宮本常一さんは、以前からとても気になる民俗学者であった。
一番有名な「忘れられた日本人」だけは、十年以上前に斜め読み(身を入れては読まなかった)している。
当時財界の大立て者だった澁澤敬三の支援を受け、昭和30年代に日本全国を歩いて10万枚の写真を、民俗資料として撮影した。
昭和30年代といえば、日本ではいわゆる“高度経済成長”がはじまった時代。
30年代から40年代にかけて、日本の経済ばかりでなく、風習や生活スタイル、景観が恐ろしいばかりの変貌を遂げたのだ。
そのことはいろいろな人物が証言し、その資料もたくさん存在する。
宮本さんは、そういった大波をかいくぐるようにしながら全国をくまなく歩いて、その後消えてしまった稀有な記録を残した。
それらは学術研究としてのちにいくつもの書物となり、現在も心ある人たちに読まれ続けている。
わたしは宮本さんに瞠目したころから、彼が残した写真に惹かれていた。
大都市ではなく、地方の記録・・・貴重な“そのとき”がありありと蘇る膨大な写真群!
一番有名な「忘れられた日本人」だけは、十年以上前に斜め読み(身を入れては読まなかった)している。
当時財界の大立て者だった澁澤敬三の支援を受け、昭和30年代に日本全国を歩いて10万枚の写真を、民俗資料として撮影した。
昭和30年代といえば、日本ではいわゆる“高度経済成長”がはじまった時代。
30年代から40年代にかけて、日本の経済ばかりでなく、風習や生活スタイル、景観が恐ろしいばかりの変貌を遂げたのだ。
そのことはいろいろな人物が証言し、その資料もたくさん存在する。
宮本さんは、そういった大波をかいくぐるようにしながら全国をくまなく歩いて、その後消えてしまった稀有な記録を残した。
それらは学術研究としてのちにいくつもの書物となり、現在も心ある人たちに読まれ続けている。
わたしは宮本さんに瞠目したころから、彼が残した写真に惹かれていた。
大都市ではなく、地方の記録・・・貴重な“そのとき”がありありと蘇る膨大な写真群!