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アメリカの人種差別事件に思う・・・モハメッド・アリとビートルズ

2021年04月01日 17時40分18秒 | 記録しておきたいヒト・モノ・本・映画
アメリカの路上で、立派な体格の黒人男性が通りすがりのアジア系の女性を蹴り倒して重傷を負わせた痛ましい事件が報道されたが・・・。
 
70年代に出版されたモハメド・アリの自叙伝には、自身のサクセスストーリーと照らし合わせて、白人社会で差別され続けてきた黒人の恨み節といっていいくらいに書かれている。
 
白人社会に迎合するかのような言動を見せる黒人ボクサーには「お前はアンクル・トムだ!」と罵倒し、試合中も容赦なく悪口雑言とパンチを浴びせたが、白人であっても英国人のビートルズとは相性が良かった。
中学生の時に買った「フォークヒーロー・モハメド・アリ」に載っていた4人のビートルと、カシアス・クレイ時代のアリの写真には「5人目のビートルズ」とキャプションされていた。最初は白人の成功者というだけでビートルズを斜めに見ていたアリは、アリのファンでもあった気さくな4人の人柄に打ち解けて、お互いに際どいジョークを応酬。そして自らポージングして記念撮影をした。
 
ビートルズのアメリカライブの時、黒人がコンサート会場に入れないと知ったメンバーは、「肌の色で差別するなんて馬鹿げている」と出演拒否の声明を出し、慌てたプロモーターが人種に関わらず入場を認めた。
 
その恩恵を受けて生でビートルズを聴けた中に、後に「天使にラブソングを」で主役した少女時代のウーピー・ゴールドバーグがいた。
 
白人ミュージシャンが人種差別に抗議したのはビートルズが最初とされ、アパルトヘイトで名高い南アフリカには呼ばれてもいかなかった。
 
しかしその代償として、彼らはアメリカの保守系キリスト教団体を含む保守層から廃絶運動の対象となり、特にビートルズ解散後にベトナム戦争の反戦コンサートをしていたジョン・レノンは、後々までFBIの監視下に置かれることになった。
 
アリやビートルズが人種差別を批判してから50年、問題はより複雑化しているのか?
 
ほんとうに痛ましい。
 
#人種差別問題 #モハメッドアリとビートルズ #人種差別に反対した最初の白人ミュージシャンはビートルズ