私は宗教を否定しない。
科学を否定しない。
だがどちらも、私の100%ではないことを強く思う。
宗教は心を生きる上で比類ない大切なものだが、信じるという行為に私は自分自身の嘘を感じてしまうのだ。
科学は人間の文明を作り上げ、宇宙といのちの仕組みを解明しようとするが、理論の限界を思うのは私だけではないだろう。
私はただ、100%を生きたいと願う。
それだけのことなのだが、最後の数パーセントで、宗教も科学も、私を救ってはくれない。それが今の私の現実だ。
私は40年近く絵を描き続けてきた。その動機は自分の空白を埋めることから始まり、自分を100%生きるという思いに変化してきたが、途切れることなく創作を通じて自己探求を続けてこれたのはありがたいことだと思っている。
絵は私にとって、100%生きられる世界だと言っていい。そしてこの活動からのしてんてん系宇宙(5次元)の発想が生まれたのだ。やがて5次元は絵画の世界に止まらず、自分の存在そのものを説明してくれるものとなってきた。
今私が思うのは、5次元の概念を持てばそれだけで、人は誰でも自分を100%生きることが出来るのではないかということだ。
5次元を瞑想すれば、人は己の原点に立ち返ることが出来る。すると自然に自分のすべきことが見えてくる。それが本物の自分だと思う。
本物の自分と出会う場所は、宗教や科学が設定してくれたところにあるのではない。
その場所は、己の原点のほかにはないのだ。
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