないけれど、いるならぜひ名乗りをあげて理由を聞かせてほしい。(ハチとかハエはいそう。)
このアルバム、そのような嫌われものではありません。
好みはあると思いますが、夜、真っ暗にしてベットで横になって聴く方法が一番楽しめると思います。
RNella Basilica / Roberto Fabbriciani Robin Hayward
Flute [Bass, Contrabass, Hyperbass]– Roberto Fabbriciani
Tuba [Microtonal]– Robin Hayward
1 Nella Basilica
2 Adagio
3 Riflessione
4 Colori Di Cimabue
5 Arezzo