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チェリストのための基礎講座  黒川正三 監修・著

2020-08-25 11:20:12 | チェロ無難


チェロを初めて7年目にはいって、はたからみればだいぶ弾けるだろうなどと思われるかもしれないけれど、どうも自慢できない。
ただ良い音で弾きたいという思いはあるので、弾き方やテクを見直すのも時期かと思った。
それでずっと拾い読みなどしている「サラサーテ」のせきれい社から出ている「チェリストのための基礎講座」を買ってみてチェックを始めた。

なんせ基礎講座なんだから、基礎の見直しですよ。
ほんの内容はもちろん基礎ですから、楽器の扱い、持ち方から右手、左手と正しい基礎の手順です。ちょっと目次を見ておきますとこんな感じです。

  

それでもちろん、楽器の選び方や扱い方については思い通りなので、右手についてを読みだしています。

おおそうだそうだ、ここは私の悪いところだ、とか、マーキングしながらこれは参考になると始めました。

最初のマーキングの部分はここ

「右の手首は常に力を抜いてぶら下がった状態を保ちます。そのため、ひじは手首より上になるよう、やや持ちあげ気味になっています。」って部分私ひじの位置が安定してないのがいけないのわかっています。



続けていくと「ダウン・アップの二つの弓の動きを繋(つな)げると∞(無限)という記号になります【図】。無限の可能性を引き出す基本中の基本です【図】。
ってなかなかスムーズにいかなんだよね。



って読み進んで7ページ目、滑らかな弓の返しは連続した動作からって、返す時に音がきれないような方法なんだけれど、ここらへんでちょっとへたる。
7年目だから基礎講座だっていいけれど、この本かなり高度じゃないか。

それで10ページ目

「それでは【練習曲1】でこれまでのことを踏まえて表現について学んでみましょう」ってあってフォーレの「夢のあとに」が載っている。



知った曲が練習曲で解説されていてこれはいい。っていうのは無論正しいのですが、これって本当。10ページ目のこの楽譜、ヘ音記号から途中ト音記号に移って、ポジションめちゃめちゃに変わるじゃないか。こりゃ楽譜を音にするのにかなりの時間が必要で、右手の練習どころじゃないじゃない。
これって初心を過ぎたかな、などと思い始めている人にはかなりきつい1曲目じゃないでしょうか。
ちなみに3曲目がラフマニノフの「ヴォカリーズ」が音程を作るための練習曲になっているけれど、これだって私半年以上かかった曲じゃないか。

ということで初心者を過ぎた人のための教本という思いは間違っていたかもしれない。(私だけかもしれないけれど)

この本のタイトルをきちんと読まなかったことがいけない。「チェリストのための基礎講座」。

チェリストですからね、チェリスト。

これで思い出した。チェロをはじめて1ヵ月ころ、こんな駄文を書いていました。「私をなんと呼ぶ

チェリストという言葉にあこがれて、チェリストって呼ばれるのはどの程度のなのかなどくだらないこと(本当のチェリストにとっては)を書いたいた文。

そこで当時の私を自分で評価して△、3曲ぐらい弾けるで△にしてたけど、あまいあまい。7年たって30曲ぐらい弾いたかもしれないけれど、ああ△は変わらない。○と思えるのはいつの日か。

チェリストへの道は険しいと、がっくり来たわけでした。
 
なんとか練習はつづけます。 初心を通りこしたチェリストもしくは△の方々、くれぐれもご注意を!。
コメント
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