ゲーリー・バートンとキース・ジャレットのアルバム保持率がトップ2でバートンのほうが若干多かったけど、新しい録音はでないから、キースの方がいつか抜くのだろう。ECMから年に1枚ぐらいでているけれど、ショップでみていたら、ブートだろうアルバムがあって珍しいので買ってみた。
84年カナダのマッセイ・ホール、86年仙台でのFM放送用に録音だそうで、スタンダード・トリオの初期の演奏で84年はライヴとして初音源じゃないだろうか。
ブートの音源まで追っかけることはしていないけれど、ショップで並んでいるので良さそうなら買うのに抵抗ない。キースのブートは初めで、それが面白い。
カナダの方から聴き始めた。これまでキースといえばアイヒャーの音を聞いてきたわけで、これキース・トリオの音で頭に入っているから、違う音作りになったのがこれはこれで面白い。ピーコック、ディジョネットとのバランスがちょっと違うし、ピーコックのベース音も弦高みたいに聞こえる。ししかしこの音源、ECMでは体験できないライヴの生々しさがあるような気がする。ECMの洗練、選び抜かれた音じゃないのことが良いのか悪いのか、ただし面白い。
そんな後に日本の仙台での演奏はこちらはだいぶ音がよくなっている。ブートとしてはこれはとても良いのかもしれない。そしてこの演奏が実にいい。
FM放送の仙台の気候がとかキースがロマンチックとかの放送を挟んだ録音なんだけれど、それがあっても3曲目〝Meaning Of The Blues”なんて素晴らし。
メンバーのインタープレーと緊張感は当時がすごかったとも思おう。
4曲目〝You And The Night And The Music”いまは聞くことが出来たいだろうピーコックの力強いウォーキング、古いキースのライヴ、最近はきいていないけれど
このアルバムというかこの仙台公演かなりすごいと思う。
KEITH JARRETT TRIO CANADA'84JAPAN'86
Disc 1
1. I Fall In Love Too Easily
2. So Tender
3. Rider
Keith Jarrett (Piano),
Gary Peacock (Acoustic Bass)
Jack DeJohnette (drums)
Massey Hall, Toronto, Canada,
December 18th 1984
Disc 2
1. Stella By Starlight
2. Late Lament
3. Meaning Of The Blues
4. You And The Night And The Music
5. Encore: I Remember Clifford
Keith Jarrett (Piano),
Gary Peacock (Acoustic Bass)
Jack DeJohnette (drums)
仙台、電力ホール
Japan, October 20th 1986