
前に何も知らないでかったアルバムがとても良かった。
まるで一曲一曲パステルの色を変えながら丁寧に絵を書いているように思いました。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20070418
それで新しいアルバムはぜひ聞いておきたいと思います。
1曲目、重たげなベースにこのピアニスト単音の美しいメロディを乗せていくパターンで、フレーズを追っているだけでとても気持ちが良くなります。
録音が良くてピアノがしゃきっと生きています。
2曲目内省的なピアノフレーズがじっと足元ををみるようなハーモニーとメロディ、バランスよく組み合わさって、前作同様曲がいいのです。
3曲目がマイク・ノックの曲、ノックのファンなのかも知れませんね、うれしいです、そして曲も素晴らしい、落ち着きの中に芯が伸びていくような感じでです。
このグループ、前作から同じメンバーで、ピアノがとにかく中心になっていて、リズムはサポートに回る感じでしたが、今回は少しリズムの割合が増した様です。
4曲目、意外とアグレッシブな演奏で、ベース、ドラムスの兼ね合いも、なかなか気合がはいっているのです。
5曲目が打って変わってドラムスはブラシの4ビート、ここら辺の変り身も実は違和感ないところがこのピアニストの凄いところかも知れません。
6曲目もオリジナル、落ち着いたピアノテンポ、とにかくテクなどをみせびらかすことはなく、フレーズをしっかりと拾って、曲にしていきます。
このグループ、オーソドックスな欧州のピアノ・トリオの一つ、優しい叙情的な演奏に溺れないように、しっかりリズムを入れて、それが少しロック調で違和感があっても、これが目標でしょうか。
7曲目、ヘイデンの“First Song”の美しさをきちんと表現できる実力は認めるべきでしょう。
前作がとても良かったので拾いにいきましたが、今度のアルバムでは、唯右手のフレーズできれいに弾くだけでなく、ピアノに強さが加わった感じです。
9曲目、ベースパターンがG・ピーコックのようになり、キーみたいなソロを進めるかというと、それをとどめて自分性を出しているところ、いい感じなのです。
10曲目、しっかりとピアノラインが見えながら、このよう落ち着いているとても良い感じです。
この単音でフレーズをつきつめるピアニストはなかなかいないし、タッチも一品です。
このグループがこのまま続けるかは疑問ですが、注目をしていくべきピアニストです。
Invisible Light / Michel Bisceglia
MICHEL BISCEGLIA(p)
WERNER LAUSCHER(b)
MARC LEHAN(ds)
1.Floating
2.Esperanza
3.Dark Light
4.Speed of Light
5.O Ceu do Alentejo
6.Prova 21
7.First Song
8.At Night
9.Prova 31
10.The Vertov