ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

蓼科・御射鹿池 ~東山魁夷「緑響く」

2019-10-28 | 信州の旅

蓼科・御射鹿池(みしゃかいけ)~東山魁夷「緑響く」

 

 かつて、蓼科には何度も訪れたが、当時、この池の存在を知らなかった。

 近頃、蓼科のシンボルの如く、周知されるようになったのは、アクオスのTV・CMの影響らしい。

 御射鹿池(みしゃかいけ)・・・標高1,500mの奥蓼科の山の中にある風光明媚な池。

 もともとは農業用のため池として作られ、冷たすぎる八ヶ岳の水を太陽に当てて稲作に利用しているそうだ。

 CMにより、御射鹿池が東山魁夷の有名な作品「緑響く」のモチーフになっていたことが明らかになった。

 静かな水面には背景の山々の風景や木々が鏡の如く、逆さに映り込み、幻想的な光景を創り出す。

 時間、光、風によっても、刻一刻とその表情を変えるのだ。

 周囲のカラマツ林も、季節ごとに大胆に色を変えていく。

 春には新緑、夏には深い緑、秋には黄金色に黄葉し、そして冬には真っ白な雪と氷に閉ざされる。

 

 

  

 東山魁夷がこの池を見つけることができたのは何故だろう。

 御射鹿池は奥蓼科温泉郷(明治温泉・渋温泉)へと続く街道沿いにあり、湯治の途上で見つけたであろうことは想像に難くない。

 街道沿いにはお地蔵さんが点在する。

 

 

 

  彼は、この作品を制作する際、モーツァルト: ピアノ協奏曲第23番:第2楽章に着想を得たといわれている。 

   

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