姫川薬石とピンクヒスイの勾玉を組み合わせた古代風にアレンジした首飾りを工夫している。
雑多な石を商品化するのは楽しい。ちっちゃくても紐孔の中まで研磨しておりますヨ。
すでに弥生時代は超小型の勾玉が存在していたし、古墳時代の「巫女形埴輪」が勾玉と丸玉を連ねた首飾りをしているから、この試みは勾玉の原点回を指向した復古調首飾りなのだ。
姫川薬石とピンクヒスイの超小型勾玉だけをズラリと繋げると、クレオパトラや卑弥呼の首飾りのようで迫力はある。しかし単価の安い商品でも11個もセットにすると高額になり過ぎるのが問題。
最初にヒスイ無しで組んだ首飾りを女友達にメールして感想を聞いたが、やはりヒスイを主役にすべきでは?とアドバイスされて仕切り直し。
中央に白系ヒスイを主役に据え、両サイドに赤系の姫川薬石をセットしたら安定感ができた。ヒスイは鏡面仕上げで薬石はしっとり感のある半艶仕上げにしてあるからコントラストもいい感じ。
戦後のヒスイジジネスの中で生まれたらしき「勾玉は逆C字に見える向きが表」とする定説に作り手とお客さんは自由であっていいし、小津安二郎の「どうでもいいことは流行に従う。重要なことは道徳に従う。芸術のことは自分に従う」といった価値観は大事ではないかと思うのだ。
白系ヒスイの両側がピンクヒスイの組合せ。こういった作品はネットより対面販売の方が売れるはず。
この試みが評価されたら新しい道が拓けると思う。真似する同業者もいっぱい出てくるだろうが、開発プロセスなきモノマネ商品はオリジナルの価値を逆に高めてくれるということは石笛で経験している。ネット検索した人が「ぬなかわヒスイ工房さんがオリジナルでしょ?似た石笛は沢山あったけどピンとこず、こちらのサイトにたどり着いたらオリジナルだとすぐに判りました。」とお客さんになってくれるのだ。
我、先駆者たらん・・・な~んちゃって(=^・^=)
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