東京JAZZ 2006では、ピアノの大御所や姉御肌に挟まって、少し窮屈そうだったオースティン・ペラルタの新しいアルバムです。東京JAZZからほぼ1ヶ月後2006年10/10の録音です。
ジャケットは、美少年の特権でお顔が大きく写っていますが、このアルバムの内容を表すなら、裏面のこの写真、ペラルタが飛んでくれました。
1曲目から自身のすばらしい曲で強烈に始まります。注目している、マーカス・ストリックランドも火がついたようなブローです。硬質な音のバイブも曲に合っていて、これは完全にボビー・ハチャーソン狙いです。エンディングにはあまりに飛びすぎてフェードアウトしかないけれど許しましょう。6曲目“Ablaze”もペラルタの曲でピアノソロがしまって成長著しく、自信ついた感じです。ただ他人の曲では出来にばらつきがあり、まだ若く経験の必要性も感じられます。
ドラムの、ロナルド・ブルーナーJrがすごい演奏です。8曲目“Afuro Blue”のトリオ演奏は完全燃焼です。M・タイナーがフェバリットというペラルタの弾くモーダルな強さは、私も一番好きなマッコイ調で全快です。マッコイ自体はこのような演奏をしていた後に、ずいぶん甘ったるい音になっていった様に感じます。ペラルタ君は悩まずにこのまま突き進んで欲しい。
ただベースは大御所バスター・ウィリアム、私この人の音どうもだめなのです。大御所ということもあり、3曲もソロが有りますが、できるだけ耳が集中しないようにします。前作はR・カーターだし、ベース選びだけはいまいちです。
Mantra / Austin Peralta
Austin Perlta piano Kalimba
Buster Williams bass
Ronald Bruner Jr drums
Marcus Strckland tenor sax
Steeve Nelson vib
1 Mantra
2 Black Narcissus
3 Goodbye Pork Pie Hat
4 Astral Tides
5 Butterfly
6 Ablaze
7 All the Things You Are
8 Afro Blue
9 D.Redman