JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

S.A.Tの次の挑戦  January / Marcin Wasileswski

2008-02-16 23:09:20 | 聞いてますCDいいと思う


昨年のお正月、最初の一枚として聴いたのがECMからでた“simple acoustic trio”のTRIOというアルバムでした。とても静かな気持ちになるアルバムでお正月にピッタリだったことを覚えています。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20070102

ショップに行くとピアニストの Marcin Wasileswskiのところを見る習慣が付いてしまいました。次を首を長くして待っていると、なんとSuzuckさんがすかさずUPです。少しあわてましたが無事お会いしました。
1曲目を聴くとすぐに前作の状態がかえってきました。というよりもよりグループの密度が上がった感じです。S.A.TからMarcin Wasileswski名義のトリオにしたのはなぜでしょうか。中心をより明確にしたのでしょうか。トリオとしてのアプローチの変化は強く感じません。
3曲目“ニュー・シネマ・パラダイス”の選曲にはちょっとECMとして驚きましたが、Alessdro GalatiのアルバムCubicqを思い出しました。ある部分とても似ていてそれでいて色あいがまるで違って感じます。ガラティは暖色系のそしてこちらは透き通るような感じの寒色でしょうか。
4曲目、このピアニストの音はいつも良いと感じるのですが、その音で牧歌的、フォーク調の曲もいいと感じます。
6曲目はちょっとアバンギャルドが入って今回その感じがわずかに強まっかと思っていると、速いパッセージでの掛け合いは逆にバップを感じます。
7曲目はドラムスの音が硬質になったように気がするのはソースのせいでしょうーか。いま再び聴きなおしましたがそうでもありませんでした。
実は11,000mの上空で聴いています。
9曲目雲海の上を見上げれば、深い青、どこまでも青です。
沢山飛行機に乗られている方はご存知でしょうが下の白い雲から上を見ると混じりようのない青の世界が続いていきます。
ピュアな青はS.A.Tの音をどんどんと吸い取っていくのです。昨年の静かなお正月の場所では静謐な漂いが周りに漂いましたが、如何せん聴いている場所が悪いようです。ピュアな青さにS.A.Tのピュアな音がとられます。
もちろんいま地上で再び聴いていると、その素晴らしさは前回に遜色のない、もしくは最初に書きましたように密度がましているように思います。
S.A.Tの次の挑戦が解りました。11,000mの上空から見る空の青さの中でも漂う音とメロディです。静謐さにあわせて、そこでキシッと切り裂くような光線と力が加わって欲しい。それをもって11,000m飛びます、楽しみが増えました。

January / Marcin Wasileswski

     Marcin Wasilewski(p)
     Slawomir Kurkiewicz(b)
     Michal Miskiewicz(ds)

1  The First Touch
2 Vignette
3 Cinema Paradiso
4 Diamonds and Pearls
5 Balladyna
6 King Korn
7 The Cat
8 January
9 The Young and Cinema
10 New York 2007


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滑り込みで、本日帰ってきました。

2008-02-15 23:58:18 | その他
大切なバレンタインの一日を福岡に出張で日が変わってやっと帰ってきました。“My Funny Valentine”は聴けませんでしたが、途中CDを聴こうと持って行きました。“My Funny Valentine”は歌いませんでしたが、別な日本語の歌を歌ったらデヴュー級とカラオケの評価が出ましたので、九州でデヴューすることになりました。
馬鹿なことを書いていると15日にUPできない。



これが昨日デビューを決めた街の朝の風景で、昨日は大変美味しいお料理をいただきました。つまらないことですがそのことは改めて。(ってちょっとここのところblogの内容が気になってます。)

福岡から電車に乗って驚いた事のご報告です。



当たり前に感じている人は何だと思いますが、東京から行った私はこのつり革の配列を初めて見ました。カメラをだして、周りの人にわからないように手先だけで取りましたので変なアングルです。つり革を写真にとっている人間は間違いなく何処かの批評家からはバカにされるでしょう。

さあこれからバレンタインのプレゼントが届いていないか見に行くことにします。
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シャドウ・ボクシングだ 7+8 / M・Giammarco-P・Markowitz Quartet

2008-02-14 09:52:09 | 聞いてますCDいいと思う


昨日は福島県に出張し、帰りはお客さんが一緒、帰ってきた東京でずいぶん飲んでしまいました。
家に帰ってくるとコメントを色々な方からいただいており、酔った勢いでずいぶん遅くまで返事を書いてしまいました。
ちょっとお疲れなのに、本日は福岡へ出張です。今晩は博多近くでご馳走に成る事でしょう。帰りは明日の夜に成るので、時間が変ですが記事をUPして出かけます。

1999年録音のアルバムです。
1曲目頭から出で来るMaurizio Giammarconoのテナーの音にまず惚れます。柔らかいのに張っていて流れの良い起伏を描くソロです。
2曲目はPhil Markowitzのピアノから始まりますが、ヨーロッパの雰囲気十分は落ち着いたハーモニー、ソプラノサックスのあとの Piero Leverattoの短いベースのソロもいい音です。
3曲目はピアノの無調も入れたピアノソロから次にはドラムスの短いソロにソプラノが入りカルテットのグループ全体でのテーマ、強いベースソロ、ソプラノサックスソロと曲として良く構成さえて盛り上がる曲です。曲名が“≪7≫”このアルバムタイトルが「“7”+8」、この曲が一番でプラスそれ以外なのでしょうか。たしかに気合の入った曲であります。
4曲目はテナーの曲で、確かにオーソドックスなアプローチですが、この人のテナーのおとがいい、若手で言うならばエリック・アレキサンダーをソフトにした伸びやかな素直な音色です。
5曲目はソプラノで早いパッセージを続ける主流の演奏で、メンバーのバランスがとても取れて良い具合に緊張感がましていきかなりの高みまで上りつめる凄い演奏です。
6曲目が“Caravan”でリズムを変拍子にした上でテナーが叙情的に吹くという凝ったアレンジです。こうゆうのライブでやられてしまうと少し困ります。難しいのりになっています。
7曲目、ショーターの昔のモーダルな雰囲気を思い起こさせるテナーのフレーズ、気が付くとコルトレーンがここにはしっかりといる曲で、それが解っても気持ちよい曲、ベースのソロが音と力強さが伝わって良い。
8曲目は大きなスケールでヨーロッパ的な空間を表現する演奏でPhil Markowitzのピアノの才能に驚かされる曲、ダイナミックな展開と繊細なメロディーが重なってジャンマルコがソプラノで対応しますが、ここはテナーの音で欲しかった、そうすると凄い様になった気がします。(ソプラノでも充分凄い)
9曲目はも結構攻撃なテナーの演奏で、
ボクサーがシャドウ・ボクシングといって相手と打ち合うのでなく、相手を想定しながら、あらゆる動きを考え、実践し、一途に最終ラウンドを目指していく練習姿があります。
この演奏、そのようなシャドウ・ボクシングが思い浮かびます。とても激しく自己を追い込みながら、形を形成し、なおかつ力を持続させていくような、戦うミュージシャンを見るような思いです。強い。

Seven plus Eight / M.Gimmarco P.Markowitz

Maurizio Giammarco ts,ss
Phil Markowitz p
Piero Leveratto bass
Fabrizio Sferra drums

1 Semisphhere
2 The Umcommon Guest
3 " 7"
4 Son
5 Dhspes
6 Caravan
7 Sunset City
8 Beloved
9 Libra
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ちょっと休憩

2008-02-12 21:39:39 | その他
本日はちょっとアクセスが多いと思ったら、我がブログを記載したサイトがあってそこからのお客様が多かったみたいです。
そちらにお邪魔したら、内容はあまり楽しいものではありませんでした。もちろん記述は自由ですからいいのですが、同じく引用されたnaryさんはかなりお怒りのようでした。
この方のご意見は読みましたが、そもそも論争する次元に至らない根本的なblogに対する見解が正解とは思えないものでした。
私のblogの場所は論争を求める場所ではなく、長い間JAZZを聞いてきて、ミュージシャンやアルバム製作者と、その音楽に対する慈しみを表現したいと思っているところです。記述や記事は、全て批評という表現なのでしょうか。
世のblogで拝見する記事は、どれも評論家の記録に乗っ取ったものではありません。ところがそこにはJAZZを聞き始めた方の真摯な感動も、長らく親しんだ思わず驚く表現もあって楽しく読ませていただいております。
私のblogもそのような感想を記述し、長らく読んだ方が、自分の経験と感性との比較でその記事の演奏等が良さそうか想像して楽しんでいただけたらと思っています。
そしてそれが良かったの言うこと、もしくは反論がとても楽しいと思っています。
そのようなblogの存在をただ記事の内容が程度低いと切り捨てることには反対です。プロとアマの技量と知識もあるでしょうがそれ以前の音楽に対する姿勢のほうが好きです。
匿名性についても触れられた意見がありますが、その責任についても匿名があるblogの世界の中で、その特異性の中で文化が発生していくと思っています。
署名された記事が素晴らしいか言えばそれはまるで別な問題で、それは記述者の能力それ自体に関わること、著名の有無を一色単にすることも問題です。
blogから発生する、情報と価値観の創造は既存のメディアを通り越しすでに新しい価値文化を作っていると思っています。
既存のマス・メディアで評論家の方が示される評価とはまるで違う価値の選別(自分の好みにあったものを選別していく)がはじまっています。
アルバム販売に迎合するようなJAZZ批評こそ襟を正して欲しいと思って降ります。
言いたくないことを行っているような記事になりました。
本来私のこのblogには逢わない内容ですから、これ自体悩みますが、訪れて暮れく方が多いので見解を書いておきました。
なお普段お越しの方には解らないと思いますので、その方の記事も表示します。
その方の了解は取っていませんが、私の記事もnaryさんの記事も了解なしですからそれはいいでしょう。

http://rifftide.exblog.jp/6775466/

この方のblogにお邪魔したら、良くお邪魔している南浦猫麻呂さんや工藤一幸氏が抑制のあるご意見を述べられているコメントがあり(この述者はかっこたるblogerとの認識もないようですが)そのことにも刺激され意見を書いてみました。


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先輩じゃけぃ Duet / Chhick & Hiromi

2008-02-11 20:28:51 | 聞いてますCDおすすめ
昨日はお祝いごともあり母の住む街へ出かけました。大学生の息子も一緒で車の運転を任せて久しぶりに大好きなお店に行きました。



ここにくるとワインが飲みたくなってしまうのでしばらく来ませんでしたが、今日は珍しく変わりがいるので安心です。イカ墨のパスタとかリゾットとか写真はお魚サラダこれがおいしいのです。



今日は奥さんは年に一度ふぐを友達と食べる会だと言って出かけていきました。とにかく年一度かも知れませんが、いろんなのがあるのです。
ということは自由行動、新しいアルバムが出ているのに手に入れていない状態で慰したので渋谷へ出かけました。いつもどおり4店を回ってでも今回は新ものがほとんどでしたが5枚ばかり仕入れていつもの中華で紹興酒をいただきながらアルバムを眺めました。この時間が結構すきなのです。
かえってきて聴いているのがこの一枚です。まとめて買うと聴く順番も気になります。



Chick Coreaの新しいアルバムを買うのは久しぶりです。昨年はドカッと出ましたがそこには手を出しませんでした。今度はひろみチャンとのDuetですからこれは必須でしょう。コリアは若手のピアニストとDuoするのが好きで、映像的にも大西順子やゴンサロ・ルバルカバなどの思い出があります。
同じピアニストの先輩として奢ることなく常に若い人に触発されるというチックのこの活動には頭がさがります。
練習熱心の上原がチックを研究し尽くしていることは当然で、平常のチックがどんどんとヒートアップしていくことも当然です。どちらのピアノがチック、上原と気が回らなくなるほどめまぐるしいソロの交換がこのアルバムの素晴らしさでしょう。ライブであの小さな上原が強い音を出すことにやはり苦労しているのが見ましたが、それをはるかに超えるメロディがこのアルバムにちりばめられています。
2枚組みのアルバム特に2枚目のほうが集中しますが、どうして食器の音をこれほど拾うのでしょうか。ビルエバンスのアルバムの悪習ですか、いまの技術をすればもっとカットできたのではないでしょうか。
とはいえ2の“古城、川のほとり、深い森の中”素晴らしい演奏です。とてもチックらしいソロがでて一番好きなところが聴けました。
そして上原の弾くアランフェスのがチックの普段を倍加していくのは明白で、この勢いはフィナーレのスペインになだれこみますね。聴いているお客ののりも良く分かります。
このアルバムでのチックはとても真摯な感じと端正な音が出ています。音楽に関して先輩がどうのよりもはや内容ですね。
話が飛んでしまいますが、上の息子が専門雑誌(監査役)に記事を書いたといって送ってきました。雑誌への記事はオヤジのほうが古いんじゃとおもったら、息子は大学時代に司法試験体験記が本になってたのをおもいだしました。
どっちが先輩じゃ。


duet Chick & Hiromi

Ccick Coria piano
Hiromi Uehara piano

1 Very Early
2 How Insensitibe
3 Deja Vu
4 Fool on the Hill
5 Humpty Dumpty
6 Bolibar Blues

1 Windows
2 Old Castle,bythe riber,in the middke og a forest
3 Summertime
4 Place To Be
5 Do Mo
6 Concierto de Aranjuez

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ノット・キング・コール NUTTIN' BUT NAT / Larry franco

2008-02-10 21:15:24 | 聞いてますCDいいと思う


Vocalをほとんど聴きません。好みもありますが、言葉がわからないので、微妙なところがわかりませんし、ということであまりアルバムも持っていません。
ファンの方で山ほど話題を作られる方凄いと思います。
たまたま中古屋さんで見ていると面白そうなアルバムを見つけました。
男性Vocalは誰が好きとはっきりいえませんが見ていたらNat King Coleは大好きだなと思いました。このアルバムColeのアルバムとは思えません。ひっくり返して裏を見ると中古屋さんのケースで見えない部分が多くて解りませんが、FABURIZO BOSSOの名前があるので速買いしました。
LARRY FRANCOという人のピアノとVocalのアルバムですが、なかなか楽しいアルバムです。
全17曲キング・コールの名曲ぞろいです“ナットの曲だけ”というアルバムです。FRANCO CERRIのギターが3曲BOSSOが2曲などが参加するクインテットぐらいのコンボが中心です。さてBOSSOは3、4曲目ですが、4曲目思い切りの良い、切れある得意のソロがありギターのドラムスのロールを入れてこれだけで良い気分です。
さて本命のVOCALですが、たしかにキング・コールの節回しを良く研究しているのでしょう、雰囲気とても似ているところのありますし、ある音域はとても似ています。が、しかし少し声のつぶれとかありますし、イタリアなまりも感じ、トニー・ベネットがナット・キング・コールの歌を演っているように感じてしまうのは失礼でしょうか。
バックの雰囲気はキング・コールのころよりモダンですからそこが楽しい。
そう思ってはっきり割きれば、ナットの良い曲をギター入りのコンボをバックに歌っていて、それもキング・コールとベネットのそれぞれが思い浮かぶのででそれが面白い。
3曲目“Capucina”とても楽しい演奏でナットから一番離れている気がしますがそれが良く乗っていい。
そして4曲目の“Embraceable You”ではボッサのアレンジにして歌い始めますからまねではありません、その後のアップテンポのというよりかテンポをアップしていくバッソのソロがこれはもちろん良くて、これを聴くために買ったアルバムです。
6曲目“Avalon”いい曲ですね
7曲目“STPMPIN' At The Savoy"ではFRANCO CERRIのギターソロがとてもジャージーに入ります。
8曲目“It's Only A Paper Moon”を達者に歌いますし、ピアノプレーもまずまずなので、それこそコールやピーターソンと似ているのかも知れません。
9曲目“The Christmas Song”、もしコールをまねしたアルバムであったら聴いていて段々不愉快になって行くかもしれませんが、これがそうじゃなくとてもいい、まねていうるのでなく凄くエッセンシャルで歌手のコールへの思慕感が充分に伝わります。何か言われてもこれがやりたかったという感じです。
聴いていくほどにLarry Francoという人の個性が見えてきてとてもいい感じ、15曲目“This Can't Be Love”のベースソロとピアノなどモダンです。
16曲目“Sweet Lorraine”も曲は同じですがアレンジはまるで別なとてもカッコイイ歌でこのアルバムとても好きになりました。

でも改めて古いコールも聴きたくなって続けさまに聴いてみました。ヒット曲を全40曲(ヒット曲に偏っていますが)好きな物を選んでCDに焼きました。
高いスキッと伸びる声もいいのですが、中音以下のわずかなビブラートの円やかな声が好きです。



とても満足しましたが、アレンジが古くストリングスを入れたポップス系なのでこちらの企画ナットだけのアルバムのほうが聴いていてマッチしてきます。
ノット・キング・コールなんて勝ってに書きましたが題は内容を示していません、アルバムタイトル“ナットだけ”というナットに敬愛を充分に感じる素敵なアルバムであります。

  NUTTIN' BUT NAT / Larr Franco

Larry Franco piano &vocal
Guido Lrone guitar
Ilarid de Marims bass
Massimo Manzi drums
Fabrzo Bosso tp 4

1 Route 66
2 Nat King Cole
3 Capucina
4 Embraceable You
5 Straighten Up And Fly Right
6 Abalon
7 Stompin' At The Savoy
8 It's Only A Peper Moon
9 The Christamas Song
10 I Can't Givin'You Anything But Love
11 For Sentimental Reasons
12 I'm In The Moodfor Love
13 Makin'Whoopee
14 Orange Volored Sky
15 This Can't Be Love
16 Sweet Lorraone
17 Walkin' My Baby Back Home




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石の標本をながめるように  hard lights / Arrigo Cappelletti

2008-02-08 21:14:14 | 聞いたけどCDどちらでも


新しく出たアルバムを手に入れようとショップに来たのに、それがないとなると手ぶらで帰るのがいやでつい知らないものを拾ってしまいます。
知っていればこれは拾わなかったと思うアルバムです。
pianoとtrumpetとdrumsの変速トリオのアルバムです。イタリアのこのピアニストは他にもアルバムを知っていますが、トランペットは知りません。
2007年イタリアのフェスティバルでのライブ録音です。最初聞き出した時はフリーに近い演奏でアリャーとおもい、聴き進むうちにそうでもないと思いだしました。
地学という学問が好きな方がいますね。ハンマーで岩石なんか叩いては一生懸命集めて標本をお作りに成る。その石をながめてはうれしそうにしている人たちです。
私どうもそれには歓びを感じそうもありませんが、決して変だとは思いません。
このアルバム聴き進んで行くうちに、この岩石の標本を思い浮かべました。なんだ岩じゃんなどと思わず、じっくりとそれをながめ回すと気にいるところがあります。この記事の題を岩石の標本とするか鉱石の標本とするか悩みました。ちょっと調べたら、鉱石は岩石は違ったものです。この両者の関係は、よく「生物体」と「細胞」の関係にたとえられます。生物体を「岩石」とすると、それは様々な種類の細胞「鉱物」で構成されている、といった具合です。細胞の一つ一つは鉱物であるが、それが多く集まり固結していると岩石と呼ばれるようになります。鉱石は岩石をよーくながめるとその中に見つかるものです。
このアルバム、ちょっとごつごつした感じなので、岩石の標本を見るようにじっくり聴くとわかる気がします。“Counterpoint”“Thelonius Mood”“Steady”曲の題名からみてもあまりきちんと作曲したものでなく、ビートとかメロディをそれぞれ触発しながら演奏しているみたいに感じます。互いの反応と中に結晶した鉱石が発見できるということでしょうか。
でも私2曲目kenny Wheelerの曲“Doing Time”が一番面白いと思うし、6曲目の“Now”もJAZZ度が強く感じます。やはりコアはあるほうがいいと思うのですが。
ピアノはイタリアの中堅といわれる人でごつさを感じますが悪くありません。トランペットはエンリコ・ラバの若いときに似ていますか、あまり好みでありません。ドラムスはとてもオーソドックスでいっそのこともっと破裂したほうが面白くなったかも知れません。ということでじっくり眺めえれば良いと思うところありですが、ちょっと好みとは違いました。
岩石や鉱物のイメージをしていたら気がつきました。なんとアルバムタイトルは「hard lights]でジャケットの写真は水晶石みたいな鉱石に光が当たっているものです。デザインした人も同じように感じたのでしょうか。

  hard lights / Arrigo Cappelletti

          Arrigo Cappelletti (p)
          Ralph Alessi    (tp)
          Nicola Stranieri  (ds)

1 Counterpoint
2 Doing Time
3 Thelonius Mood
4 Habanera
5 Steady
6 Now
7 Spaced



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エレメントが見えて adoration / CHAT NOIR

2008-02-07 21:59:33 | 聞いてますCDいいと思う

先月聴いたCHAT NOIRというグループの2007年の新作「decoupage」が良かったので前の作品を検索しておいたら中古屋さんでばったりであいました。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20080106
2004年ローマで録音されたアルバムです。少し温度が低い、フレーズを紡ぐタイプの演奏です。
1曲目は新作でも演奏されている“NOIR451”新作よりその要素だけが示されている感じです。
2曲目ハーモニーを重ねながら、美しいメロディが浮かび上がってくる曲で、エレベに持ち替えです。新作と比較するとちょっと荒っぽいところがありますが、基本は繊細でありながら線は細らないピアノです。ドラムのソロあたりからロック的になりだからエレベなんでしょう。
3曲目もエレベで、ブルースロック的な曲、曲調が途中で変わるとエフェクターを使った音が入り新作よりe.s.tに近いものを感じます。最初にこのアルバムを聞いていたら、e.s.tに似ている程度に思って次を買わなかったかもしれません。
新作ではそれを超えてアコーステックを重視した独自性が出来ています。
4曲目は内省的なめりディで、インタイムになるとモーダルになっていきます。ちょっと若さで走りすぎみたいなところがありますが、新作を聴いているので、逆に成長を感じます。
5曲目はクラシカルな出だし、6曲目も似た感じでドラムソロはバリ島のリズムみたいです。
1曲1曲が少し長めで、逆に印象が薄れてしまうところがありますが、新作を形成していくエレメントがちゃんとあるアルバムでう。

adoration / CHAT NOIR

Michele Cavallari piano
Luca Fogagnoio double bass,electric bass
Giuliano Ferrari drums

1 Noir451
2 Introvabile
3 Rosendal
4 Sabbie di Ostenda
5 Thimares
6 Le Reveil du Chat
7 Adoration
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鍛錬の時  Jan Jojansson & Arone Domerus 1959-1961

2008-02-06 22:11:46 | 聞いてますCDいいと思う



Jan Johanssonの1961年と62年のカップリングアルバムを聞きました。なかなか真摯にアメリカのプレーヤーを研究して、その影響と個性がスタンダードに反映して面白い演奏でした。結構良いので記憶に残ったらすぐ別の一枚に出会ってしまいました。機会ですから拾ってきました。タイトルは「Jan Johansson & Arne Domnerus」と成っていますが、1969年のArne Domnerus(as)のアルバムやヨハンソンのトリオ演奏などが合わさっているアルバムです。
一つ前に聴いたアルバムは独立して個性を主張するところがありましたが、こちらはちょっとその意味では、散漫、記録的な意味合いが含まれます。
①~④がアルトのArneno入ったカルテット、アルトはポール・デスモンドににて悪くありません。
⑤から⑨間ではベースがGeorg RiedelからDan Jordanに変わったトリオ演奏です。
ピアノの演奏スタイルがまだまだ模倣の域を出ていないので6曲目の“love For Sale”も次の“Autumn Leaves”などアメリカの奏者が見え隠れしながらの演奏で、独自性などはありません。“枯葉”の出だしはシアリングみたいになったりします。しかしタッチやフレーズ作りのセンスなどはなかなか凄いと思います。
このアルバムの後に録音されたのが、「8 BITAR」ですから、その進歩も凄いと思います。
8曲目の“Now See How You Are”もで出しのパターンは既存のパターンではじめますが、個性の息吹を感じます。
10曲目から15曲目は3曲の別テイク、13曲目などのピアノソロかしっかり個性的で好きです。
ただやはりこのアルバム資料的なところが出てしまっていますので、ばらつきがあり、14曲目の“ベックス”はまるで違います。
前の記事に違いがわかる男みたいに書きましたが、違いがわかると感じささせるためには、研究し、鍛錬しその中でパターンを造って行くのでしょうね。
一つ前のアルバムが違いがわかってきたとすると、感覚的にはこちらはそれにいたる鍛錬の時みたいに感じるアルバムです。
努力ものが好きな人にお薦めです。


  Jan Johansson & Arne Domnerus

Jan Johansson p
Arne Domnerus as1-4.16
Georg Riedel b 1-4,16
Dan Jordan b 5-9
Sture Nrodin b 10-15
William Schoprre ds 1-9
Egil Johansen ds 10-16
Bengt-qrne Wallin tp 16
Bjarne Nerem ts 16

1 EXACRLY LIKE YOU
2 WHERE OR WHEN
3 SOMETIMES I'M HAPPY
4 THRTR'S A SMALL HOTEL
5 YONGER THAN SPRING TIME
6 LOVE FOR SALE
7 AUTUMN LEAVES
8 NOW SEE HOW YOU ARE
9 MACK THE KUNIFE
10 SERENADE IN BLUE
11 B4ECK'S
12 SEINGIN' THE BLUES
13 SERENADE IN BKUE alte take
14 BECK'S alt take
15 SWINGIN' THE BLUES alt take
16 SUBURBAN STREET




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カサブランカ が 好き The HIGH and Thr MIGHTY / ALEX RIEL

2008-02-05 21:44:41 | 聞いたけどCDどちらでも


なぜか映画づいたて頭がそちらに向いてしまっています。皆さんカサブランカという映画をご存知でしょうか。2番目に好きな美女、実は美女としては一番かも知れませんが、イングリット・バーグマンとハンフリー・ボガードの戦争を絡めたロマンス、大好きな映画です。


映画の途中では“As Time Gose By”という日本好みの曲が演奏されるあれです。しゃれた台詞満載ですが、そのままではちょっと使えません。



映画の中でこのALEX RIELのアルバムのジャケットにあるような飛行機が地図の上をブーンと飛ぶところがあったような気がします。(インディ・ジョーンズの間違えかな)ジャケットを観ながらそんなふるい映画を思い出しています。
ALEX RIELも相当映画が好きなのでしょう。前にトランペッターハリー・エディソンとのアルバムを記事にした時に映画を良く見に行ったんだなと思う記述がありました。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20061007
前作「What'Happened?」と同じメンバーの2005年のライブ音源です。
1曲目とても軽やかにスタートするピアノはわざとと思えるくらい軽やかにスタートします。どちらかというと重い感じのベースJESPER LUNGAARDと音がきっちり真ん中にあるRIELと比較してピアノが少し弱い感じです。
全12曲で約72分というぎっしりした内容でjohnny mandelの“Emily”をとても可愛く、あくがないピアノです。ベースがしっかりソロをするので若干力不足に感じます。
4曲目の“I Cant't Get Started ”は、映画のバックミュージックの雰囲気で少し霧がかかった場面のよう、控えめなピアノが聴こえてきます。ライブということで少しマイクの配置に制限があるのかピアノのバランスが少し悪く感じます。
6曲目の“Hi-Lilli, Hi-Lo”のベースソロなどがしっかりライブ演奏している割にやはりピアノが弱くなります。
7曲目は“Idaho”はドラムスの激しいソロや8曲目のベースのソロなどライブの見せ場があります。
9曲目のベースソロではじまる曲はベースが歌うようでピアノも軽やかにあわせますが、残念ながら少し重量差が出てしまいます。ベースとドラムスを聞かせる事が目的のトリオであればそのようなこともあるでしょうが、ベースソロのを良くするためにはそれにあった重量感が必要です。
11曲目はチャップリンの“Smile”ピアノもかわいらしく弾くような曲はあっていますが、残念ながら全体的にはこのベースとドラムスにはピアノが軽く感じます。
あまり話題がいい方向に行かなかったので1番好きな女優と映画の話題は改めてすることにします。

The HIGH and Thr MIGHTY / ALEX RIEL

             HEINE HANSEN piano
JESPER LUNDGAARD  bass
ALEX RIEL drums

1 Long Ago and Far Away
2 Emily
3 U-Turn
4 I Cant't Get Started
5 The Shadow of You Smile
6 The Cuckoo Song
7 Hi-Lilli, Hi-Lo
8 Idaho
9 Body and Soul
10 The High and The Mighty
11 The Way You Look Tonight
12 Smile


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