チャノ・ドミンゲスのジャズ・ピアノとスペイン音楽の素晴らしい連帯をきいたら、フラメンコそのものを聞いてみたくなりました。
夏休み前に5枚買うと1枚200円引きというのがありましたから、180円で拾いました。
ラ・ポーチャとフラメンコ舞踊団というグループとサビーカスの演奏だそうです。
ジャケをみると1曲目から7曲目までがラ・ポーチャの舞踊団、残り7曲が世界中で活躍したサビーカスのフラメンコ・ギターで、サビーカスは1990年にNYでなくなっているので、このアルバム2つのLPを合わせてCDにしたようです。
ラ・ポーチャという人はまるで知りません。
1978年に銀座博品館ビルが竣工になったときにその7階のフラメンコ・レストラン“エル・ヒラソル”のオープニング・ショーのタレントとしてスペインから駆けつけた若く美しい才女とジャケにかいてあるので、ジャケ写真がそのラ・ポーチャさんではなさそうです。 (私はジャケに惹かれたわけではありません)
調べるとこの「Flamenco」というアルバム は2005年にリイシューされたもので、1998年に「Hi-Fi Flamenco」というタイトルででていったもののようです。
こちらがラ・ポーチャさんかというと、これもちょっと自信ありません。
チャノのアルバムではカンテとパルマ、ビトー(指鳴らし)が主でしたが、それにギターと、サバティアード(足踏み)が加わって、ど真ん中のフラメンコ・ショーです。
Hi-Fiとあったように音のレンジが結構高く、サバティアードの音がドンドンとひびいて、これは怒られそう、音量さげました。
まさにフラメンコの要素がそろっていて、これは楽しめました、7曲目の哀愁あるラ・ポーチの歌声もなかなかです。
後半は繋がりがよくわからりませんが、サビーカスのギターソロに手拍子が入った演奏です。
こちらはすごいテクニック、トレモロなんてしばらく使わなかった言葉がはっきりと形になっています。
パコ・デ・ルシアにはなじんでいますが、それよりも土臭く、力強い感じです。
これもLP一枚分ぐらいの濃い演奏でした。
さて美しい才女でる(あった)ラ・ポーチャさんですが、探してみました。(かなり気にしているじゃない)
一枚これを見つけました。どうやらこの真ん中の方のようです。
皆さんもLA POCHAで探してみてください。たのしいですよ。
FLAMENCO / LA POCHA SABICAS
Musicians:
La Pocha Y Su Grupo De Flamenco:
La Pocha: Bailaora
Pilar Carmona, Ponchi Guerrero, Veronica: Bailaoras
Paco De Antequera, Rafael Alarcon: Guitarristas
Angel Y Caito, Cantaorea
Sabicas, Guitar
1. ファンダンゴス FANDANGOS
2. タラント~ソン・ソン・セラ TARANTO-SON SON SERA
3. ハレオ(ラ・ニーニャ・デ・ラ・ヴェンタ)~ソレア JALEO(LA NINA DE LA VENTA)-SOLEA
4. ハレオ(パルマ)~メ・ヴァ JALEO(PALMAS)
5. サンブラ ZAMBRA
6. アレグリアス ALEGRIAS
7. ハレオ(パルマ)~エスペラ~ルンバ JALEO(PALMAS)-ESPERA-RUMBA
8. インプロビサンド(ブレリーアス) IMPROVISANDO(BULERIAS)
9. エル・メジーソへの讃歌(マラゲーニャス) HOMENAJE A ENRIQUE EL MELLIZO(MALAGUENAS)
10. セビジャーナスのお祭り(セビジャーナス) FIESTA EN SEVILLA(SEVILLANAS)
11. フラメンコのきらめき(タランタス) DESTELLOS FLAMENCOS(TARANTAS)
12. ジプシーの鐘(シギリーヤス) CAMPANAS GITATAS(SIGUIRILLAS)
13. グラナダ・アラベ(グラナディーナス) GRANADA ARABE(GRANADINAS)
14. アルバイシンのジプシー(ティエントス) GITANOS DEL ALBAICIN(TIENTOS)