毎月、9日10日はちょっと忙しくなる。
会社の銀行口座をしめて、管理物件(アパート、マンション)の賃料をチェックし、貸主への送金の内訳書を作成しなければならないからだ。
家賃滞納者がいる。遅れて、ギリギリに振り込んでくる人がいる。督促の連絡やら、通帳の記帳やら・・・。そういう人は、何回コールしても、なかなか電話に出ない。振り込んでありますというのに、通帳に記載が出てこない。退去者の敷金の精算。業者請求書のチェックと、支払いの確認。
毎月の定例行事とはいえ、数字にいたって弱いsyugen=三毛ネコは、何度となく電卓をたたくやら、会計ソフトを見直すやら、銀行へ足をはこぶやら――と、てんてこ舞い。世の中の不景気を反映し、生活困窮者がふえたので、貸主・借主双方に対し、的確な判断をし、対策を講じていかなければならない。
水道の蛇口から水が漏っている。
ドアのしまりが悪い。
近隣騒音の苦情。
共用灯の球切れ。
草刈り。
そんなこんなで、年中そこいらを走り回っているが、お金の出入りがいちばん神経を使う仕事である。たまには「え!?」とのけぞってしまうような苦情や、相談が寄せられ、うーむと、頭をかかえたくなる場面も(笑)。
少し時間がとれると、会社から飛び出す。
腰のベルトには、コンパクトで力強い味方、CX4がくくりつけてある。
おやおや、雨上がりの空き地にヤマトシジミさん♀。草むらを子細に見ていくと、スミレも咲いている。こころが、ふっとなごんで、カメラに手が・・・。
夕方、5月家賃の内訳書、業者からの請求書をもって、Fさんのお宅を訪ねると!
「この花は?」
「月見草ですよ、あの・・・・」
「え? これが」
無知蒙昧なわたしは、じつのところ、月見草を知らなかった(^^;)
「富士には月見草がよく似合う」という、太宰治さんのあの名セリフは知っていたのに、ね。
全然別な花と勘違いしていた。
夕方になって、白い花をつける。翌日には、紅色になってしぼんでいく。この儚い大輪の花のエレガントな風情は、なんだか形容を絶しているではないか。
玄関のシューズボックスの上では、クジャクシャボテンが、さらに大輪の艶麗な花を拡げて待っていた。
Fさんと、お屋敷の庭のほとりで長いこと立ち話。300坪はあろうかという広い庭のあちこちには、ほかではめったに見られない山野草が、いくつも可憐な花をつけている。
天候が不安定で、通り雨が数度。こういう日は、暮れるのがはやい。
「またもっと陽が高い時刻におじゃまします」
「この月見草は、この時刻じゃないと見られないからね」
「そうですね。いい時刻にきたわけですね」
表通りへ出る前に、クルマのヘッドランプを点灯。
そして、がさついた気持ちに、少しうるおいのようなものがもどっているのを感じながら、国道17号のクルマの波に合流した。
<参考>月見草
http://www.mchiba.ddnn.jp/Blog/2009/05/index.php?page=1
会社の銀行口座をしめて、管理物件(アパート、マンション)の賃料をチェックし、貸主への送金の内訳書を作成しなければならないからだ。
家賃滞納者がいる。遅れて、ギリギリに振り込んでくる人がいる。督促の連絡やら、通帳の記帳やら・・・。そういう人は、何回コールしても、なかなか電話に出ない。振り込んでありますというのに、通帳に記載が出てこない。退去者の敷金の精算。業者請求書のチェックと、支払いの確認。
毎月の定例行事とはいえ、数字にいたって弱いsyugen=三毛ネコは、何度となく電卓をたたくやら、会計ソフトを見直すやら、銀行へ足をはこぶやら――と、てんてこ舞い。世の中の不景気を反映し、生活困窮者がふえたので、貸主・借主双方に対し、的確な判断をし、対策を講じていかなければならない。
水道の蛇口から水が漏っている。
ドアのしまりが悪い。
近隣騒音の苦情。
共用灯の球切れ。
草刈り。
そんなこんなで、年中そこいらを走り回っているが、お金の出入りがいちばん神経を使う仕事である。たまには「え!?」とのけぞってしまうような苦情や、相談が寄せられ、うーむと、頭をかかえたくなる場面も(笑)。
少し時間がとれると、会社から飛び出す。
腰のベルトには、コンパクトで力強い味方、CX4がくくりつけてある。
おやおや、雨上がりの空き地にヤマトシジミさん♀。草むらを子細に見ていくと、スミレも咲いている。こころが、ふっとなごんで、カメラに手が・・・。
夕方、5月家賃の内訳書、業者からの請求書をもって、Fさんのお宅を訪ねると!
「この花は?」
「月見草ですよ、あの・・・・」
「え? これが」
無知蒙昧なわたしは、じつのところ、月見草を知らなかった(^^;)
「富士には月見草がよく似合う」という、太宰治さんのあの名セリフは知っていたのに、ね。
全然別な花と勘違いしていた。
夕方になって、白い花をつける。翌日には、紅色になってしぼんでいく。この儚い大輪の花のエレガントな風情は、なんだか形容を絶しているではないか。
玄関のシューズボックスの上では、クジャクシャボテンが、さらに大輪の艶麗な花を拡げて待っていた。
Fさんと、お屋敷の庭のほとりで長いこと立ち話。300坪はあろうかという広い庭のあちこちには、ほかではめったに見られない山野草が、いくつも可憐な花をつけている。
天候が不安定で、通り雨が数度。こういう日は、暮れるのがはやい。
「またもっと陽が高い時刻におじゃまします」
「この月見草は、この時刻じゃないと見られないからね」
「そうですね。いい時刻にきたわけですね」
表通りへ出る前に、クルマのヘッドランプを点灯。
そして、がさついた気持ちに、少しうるおいのようなものがもどっているのを感じながら、国道17号のクルマの波に合流した。
<参考>月見草
http://www.mchiba.ddnn.jp/Blog/2009/05/index.php?page=1