うれしいニュースが飛び込んできたとき、一瞬で喜びが湧き上がってきますね。心がいっぱいになってエネルギーが満ち溢れ、思わず飛び上がります。
そんな時は絵なんてどうでもいいし、意識にのぼりさえしない。当然です。それが喜びなんですから。そんな時絵を描かなければと思う人は世界中どこを探してもいないでしょう。
でも、喜びは思い出すことが出来ます。心が落ち着いていて、満たされていると感じるとき、喜びはすぐ隣にいますし、悲しい時には、その後ろにいるのです。
今日はひとつ、そんな喜びを思い出してみようではありませんか。
心が膨らみます。
膨らんだ心の中にむくむくとエネルギーが立ち上がります。
あっという間に、心は喜びのエネルギーでいっぱいです。胸がはちきれそうになるそんな体験を思い出しながら、ちからまかせに手を動かしたらこんな線が生まれました。
まだ足りません。喜びのエネルギーを出し切れません。
もどかしくなります。こんなんじゃない。こんなんじゃないんです。胸にやってくる喜びはもっと激しいエネルギーです。我を忘れて無茶苦茶になってしましました。
もう少しで水の上に出るって感じ。あとひとかきで息ができる!!
やっと興奮が収まりました。喜びってこんな形だったのか。しみじみ見てしまいます。
色をぬってみたくなりました。心の興奮は線に出し尽くしました。落ち着くとその雰囲気をみて観たくなったのです。
ここが面白いところですね。
つまり、心のかたちは線が作り上げます。エネルギーの爆発する過程は線がたどります。そして色はその雰囲気をつくりだすのです。私の喜びは黄色とオレンジ。太陽のイメージから来るのでしょうか。自分でも深く考えたことはありません。とにかく豊かな感じがするのです。あなたは何色ですか?
色をぬるとイメージが一気に具体的になった気がしませんか。白黒の世界と見比べてみてください。その違いは劇的ですよね。
ちなみに私の「のしてんてん絵画」は色の世界を省略しています。絵を色付けしないことで、だれもが自分の色を想像してみてもらいたいからです。
つまり、十人と色です。あなたにはあなたの色があるのです。そう思ってもうしばらく私の色に付き合って下さいね。
もう少し濃い(赤みのある)オレンジがほしくなりました。
エネルギーの渦巻いた線のグルグルにもオレンジと黄色をかけてみます。
これはいい。喜びの心が立体的になってきた、横に広がっていた色がわたしに向かって吹き上がってきている感じ。それではその感じをもっと強くしてみたい。
空気入れでボールを膨らませるように心が膨らんでくるのがわかる。
でもまだ何かが足りない気がする。爆発するような喜び、情熱のような力がまだ見えないんだ。何色?赤。
そうそう、でもこのままでは、満足感と、情熱がギクシャクしているように見える。
分裂していたら、本物じゃない。二つの感情をつなげる色をくわえてみましょう。
かなりよくなりましたね。でもまだ何か収まらない。黄色の背景と中心のかたまりがまだ一つの心になっていないんだ。どうする・・・・
よく見ると、中央のかたまりには黄色がないですよね。それがこの絵をひとつの心として感じさせない原因になっているかもしれない。黄色を入れてみましょう
どうですか。やっと心が喜びの中でまとまりました。様々な感情が一つになって、それが喜びとして心を膨らませる。
思い出したあなたの喜び、その中にも、きっとあるはずです。様々な感情の調和された色合い。つまり、喜びにはすべての感情が必要なんですね。
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