JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

人生は喜劇だ  知られざる作家の素顔  矢崎泰久 著

2021-05-17 10:05:00 | 


図書館で手に取ったら面白そうなので借りてきた,『話の特集』の創刊者で作家との交友が多い。

タイトルの「人生は喜劇だ」と言い切っているのが凄いと思って借りた。私なら「人生は〇〇だ」ってなんとするだろうと思たわけで、さすがに悲劇や不条理劇とは思わないし、活劇でもあろうはずがない。なんて考えてみてもどうもしっくりしたのがないのは私の人生だからなのだろう。
と読みだしてみたら、こんなこと書いていいのというのが沢山。『話の特集』を出版する過程での作家などとの交友時の話で、永六輔、五木寛之、小沢昭一、岩城宏之、野坂昭如、色川武大、山口瞳、川端康成、三島由紀夫、松本清張、大江健三郎、などの知らざる思い出が書いてある。
親しんだ人たちで興味深いわけだけれど、ごく親しくした人の話題は暴露って言っていい。

永六輔と新潟のトルコ風呂で遊んだときに、永六輔が矢崎の個室に会い方と飛び込んできたときに言った言葉。
 「矢崎さん、この人が僕を永六輔っていうんだ。人違いと説明してくれない?」

対談で北杜夫と吉永小百合を設定して、終わり近くなると北杜夫が吉永小百合のどこかにのべつ触ろうとする。その後水の江瀧子のお店に移っても変わらないので、ターキーが起こって北杜夫を追い出した。後日矢崎が北に文句をいうと北が言ったこと。
 「遠藤(周作)と賭けをしたんだ。小百合ちゃんのスカートの中に一分間手をいれたら勝つことになってい    た。」

私はいま、書くことのできる品等のことを洗いざらい書いておくしかない。そう決心したとたんに、澱ののようなものがストンと落ちた。

と著者が最後に書いている。御興味のある方はどうぞ。



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