コロナ禍で外出自粛を強いられる子供がかわいそうという投稿をみて、小学生の時に「月刊少年ジャンプ」で読んだ短編漫画「屋根うらの絵本かき」を突然思い出した。
漫画家のちばてつやさんの少年時代の実話漫画で、終戦時に旧満州に取り残されたちばさん一家が、親切な中国人の自宅の屋根裏で匿ってもらい、いつ出るかも分からない帰国船を待ち続けた体験がモチーフ。
屋根裏で暇を持て余す幼い弟のために、てつや少年は絵本を描いて与え、自分の作品が人を喜ばせることに喜びを見出して創作に励む。
この体験が後に「あしたのジョー」「のたり松太郎」を産み出した原点で、今でもちばさんのアトリエは屋根裏だそう。
「アンネの日記」を地で行くような体験談だが、映画「スタンドバイミー」を彷彿させる印象で、繰り返し読んだので50年近く経つのに思い出すだけで胸が熱くなる。
外出自粛でぐずる子供たち、生活の展望が観えず不安になる大人にも読んで欲しい名作。
また読みたいと検索したら、自伝エッセイ「屋根うらの絵本かき」と「ちばてつや短編集1巻」に載っているようだ。
注文しますよぉ、もちろんアマゾンではなく近所の本屋さんに!
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