昨日は、秋の一日「もみじ刈り」に八甲田方面へ妻と一緒に行ってきました。例の通り出発予定時刻を大幅に遅れて10:15分ごろに出発しました。まっすぐ八甲田では面白くないので、いつもはあまり走らない海沿いの339号線を下北方面へ向かい、途中下北半島の付け根から七戸へ出る予定でしたが、道に迷い、東北町へ出てしまいました。ここには日本一黒い温泉で有名な「東北温泉」があります。道に迷いついでに温泉に入っていくことにしました。黒いと言ってもたかが知れている。九州熊本に「黒湯温泉」というところがあるが、まったく黒くはありません。そんなものだろうと湯船へ・・・。「黒い」確かに深い黒さだ。黒と言うより「ダークブルー」に近い。源泉口を見ると、少しだけ褐色だ。岩手県の「国見温泉」を思い出した。ここの温泉は、源泉は無色透明だが空気に触れると「エメラルドグリーン」に変色する、珍しい温泉です。東北温泉の黒さは「植物性モール」という石炭の一種だそうだ。ピュアモモルトというウイスキーの種類があるが、どうもその類らしい。泥炭がこの黒さをかもし出してのだ。無味ではあるが、源泉を手に嗅いで見るとかぐわしい「いおう」の匂いがする。そして温まる。湯面から5センチほど沈むと体が見えなくなる。それでいて湯はサラサラ、お肌はすべすべだ。アルカリ単純泉らしいが「美人の湯」として地元では評判らしい。お昼の時間なのに入浴客が次々と訪れ、評判通りの温泉であった。外には露天風呂もあり、太陽の光を受けた温泉は黒々と輝きを増していた。外からは中の様子が見えない。湯船が黒いのでガラスが鏡状態になり、自分の姿が映っている。これは誰?随分お腹が出ているし、髪の毛は白く、透明度が増している。あれま、自分の姿ではないか。黒い温泉はこういう姿も映し出してくれる。誠に健康には良い温泉なのだ。
帰りは七戸町でまた迷子になり、やっと「婆っ古そば」を見つけ、大盛りのもりそばを食べ、帰路についたのでした。
帰りは七戸町でまた迷子になり、やっと「婆っ古そば」を見つけ、大盛りのもりそばを食べ、帰路についたのでした。