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15万人の沖縄県民が犠牲となった沖縄戦を忘れてはいけない・・・東宝映画「沖縄決戦」

2021年08月12日 07時22分31秒 | 記録しておきたいヒト・モノ・本・映画

ヒロシマ、ナガサキ、東京大空襲はニュースとして流れることはあっても、15万人もの一般人が犠牲になった沖縄戦が話題にあがることが少ないのは何故なのか?沖縄戦を忘れてはいけない。

鈴木内閣としては総力を挙げて米軍に手痛い一撃を加え、講和を有利に進める作戦意図があったが、陸軍上層部にとっては本土決戦のための時間稼ぎの「捨て石作戦」でしかなかった。

沖縄のいたるところにあるガマ(石灰岩の洞穴)に立て籠る日本軍には、多くの軍属、避難民も混ざっていた。 戦闘に邪魔だと、砲弾が飛び交う戦場に追い出された市民もいたし、米軍の投降勧告にしたがいたくとも、軍人から「一億総玉砕」を強いられ、火炎放射器やガソリンで焼かれて死んだ市民もいた。
 
本で調べる時間のない人は、東宝映画「沖縄決戦」を観るといい。 日本映画史上に燦然と輝く「日本のいちばん長い日」と同じ、脚本が新藤兼人、監督が岡本喜八のコンビ。
 
疎開市民が乗る輸送船が米軍の潜水艦に撃沈された「対馬丸事件」や、伝統漁船サバニが戦闘に加わって壊滅した事件など端的に織り込まれ、岡本監督らしいリズム感、シリアスな場面に混じるユーモア、印象に残る絵の数々・・・崖から飛び降りる少女たち・・・孤児が水筒の水を飲むラストシーン・・・名画です。
 
#ヒロシマナガサキだけでなく沖縄戦を忘れてはいけない

 



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