高田世界館で「くじらびと」上映開始。10月21日まで。
人はなぜ生きるのか?生きる意味は?
生きるために生きるラマレラの人々の日常に、存在の原型、生存の原型を見るようで絶句した。
石川監督の舞台挨拶では愛犬の十兵衛も登壇。
石川監督から「いかがでしたか?」と感想を求められたが、まだ身のうちの落ち着き先が定まらず、出てくる言葉はデイティールの質問くらいで、この映画を語るに相応しい言葉が出てくるのは熟成を待たなくてはいけないだろう。
上映後に有志で監督と愛犬の十兵衛を囲んだささやかな食事会。左端中段が石川監督。
アフガン・ネパール地震・東日本大震災・伊勢神宮、そしてインドネシアの生存捕鯨など、石川監督のこれまでの仕事に通底するテーマは「祈り」ではないか?
これが一番聞きたかったのだが、やはり正解だった。
アフガンの取材では、地雷原を現地の戦士が先に歩いて地雷除けになってくれたそうだ。
この現状を世界に知ってもらうためには、自己犠牲も厭わない人々。
ラマレラの鯨突きも、村の人のために命がけの漁に出る。
人の原点、存在の原型、祈りの原型。こんな時だからこそ、求められる映画。
十代の頃の石川監督はプロ棋士を目指していたと聞いていたが、カメラマン、映画監督になっていく経緯も詳しく教えて頂いた。
監督と十兵衛は長旅でお疲れのようなので先にお送りしたが、興奮冷めやらない我々は遅い時間まで話し続けた。
「くじらびと」はまだ終わらない。
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