エレキの刺激に脳の中をグニャグニャにされたので、対極にあるようなアルバムを聴きたくなった。ECMがぴったり板についたようなアルバムです。
ステファーノ・バターリアは追っかけてきたピアニストではありませんがECMから出した前作「The River Of Anydar」がとてもよかったので今回も引き続いて購入です。
1曲目、湖底に沈んだ村を見ているようなウエットな感じ、ステファーノ・バターリアらしい始まりでうれしい。潜在した記憶を呼び起こしてくれるようです。
2曲目は哀愁あるメロディでイタリア人らしい曲、ユニゾンのベースの音が美しい。
3曲目、ヨーロッパ・ピアノの共通項、ロマの記憶みたいなものが見えます。
4曲目、私たちは常に動いていなければいけないという強迫観念を破る静かな始まり、やがてうごめきだす感情のあらわれ、ECMらしい落ち着いたつくりです。
8曲目、自分に問いかけ、他者に問いかけ、神に問いかけて、それも激しいといかけではなく、言葉一つ一つをえらんでいるようで、とても言葉使いがきれいです。
グニャグニャになっていた脳が、何とか正常にもどって、深夜の惨殺も私には関係ない世界のように思えるようになったので静かな週末を迎えられました。
Songways/Stefano Battaglia
Stefano Battaglia(P)
Salvatore Maiore(B),
Roberto Dani(Ds)
Recorded April 2012.
1. Euphonia Elegy
2. Ismaro
3. Vondervotteimittis
4. Armonia
5. Mildendo Wide Song
6. Monte Analogo
7. Abdias
8. Songways
9. Perla
10. Babel Hymn