ジョン・エスクリートが新しいアルバムをだして。それが初のピアノ・トリオ・アルバムだということでこれは買わないとと思った。エスクリートのアルバムはこれまで2枚保有していて、どちらもその才能の素晴らしさに記事にしている。
最初のアルバムは2011年で、若さもあるころだけれど、そのうまさに驚いた。
「EXCEPTION TO THE RULE」
もう一枚が「SABOTAGE AND CELEBRATION」で、このアルバムで、この人は時代のトップ・ポジションに行くと感じました。
「SABOTAGE AND CELEBRATION」
そして今回のアルバムですが、聴いてみてすごいので、またまた驚いた。
ほかのもとサブスクでみたら今年の初めにリリースされたアルバムがありました。今回のアルバムとはまるで違うエレクトロニクス系のものでしたがこちらもいい、この人、実に多才です。
「Cresta」
今回のアルバムはピアノ・トリオ・アルバムでメンバーはエリック・レヴィス (ベース) とダミオン・リード (ドラムス) と3人。
1曲目、音が出始めてびっくり、フリー系とは思っていましたが、これが素晴らしい。久しぶりにガツンと来ました。衝撃としてはセシル・テイラーの「ユニット・ストラクチャー」を思い出してしまいました。
2曲目は変わって抒情的(1曲目に比べて感じただけ)な曲になっています。ドラムスのダミオン・リードがフリーもこうゆうのも叩けるし、若々しくて気持ちが良いドラムスです。エリック・レヴィスもハードなワークには最適です。
3曲目は再びフリー系と続いていき、5曲目などは主流系ですから、いい塩梅に充実している感じです。
6曲目はベース・ソロからでそれぞれの技も聞けるようになっていて、このメンバーでトリオとしてはしばらく固定じゃないだろうか。
ミステリアスな曲が合ったりで、ちょっとへんな言い方だけれど、スリラー映画を見ているようドキドキ感がある。それでいて、しっかりと構成された演奏と思われる。
エスクリートは100人のピアニストの一人にしているけれど、この一枚はこちらに変更だな。
SEISMIC SHIFT / JHON ESCREET
John Escreet (p)
Eric Revis (b)
Damion Reid (ds)
Recorded at Big City Recording Studios, Granada Hills, CA (January 21-22, 2022)
1 Study No. 1
2 Equipoise
3 Outward and Upward
4 RD
5 Perpetual Love
6 Digital Tulips
7 Seismic Shift
8 Quick Reset
9 The Water Is Tasting worse