そのころ時折出かける雑木林を歩いていたら、奇妙な植物と出会った。
上の写真がその「奇妙な植物」・・・タマゴタケ。
それまで、栽培したシイタケか、マツタケ、シメジやナメコくらいしか知らなかった三毛ネコさんは、ふと足を止めて、遊歩道のかたわらからニョキッと顔を出したタマゴダケにたちまち魅入られてしまった(@_@)
これは食べられるのか、食べられないのか・・・きのこに関する知識はかぎりなくゼロに近い。
まあ、証拠写真のつもりで、数カット撮影して、また遊歩道を歩いていくと、あっちにも、こっちにも、タマゴタケが自生している。
それをきっかけに、周辺を歩いてきのこを探してみた。
可愛らしい男の子のオチンチンみたいなやつがある(笑)。
へええ、この時期の雑木林って、こんなやつが生えてくるんだなぁ~~(?_?)
カレー皿くらいの大きなきのこもあった。
きのこや粘菌の種は、わたしがそれまで知っていた植物についての知識をゆさぶった。
ふーむ、ふむ。こんな生命の戦略を発見した、「人知れずほの暗い森の中で繁栄しているやつらがいるのだ!」と。
しばらくたって、「きのこ図鑑」を買ってきた。
ところが、紛らわしい外観をもったきのこが、いくらでも存在する。
赤城山大沼の周辺へ出かけて、そのへんを歩き回った。熊に出くわすと、熊も三毛ネコも困るから、腰には鈴をつけて、急斜面を、木の枝につかまって、登ったり、下りたり。
しかし、わたしは、採集はしない。
食べたい・・・とも、あまり思わない。
知り合いに「天然のシメジはうまいぞー」と教えてくれる人がある。
まあ、しかし、食べるというなら、スーパーの食品売り場で買ってくる。妙に知ったかぶって、毒きのこの中毒でのたうち回りたくはない(=_=)
関心をもつようになって、敷島公園などを歩いていると、そのへんの松林などに、普通に生えているきのこがある。犬の散歩でやってくるような人は、そんなものが足許にあるのに、気づこうともしない。
こうして、わずか数ヶ月だったが、三毛ネコさんのきのこ採りならぬ、きのこ撮りとあいなった(笑)。
カサが開いてしまうと、魅力半減。これはローアングルで、巨大きのこっぽいイメージを狙ったもの。雨宿りができそうだな・・・というような。
わたしにとっては、これらは物珍しい被写体であって、きのこ狩りの「ついで写真」というわけではない。ベニテングタケなどは、童話でみると、ロマンチックというか、まさにメルヘンチックなアイテムで、七人の小人などに描かれていた。
地元群馬に、ベニテングタケの自生地はあるのだろうか?
・・・などと考えているうち、関心がそれていった。
まあ「飽きた」ともいう(笑)。
きのこを被写体としてだけとらえるなら、なにか格別「写欲をそそる」という存在ではない。しかし、これはこれ。
わずか2ヶ月のあいだに、数回の「きのこ撮影」に出かけたときのメモリアル・フォトということで、アルバムにアップしてある。
2007年は、gooブログ、mixiをはじめる前年。
チョウや蛾、甲虫の追っかけのかたわら、こんなものを探しては撮影していたころがなつかしい。
☆mixiアルバム「きのこの世界 2007」はこちら。(全体に公開)
http://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000045445064&owner_id=4279073