JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

ちょっと気になる題名 metamorphosen / Branford Marsalis

2009-03-30 21:33:08 | 聞いてますCDいいと思う


Branford Marsalisをそれほど聴いているわけではあるませんが、前作の1曲目にはびっくりしたし、その前の作品“eternal”は本当に素晴らしいとおもいました。
新しいアルバムは「変容とか変容する」という意味だそうですがどうでしょう。
1曲目マリサリスの素晴らしいリズム陣に耳が行きます。そしてそのリズムにのったテナーの音がふくよかでビートは激しいのになんとゆったりしているのでしょうか。
2曲目は大好きなCalderazzoのバラッドをソプラノで、4月を前にしてしんみりなるようなメロディー、この曲を聴きながら桜を見てみたいと思います。
今回のブランフォードに私が感じるのは、曲に集中しているような感じです。
3曲目がマルサリスのただひとつの曲、4ビートに乗せて、これがジャズ・インプロヴィゼーションだと表すようなとても挑戦的な、そしてそれを勝ち得ている現在のビック・スターを証明するような演奏です。このアルトでオーネット・コールマンの演奏が思い浮かびました。
ベースのEric Revisの曲が重宝されていますが、4曲目はあまり面白くない。
5曲目でモンクの“リズマニング”この曲JAZZプレーヤーに人気ありますね。
変化とかがとても刺激的なのでしょうか。フレーズを吹くということに意識を集中させているように感じます。
新たな挑戦がお子縄荒れているようで、ここら当たりが変容なのでしょうか。
6曲目もRevisの曲ですが、いまいち乗れません。
そして7曲目は再びCalderazzoの曲をソプラノで演奏します。
曲名が“The Last Goodbye”だそうです。
ジョーイの息子さんが大学に入学するので、家を発った。そのときの心情を書いた曲だそうです。
わが息子も昨年就職が決まり、関西の大都市に発っていきました。
そんなことを思い浮かべる曲で、カルデラッツオもかなり寂しくしている感じです。
でもなんで“The Last Goodbye”でしょうか、これからもいっぱい、楽しいことを作っていけばいいのですよね。
今の私にとってこの題“The Last Goodbye”は重く響く題ではあります。
最後に日本盤ボーナストラックで“Aunt Hagar's Blues ”は過去の英雄にトリビュートしたようで、シドニー・ベッシェがいるようでした。
今年重要なアルバムだということは確かです。

metamorphosen / Branford Marsalis

Branford Marsalis(Ts,Ss,As)
Joey Calderazzo(P)
Eric Revis(B)
Jeff 'Tain' Watts(Ds)
Rec. August 25-27,2008,NC(Marsalis Music UCCM1167)

1. Return of the Jitney Man
2. Blossom of Parting
3. Jabberwocky
4. Abe Vigoda
5. Rhythm-A-Ning
6. Sphere
7. Last Goodbye
8. And Then, He Was Gone
9. Samo
10 Aunt Hagar's Blues




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6 コメント

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本当の変容はこれからかもしれません (中年音楽狂)
2009-03-31 08:43:09
monakaさん,おはようございます。当方ブログへコメント,TBありがとうございました。

このアルバム,作曲をもう少し頑張れば,稀代の名盤になっていたのではないかと思いますが,演奏は最高レベルだと思います。Calderazzoはソロ・アルバムでもこんな感じでやって欲しいものです。

こちらからもTBさせて頂きます。
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TBさせていただきます (910)
2009-03-31 09:18:30
買ってすぐから、もうすでに何回も聴いているアルバムって、自分の中では珍しいです。演奏や最初から最後にいたるまでの緩急のつけ方、盛り上げ方などが素晴らしいと思いました。

いい曲は多いけれど、特に2曲目のメロディは印象に残りましたし、それが静かなところからああいう盛り上げ方になるとは。脱帽です。
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こちらからもTBさせていただきます (nary)
2009-03-31 20:57:15
monakaさんはエリック・レヴィスのベースと楽曲がイマイチだったようですが、私としてはこれ以外のメンバーは考えられないほどに、バンドとしての結束力がますます強まっているように感じたので(音楽的にも今まで以上に良い方向に変容しているし)、文句なしの5つ星でした。
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Unknown (monaka)
2009-03-31 22:18:14
中年音楽狂さん、こんにちはmonakaです。
このアルバム作曲をもう少しといえるのはベースのレヴィスの曲調がにてあまりとおもうところですね。
だからそれ以外がとても効いていました。
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年に何枚かの高い評価 (monaka)
2009-03-31 22:23:08
910さん、こんにちはmonakaです。
このアルバム、好みを抜きにすると、今年で数枚の評価にはいりますよね。後は好みでどこまでいくか、私ベースのラインがいまいちなのと、もう少しごつごつしても良かったかともおもいますが、それを排して王道になりつつある感じと、アルトのソロでもかんじますが、インプロに回帰するようなシンプルさも感じました。
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察します (monaka)
2009-03-31 22:27:37
ジェフのベースとドラムスの1曲目、最強のリズムですね。ベースはともかくとして、ことまとまりをリズム+メロディという意味からみれば最高峰の集まりにかんじますね。
エンリコのあららしいアルバムをききましたが、同じようにドラムス満足したのでないでしょうか。ドラムス良かったです。やはりベースをどう感じるかで意見わかれますね。
いつ記事にできるかわからないにで、ちょっとご報告まで。
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