縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

新年の初仕事・・・百円で作った手作りの釣瓶は使える!

2014年01月03日 22時45分17秒 | こんなモノ作った!




1月3日は晴れたので、久しぶりに親不知と能生町においてある二隻の縄文カヌーの様子を見に行った。

親不知は糸魚川市の西の外れ、能生町は東の外れだから移動も大変・・・。

基本的に丸木舟は生木を刳り抜いて作るので、乾燥が十分ではなく風と直射日光はひび割れの原因となり大敵だ。


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小滝丸は、こんな状態で保管してある。


恐る恐る養生のブルーシートを捲ってみると、「小滝丸」から唐檜の香りが辺りに広がっていった。

伐採してから三年も経っているのに、樹の生命力は凄い。


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ヒビは入っていない・・・安心して30mほど離れた岸壁に海水を汲みあげて、船首と船尾に掛けてあった敷布を湿らせてやった。


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岸壁から1・5m程下の海水を汲み上げる工夫は、大き目の孔を開けて先端まで欠き込んだ竹に百均のバケツを嵌めてから、先端を紐で縛っただけの手作りの釣瓶だ。

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こんな感じでバケツの取っ手が自由に動くので、竹を左右に揺すれば簡単に海水を汲み上げることができる。

以前は紐を付けたバケツでやっていたが、バケツに海水を入れる時には苦労したし、引っ張り上げる時にも重く感じたが、釣瓶方式だと断然にラクチン。

別のバケツに海水を移してから、もう一回同じ作業をして反対の竹の先端にバケツを掛ければ二つのバケツを天秤に掛けた状態にできる。

これだと力はいらないし、海水を溢すことなく運搬できるようにもなった。

こんな工夫は、東南アジアの田舎で現地の人達の暮らしぶりを観る旅をすると、自然に想いつくようになる。

観光地には目もくれず、田舎ばかり旅する俺の旅のスタイルである『宮本常一ごっこ』は、こんな時に役立つのでR!