二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

ベルビア50からポジスキャン

2013年06月23日 | Blog & Photo
今日は前橋でカメラ大中古市が開催され、オープン後12~13分して会場入りした。
6月、12月と、年2回開催されているらしいが、わたしは1年ぶり。
相変わらずの盛況で、人垣ができてしまって、お目当てのカメラ、レンズに近づけず、さわることがなかなかできない。
ジャンクもしくは保証なしの格安品の売れゆきがすごい!
スーパーあたりに置いてあるようなバスケットに一つ、二つ山盛りにしてレジへ持ってゆく。写真家というのではなく、自分で分解修理まで手掛ける「メカマニアのおやじ」たちである。そういう人種にとっては、数百円で買えるジャンク品、半ジャンク品はお宝の山に見えるだろう。

わたしも眼を皿にして真似しようとあれこれ物色したが、やっているうちに疲れてしまって、結局カメラバッグ(1000円)を一つだけ買って、会場をあとにした(´∀`*)

ただ、一つ衝動買いの誘惑とたたかうことになったカメラがあった。
ニコンS3の良品。
50�F1.4のスーパーきれいなレンズに魅せられたのである。ボディだけなら美品または良品というレベル。しかし、レンズはコーティングが息をのむほど美しく、眼鏡をはずしてのぞき込むと、深い紫色の沼の奥へと吸い込まれるようだった。
お値段は84000円。あの個体なら決して高くはないだろう。

だけど、15分ばかり、ニコンのレンジファインダー機数台と比較検討して、結局のところおもいとどまったのは、このカメラを手に入れると、つぎはきっとライカが欲しくなる・・・ということがわかっていたから(ρ_・)
そして本命ライカM6を手に入れたら、S3の出番はほとんどなくなる。
カメラはこれまで二十数台買ったり売ったりしてきたので、なんとか自分をなだめたのであった(笑)。


そういうことで、今日のお題へ移る。
マイミクShivaさんが撮影し、アップしておられるRVPを、久しぶりに買って、1本だけ在庫してあった。四駆にペンタックス6×7などを積み込んで遠方まで出かけていって、風景写真を撮っていたころ、ベルビアにはずいぶんお世話になった。
曇り日などで、あの高精彩に助けられ、かならずバッグには5本パックのRVPを入れておいた。
むろん三脚に据え、富士山や五色沼や日光小田代ケ原なんかを、大勢のアマチュアがかまえる望遠の砲列にくわわって撮影するために。その後、ヘキサーに装填し、スナップを撮ったこともあったが、ISO50でのスナップには少々ムリがあった。
・・・というわけで、100のRDPやコダックのエクターが、そのころの常用フィルムだった。







しかし、ご覧になっていかがだろう?
フジのデジカメにはプロビアモード、ベルビアモードという機能が用意されている。
ベルビアは原色がかなり派手な発色になる。カリフォルニアの青い空を撮ったり、南太平洋へいって華やかな花たちを撮ったりすると、眼が覚めるような効果がえられる。
しかし、晴天日陰などでは青かぶりが強く出るので、感度の低さもさることながら、プロビアより扱いがむずかしいというのが、わたしの印象である。
今回スキャンしながら、カラー補正をくわえたカットがいくつか存在する。
RDP�も超微粒子なので、それだけならRVPとの差はつけにくいレベル。

やっぱりリバーサルはプロビアメインとなりそうだな*´∀`)ノ

ところで、スキャンするたびに、透明感のあるリバーサルの質感に惚れボレ!
今後も長く生き残って、活躍して欲しいフィルムだが、市場の販売個数は、ネガカラーに比べ、どうしようもなく激減しているとのこと。
最新のフルサイズ機に食われてしまうのは、35�ポジフィルムということになりそうではある。
・・・だから、お使いになるのは、いまなのです、いましかないのですね、たぶん。



※共通データ
カメラ:ニコンF3
レンズ:Aiニッコール50�F1.4
フィルム:RVP50
スキャナ:キャノン9000F M�(1200dpi)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 立田野食堂までの旅 ~人情... | トップ | 赤、青、黄 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Blog & Photo」カテゴリの最新記事