まずはアルバム・タイトルで惹かれてしまった。ちょっとべたなタイトルをこのメンバーが演奏するのはある意味間違いないだろう。ヴィンセント・ハーリングを真ん中にした「 SAMETHING ELSE! 」というグループのデヴュー・アルバムだそうだ。この名メンバーでは常時揃うのはむりだろうから、「SMOKE」での定期演奏になるのだろうか。
1曲目、ホレス・シルバーの曲から入ってくれるのが間違いなく乗る。
こんな感じの演奏は見ていても楽しいだろうな。2曲目はスタンリー・タレンタインのブルース。ウェイン・エスコフェリーとポール・ボレンバックのユニゾンのテーマが心地よい。
3曲目もエディー・ハリスの曲、これも良い感じだけど、ちょっとソウルというよりかファンキー色があって、そっちの名があっているような。
4曲目は”The Chiken”でこれはソウルというの強くなった感じ。例えばここでエレピを演奏したりエレベで演奏するというのもありではないだろうか。
5曲目ハンコックの曲はちょっとゆったりしたファンキーでいい感じだけどもう少し激しくても良いかも。
6曲目ドナルド・バードの曲、ホーンのハーモニーギターのアクセントからはーリングのアルト・ソロ、実にうまい展開。
最期にコルトレーンの”Naima”を、これをファンキーで演るのは面白かった。
これまでのジャズの流れをよく知り、ここで選択された曲を吟味出来ている奏者たち、とてもうまく纏める技量は十分で、それは当たり前だけれど、うまいミュージシャンの集まり、喧嘩バンドなんかできるわけじゃない。それを期待することは無理と解る。でも、もうちょっと弾けた舞台ができるメンバーなので、そこは、今後に期待したい。
Soul Jazz / SAMETHING ELSE!
eremy Pelt (tp)
Vincent Herring (as)
Wayne Escoffery (ts)
Paul Bollenback (g)
David Kikoski (p)
Essiet Essiet (b)
Otis Brown III (ds)
Recorded on February 26, 2024 at a "Daylight Session" SMOKE Jazz Club, New York City
1. Filthy McNasty (Horace Silver) 4:56
2. Too Blue (Stanley Turrentine) 7:55
3. Mean Greens (Eddie Harris) 4:05
4. The Chicken (Pee Wee Ellis) 4:57
5. Driftin' (Herbie Hancock) 7:05
6. Slow Drag (Donald Bryd) 7:23
7. Strasbourg/St. Denis (Roy Hargrove) 5:34
8. Naima (John Coltrane) (Bonus Track) 8:57