縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

立ち読みはアメリカシロシトリと同じデス・・・薄利多売の街の書店を潰す行為

2024年09月14日 06時06分29秒 | 記録しておきたいヒト・モノ・本・映画
本屋の粗利益率は20%ほどらしいから、300円の雑誌を1冊売った粗利益は60円で、一般管理費を差し引いた営業利益は10円か20円くらい?
 
先日、「ブックスサカイ」で久しぶりにブックコンシェルジュのW主任をみつけたので、「最近面白い本ある?」と声をかけたら、選書コーナーに連れていかれて「高橋留美子さんの最高傑作です!立ち読みでもいいのでぜひ読んでみてください!」と「人魚シリーズ」を薦められた。
 
ムハッ!チャンスとばかりに週刊誌コーナーで立ち読みしてる奴らに聞こえる大音声で、「ジェントルマンは立ち読みしませんっ!買いますっ!立ち読みなんで野暮なことはしませんっ!」と言ってやった。
 
なんだヤロー!やるかタダ読みヤロー!という展開にならず、我関せずの厚かましいヤツが立ち読みしてるのネw
本が売れた時代なら薄利多売でも存続できたが、活字離れに万引きと街の本屋の存続は風前の灯火。タダ読みしてサヨナラではシロアリやアメリカシロシトリの類いと同じではないか。思いやりがなさ過ぎ。
 
 

「アジア開放の聖戦」で犠牲になったアジアの人々・・・アジア太平洋戦争による日本の戦争加害を考える

2024年08月16日 06時20分09秒 | 記録しておきたいヒト・モノ・本・映画
8月15日になると「310万人が犠牲となったアジア太平洋戦争」と報道されるのだが、8月15日はポツダム宣言受諾を表明した日であって戦争は続いていたし、日本人だけが戦争犠牲者ではない。ちなみに国際法上の太平洋戦争の終結は9月2日の調印式だ。
 
日本の近代史としてのみならず、どれだけアジア諸国に犠牲者を出したかを考える世界史的な観点で俯瞰しないから、いまだに「アジア開放の聖戦」と礼賛し、不都合な情報を突きつけられると自虐史観だと断じる人物が後を絶たないのではないだろうか。
 
そこでアジア太平洋戦争の各国別犠牲者を検索したら「社会実状データ図録」というサイトをみつけたので、興味ある方はご参照してほしい。
サイト運営者の本川裕さん作成したアジア各国の戦争犠牲者の表。大変な労作なので多くの人にみて欲しい。
 
各国公表の元データの信憑性はともかく、帝国陸軍は戦国時代さながらに戦闘が長引くと食料は現地調達を将兵に強いていたので、種モミまで盗まれた現地人と敵対関係になった地域があったことは史実で、ビルマやフィリピンの戦記によく出てくる。
 
日中戦争に従軍してシベリア抑留を経験した老人から、何か月も風呂にはいらず着たきり雀で食事も十分でなかったから、強姦略奪くらいしか楽しみがなかったと聞いて絶句したことがある。
 
もちろんインパール戦で勇名を馳せた高田58連隊の宮崎友三郎中将のように、将兵が民間人に乱暴狼藉をはたらかないように、村の入り口に歩哨をたて将兵の立ち入りを禁じ、食料調達は軍票で購入するか物々交換を厳命した名将もいた。
 
バイアスなしで冷徹に歴史を俯瞰すること。そうでないと同じことを繰り返すし、犠牲者も浮かばれない。
 
 
 

手入れさえすれば長くつかえるモノは佳い・・・ステッドラーの鉛筆削りと輪島漆器

2024年06月14日 06時56分10秒 | 記録しておきたいヒト・モノ・本・映画
高校の時に地元の「十字堂」で買ったステッドラー社製の鉛筆削りの切れがイマイチになってきた。
愛用品を使い捨てしないのは爺さんの血をひいているのネ。
業務用強力クリップで挟んで研いでみたヨ。
フハッ、切れ味が復活したではないか!
 
ドイツの老舗文房具メーカーのステッドラーの文房具は質が高く、多くの漫画家に愛用されているのだと教えてくれたのは、美術部仲間の山岸栄一君。
「名探偵コナン」のチーフアシスタントをしており、実名でカメオ出演もしている。
 
研ぎながら美術部時代の楽しい思い出に浸っていたが、手入れさえすれば長持ちするモノつくりと、それを愛用することは人生を大事にすることに繋がるのではないか?
 
昨日は後輩の滝君が輪島漆器の盃を買ってくれた。
手ざわり・口ざわり・温かみは無論のこと、掌におさまる寸法が絶妙なのは、人間の身の丈にあったモノつくりをしてきた伝統工芸品ならでは。
滝君も酒を飲んでみて、「なにか違う」感じに感動したようだ。(写真は滝君撮影)
 
それは機能をこえて訴えかけてくる「佳い」という感じで、その正体が文化というもの。
 
これがわかる友人がいるのも人生のシアワセ。
 
 

アレクサに落語をリクエストしたら「まんじゅうこわい」を語り、「東京花売り娘」を選曲した事件・・・アレクサ問題

2024年02月04日 07時48分53秒 | 記録しておきたいヒト・モノ・本・映画
家電屋のお姉ちゃんに、オンラインで無料音楽を聴ける「アレクサ」なるものが特価3,000円と勧められて買った。
Wi-Fi環境があり、Amazonプライム会員なら無料で音楽が聴けると教わったアレクサ嬢は、操作は話しかけるだけと教わっていたので、最初にビートルズをリクエストしたらアルバム分くらい流れてから60年代ロックがランダムに流れだした。ちなみにアレクサ嬢の声は、落ち着いた女子アナっぽい感じ。
 
曲を止めるつもりで「アレクサ、ごくろうさん」と言ったら、「ありがとうございます。この調子であと10万年がんばります!」だって・・・っていうか、曲を止めろ~!曲が止まらないのでコンセントをひっこ抜いて止めた。あとで判明したが「アレクサ、ストップ」と言わないと止まらないらしい。
 
再起動して「アレクサ、古今亭志ん生」とリクエストしたら、「身体障碍者とは・・・」とあらぬ説明を始めるではないか。
昨年は志ん生の映像がAIでカラー化されてNHKで放映されたが、孫弟子の五街道雲助師匠がゲストトークで「白黒だと記録映像って感じですが、カラーだと寄席で見てるみたいに感じますねぇ」と仰ってらした。同感也。遅ればせながら人間国宝おめでとうございます!
 
「アレクサ、落語だよう」と言い直したら、「あるところに暇をもてあました若者たちが・・・」と、アレクサ自身が「まんじゅう怖い」の粗筋を語り出して吹き出したが、その後になぜか「東京花売り娘」「お富さん」「高校三年生」などのナツメロが流れ続けたので笑い転げた。
選曲センスからアレクサ嬢の推定年齢は90代であるらしい。落語は聴けないが、反応は落語的ではあるなw
 
 
 

国家の思想弾圧に、仕事で抵抗した男・・・「トランボ ハリウッドに最も嫌らわれた男」

2023年12月21日 08時28分07秒 | 記録しておきたいヒト・モノ・本・映画
BSで視聴した「トランボ ハリウッドに最も嫌らわれた男」は、国家の思想弾圧史に興味のある人におススメの映画。ただし明るいタッチのホームドラマでもある。
アメリカで50年代に吹き荒れた反共運動の「赤狩り」では、ハリウッドの映画産業も積極的に協力した。「赤狩り」の急先鋒だった映画人が、後に大統領になるドナルド・レーガンやジョン・ウエイン、ウオルト・デイズニーなどのタカ派の反共主義者だ。
 
共産主義プロパガンダの映画人と吊るし上げられた10人の「ハリウッド・テン」の筆頭格が、本作の主人公で脚本家のダルトン・トランボ。
 
当時はチャップリンでさえ共産主義者として干されたくらいだから、人道的立場から共産党員になっていたトランボもブラックリスト入りしてハリウッドを追放されたし、1年間の服役もしている。
 
その苦節の期間に、友人名義の脚本で映画化された「ローマの休日」、偽名で発表した「黒い牡牛」が、あいついでアカデミー賞の原案賞を受賞した。
 
共産主義者のトランボが書いた「ローマの休日」のどこにも共産主義の匂いを感じとることはできないが、「自由の国」を標榜するアメリカにもそんな時代があったのだ。
 
その後、俳優のカーク・ダグラスが男気を発揮して超大作「スパルタカス」の脚本を依頼し、実名クレジットしたことが賛否両論をおこした。
しかし大統領に民主党のケネデイが就任し、「スパルタカス」を絶賛したことから潮目がかわった。
 
ブラックリストは有名無実化し、トランボはハリウッドに復帰できたし、死後とはなったがベトナム戦争を経て平和活動が盛んになった70年代に「ローマの休日」の脚本家としてアカデミー賞が贈られた。
 
この10年間に及んだ無名の作家期間こそが、言論・表現・思想の自由を弾圧した、国家権力へのトランボの抵抗活動だった。国家相手の裁判では勝てる訳がなく、偽名をつかい安い脚本を量産して糊口をしのいでいた。本作ではこの過程が、明るいタッチのホームドラマとして丁寧に描かれている。
 
ちなみにハリウッド追放を恐れずに「アカ狩り」に反対を表明して「ハリウッドテン」を擁護したリベラル派の有名俳優もいて、グレゴリー・ペック、ハンフリー・ボガード、ヘンリー・フォンダ、バート・ランカスターなどたち。私の好きな俳優たちばかりだから嬉しくなる。いづれも品行方正さや不正に屈しない勇気、男気を描いた映画の主役だった俳優たち。
 
本作にちょっとだけその時のニュース映像がでてくるし、グレゴリーペック演説も聴ける。
 
 
 

太平洋戦争開戦の日にかんじる戦争のキナ臭い匂い・・・「特攻 最後のインタビュー」

2023年12月09日 07時28分28秒 | 記録しておきたいヒト・モノ・本・映画
太平洋戦争開戦から82年となったが、「アジア解放の聖戦であり、侵略戦争ではなかった」「戦艦大和はすごかった」など、ネットには戦争賛美と受け取れる情報が溢れていることを危惧している。
本書に登場する元特攻兵の多くは太平洋戦争を侵略戦争ではなく、アジア解放をして大東亜共栄圏を建設するための「大東亜戦争」と呼んでいるが、少年のころからの教育がまずあり、当事者として真摯に生き、多くの戦友が逝ったのだから無理からぬことで、安易に元現場将兵たちの歴史観を批判できないだろう。ところが戦後生まれは歴史を冷静に俯瞰できる立場なのだから、その悲劇を繰り返さないように努めるのが当たり前。
 
特攻は軍令部(海軍の大本営の名称)の発案や命令ではなく、自分は反対したが現場から要望されて許可した、というのが戦後の軍令部関係者たちの弁明。その弁明にはあらかじめ巧妙な責任逃れが仕組まれていた。実際には特攻兵器の開発をしていたし、各部隊に特攻の「員数」を割り当てていた。
 
大戦末期には満足な航空機やベテラン搭乗員が枯渇して、離着陸がやっとの、15歳から17歳くらいの少年航空兵も特攻要員になった。
「伏龍」は訓練で何人も事故死して、ついに実践配備されなかったが、真っ暗な海底で酸素がまわってこず息絶えていったのも少年航空兵たちで、いちどに数十人が亡くなったこともあった。身近な高校生に置き換えて想像してみて欲しい。
複葉の練習機で特攻していった少年航空兵もいたが、こちらは布張りの機体であったのでレーダーに捕捉されにくく、また被弾しても空中分解しにくいこともあり、なん機かは米艦船に損害をあたえている。
 
しかしながら、軍艦の上部構造に爆弾を炸裂させただけでは撃沈できないことは、日清日露以来の軍事常識だった。
また米艦船の遥か洋上でレーダーで捕捉され、数倍の迎撃機が待ちかまえていることも、運よく艦船にたどり着いてもレーダー管制された対空砲火を潜り抜けることは困難であることは、現場レベルではわかっていた。命令していていた高級軍人は現場の実情を知らなかった。
 
生還者の証言によると、近接するだけで爆発する砲弾(VT信管)をはじめとした砲弾銃弾が雨霰と降り注ぎ、目の前が真っ赤になるくらい激しい対空砲火だったそうだ。それでも特攻させた。
 
特攻兵器を開発したり、命じた高級軍人たちの多くは生き残って戦後を迎えた。隠遁生活を送った人もいるが、自衛隊幹部になったり国会議員になった人もいた。
 
特攻兵の遺族をまわって都合の悪いことが書かれた遺書を回収して歩き、特攻は命令ではなく自発的であった旨を書いた戦記を出版したのは、航空自衛隊の幕僚に栄達し中島元海軍中佐。
 
かわいそうと涙を流すなら、二度と戦争はゴメンだと思うなら、そうなった経緯と史実を学び、そのキナ臭い匂いを警戒しないといけない。
 
 
 

日本を代表する映画監督・・・山本薩男著「私の映画人生」

2023年12月04日 07時23分36秒 | 記録しておきたいヒト・モノ・本・映画
黒澤明と同い年で、東宝入社もほぼ同期、戦前戦後をつうじて名作を連発していたのに、黒澤・小津ほど有名でない山本薩男監督の自伝が面白い!
「荷車の歌」「戦争と人間」「にほん泥棒物語」「白い巨塔」「金環食」「あゝ野麦峠」「不毛地帯」「華麗なる一族」などなど、多種多彩なテーマで話題作をヒットさせ続けた偉大な映画監督。
わたしが最初に感銘した山本作品は、明治から戦後までの農民夫妻の生活を描いた「荷車の歌」。お金のない独立プロであっても、農村婦人部の100円募金で製作した画期的な映画で、現在のクラウドファンディングの元祖。
 
一言で評するなら山本作品は、弱者目線の骨太の人間ドラマとリアリズムで、社会問題や権力の暗部を告発する映画。
戦争はなぜ起きる?勲章が欲しい軍人と商売したい財閥(映画では伍代財閥。実際には日産の元になった日産コンチェルン)がいるからという利権構造を、3時間の大作で3部作で描いた名作。当初の構想は5部作として、東京裁判で財閥が解体されるところまで描きたかったそうだが、予算的に無理だった。山本の兵役体験が反映されている。
 
戦前の映画人や演劇人には、軍国主義に抵抗する左翼活動で逮捕された経歴をもつ人が多く、山本や黒澤も同様であった。戦後の山本は共産党員になったこともあり、レッドパージで東宝をクビになり、独立プロを立ち上げてフリーとなり困窮した時期もあったようだ。
 
権力の利権構造や暗部を暴いた映画も多いので、自民党や警察からアカの監督と目の敵にされ、右翼から脅迫され続けた。
山本薩男を知らなくても映画を観た人や、タイトルを聞いた人は多いハズ。大学病院の暗部を描いたのが「白い巨塔」
 
それでも芸術家肌で気難しい黒澤と違い、職人肌ぼ山本はお堅い文芸作品でもユーモアやエロテェックなサービスショットも忘れず、予算と納期を守ってヒットさせる手腕が高く評価され、保守思想をもつ大手映画各社のオーナーたちから重宝がられた。
 
また忘れてはならないのが、山本作品のリアリズム。
「にほん泥棒物語」に、土蔵破りや監獄内部の描写があるが、三国連太郎演じる主人公のモデルとなったホンモノの泥棒から指導を受け、撮影現場で人気者だったそうだ。
 
警察が自作自演で国鉄労働組合の弱体化をはかった「松川事件」をあつかったこの映画は、原作は陰惨な内容であるらしい。が、山本は事件の真相を知る目撃者が泥棒であり、法廷で「警察が嘘をつくつうのはどういうことだんべ?嘘は泥棒のはじまりって言うではないか!」と証言して法廷に笑いが広がったたことに着想を得て、泥棒を狂言回しにしたコメディ映画に仕立てた。
 
ラストで泥棒が警察をやり込める法廷劇となる。このカタルシスは流石という他はない。もっと評価されるべき映画監督。
 
 
 
 

バサラ大名、カブキ者の心意気・・・兜をウサギの耳で飾った明智光春

2023年12月02日 09時26分00秒 | 記録しておきたいヒト・モノ・本・映画
国立博物館で、ウサギの耳を兜に飾ったこの甲冑をみると、旧友に会った気分になる。
明智光春(秀満・左馬之助)所用と伝わる、「当世具足」の逸品である。
外国の甲冑なら獅子や龍など、いかにも強そうな図像で飾るのだが、ウサギの耳を兜飾りにする戦国武将の、とりわけ豪傑の誉れ高い光春の趣向というカブキぶりが、いかにもバサラ大名らしく、甲冑好きらしい外国人男性が嬉しそうに奥さんに説明していた。
 
どこの博物館も同じだが、モノからヒトが浮かびあがるヒントになる説明書きが簡潔過ぎることが非常に残念で、所用者の情報や由来などは説明されていないのだ。
 
すこし離れた場所に、柄を絹糸ではなく革紐で巻いた実用的な「明智拵え」の太刀も展示されているが、光春所用とまでは説明されておらず、一緒に展示すりゃいいのに、といつも思う。
 
所用者の人物像を伺い知るには意匠は重要なのだが、とくに甲冑は重量を知りたい。重厚な甲冑を好んだ伊井直政のように防御力重視なのか、軽量な甲冑を好んだ本多忠勝のように動きやすさ重視の武将なのかがわかろうというもの。
感心するのは甲冑の飾り方で、県立博物館レベルだと学芸員さんが飾るからなのか、籠手を立体的に見せるための中につめた新聞紙などがモコモコして不格好だったり、鎧と兜の軸線がズレていたりするが、国立博物館は甲冑師が飾っているのかお見事な飾り方。
 
たとえば千利休所用と伝わる甲冑など、推定身長180㎝と大柄な人物であり、意匠は詫び寂びとは無縁の、最前線の大将が着用するような実用的な甲冑だから、戦陣で茶会をひらくのみならず、本陣で参謀のような役割を担っていたことも伺い知れる訳だ。
 
その旨を監視役の女性(?)に伝えたら、「面白い観方ですねぇ、上に伝えておきます」としきりに感心してたけど、実現しないだろうナw
 
 
 
 

下町の大衆店で迷惑な外国人旅行客・・・いいことばかりじゃないインバウンド

2023年11月23日 08時26分20秒 | 記録しておきたいヒト・モノ・本・映画
インバウンド観光客が復活して、これまで常連相手にで賑わっていた下町の飲食店に外国人観光客が来るようになり、店主たちが困惑しているようだ。
 
浅草の友人の家はモンジャ焼きの人気店だが、SNSに下町情緒あふれる写真を投稿するのが目的なのか、750円のモンジャだけを注文して二時間も居つづけた外国人カップルがいたそうだ。
 
大衆店は混雑する時間帯は相席が常識だし、客側もすばやく食って出ていくのが礼儀と心得ていたもんだが、一見客の外国人旅行客にはその常識が通じないのだ。
根津の路地裏にある「和幸」は安くて美味いので、夕方は仕事帰りのサラリーマンで賑わう大衆店だけど・・・。
 
昨夜は定食屋「和幸」で日本人客が荷物を膝の上に置いて相席で協力しあっているのに、外国人カップルが空いた席にでかい荷物を置いて4人掛けの席を占拠して、我関せずとペチャクチャお喋りに夢中になって食事をつついていた。
 
予約客限定の高級店ならいいだろうが、単価をおさえた大衆店は客の回転数で稼いでいるのだから、店の人も気が気ではないだろう。
少なくとも下町の大衆店では外国人観光客は迷惑な存在だ。
 
世界中で最も読まれているガイドブック「ロンリー・プラネット日本編」に書いて欲しいよな。もっとも今時はネット検索して穴場的な店を見つけるのかも知れないから、インフルエンサー諸氏は大衆店のマナーも書いて欲しい。
 
 
 

ご先祖がイメージした極楽浄土イメージ・・・オヤジの一周忌

2023年11月20日 07時25分11秒 | 記録しておきたいヒト・モノ・本・映画
一周忌の法要の後、住職にたのんで照明を消してもらい、窓明かりと和ろうそくの炎だけにしてもらった。
ご本尊は阿弥陀仏
 
荘厳(しょうごん・仏壇の装飾)の金箔に和ろうそくの炎がほのかに反射して厳かな雰囲気になった。これこそ極楽浄土としてご先祖たちがイメージしてきた光景だ。
むかって右側のお軸は浄土真宗開祖の親鸞聖人
 
もっとも江戸時代の庶民にとってロウソクは高級品だったから、灯明を灯していた時代もあったかも知れない。
むかって左側のお軸は親鸞上人の師匠の法然上人
 
和ろうそくの炎はパラフィン蠟に比べて赤味を感じ、屹立と立ち上がる姿が美しい。襖絵や衝立、掛け軸も、和ろうそくや灯明で照らされた状態こそが、絵師の意図とするところ。
 
余談だが、北インドのラダック地方を旅した時に、チベット仏教寺院のマンダラ壁画が半端なく凸凹した漆喰下地に描かれていて、なんでまた?と坊さんに質問したら、灯明の炎が揺れると諸仏が動いてみえる工夫なのだそうだ。
 
和ろうそくの文化を継承するためにも、バースデイケーキやクリスマスケーキも和ろうそくを!w