縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

火お越し器・・・一家に一台常備したいサバイバルグッズ

2016年09月05日 07時44分15秒 | ぬなかわヒスイ工房

ぬなかわヒスイ工房では縄文時代の土偶をモチーフにしたオカリナを作っている。

即ち、縄文オカリナで、京都の「民族楽器コイズミ」さんでも売って貰っており、縄文ファンが買ってくれているようだ。

どういう訳だか、中国人観光客が買ってくれるらしい(笑)

 

フリーマーケットでも見た目のインパクトと値段の手頃さで結構売れるのだ。

秋から続くフリマで売るために作ったのが、一番売れている遮光器土偶オカリナと、新発売のミミズク土偶オカリナ。

弱火で炙り焼きを終えて本焼きにはいるところ。

本焼き後に燻し焼きすると、炭素が吸着して黒くなる。これは縄文晩期(三千~二千五百年前)に盛行する技法。

 

縄文オカリナは縄文土器と同じ製法で作っているが、ぬなかわヒスイ工房は住宅街にあるので野焼きする訳にはいかず、炭とバーベキューコンロで焼成している。

しかし一つ問題があった。

古典的な炭を着火する火お越し器は、システムキッチンだと着火しにくいのだよ。

 

問題とは、これまで炭に着火する場合は昔からある火お越し器で台所のコンロで着火していたが、我が家は温度センサー付きコンロがついたシステムキッチンなので、火お越し器の底にセンサーが当たらず、コンロの火がすぐに小さな種火になってしまう事。

 

結局、十分に火が熾っていない状態の炭に表に出てブロアー(送風機)で空気を送って火を起こすという面倒くさい事をやっていた。

そこで導入したのがホームセンターで買った「火お越し器」という道具。

 

説明書通りに二重になった火お越し器の底に新聞紙を丸めて着火するだけで、中の炭がまっかっかに燃えてくれた。

これは便利!シンプルな構造なのに熱効率がいいのだ。

バーベキューの時も重宝するし、いざという時のためにサバイバルにも役立つだろう。

サバイバルグッズの仲間入りだ。

 


国産を使おう!・・・中川装身具工業のステンレスパーツ

2016年09月01日 22時55分40秒 | ぬなかわヒスイ工房

日常のお守りとして、仕事や寝る時でも邪魔にならず、お風呂や海水浴でも肌身離さず身に着けていられるヒスイ勾玉の依頼を受けたのが一年位前。

子育てと家業のカマボコ製造販売に八面六臂の活躍をしているRちゃんからの依頼である。

そこで考案したのが一円玉に二個乗るサイズの超小型の勾玉で、パーツは全てステンレス製の超小型勾玉だ。

実物を観た人は誰もがあまりもの小ささに驚き、その精巧な作りと可愛らしさ(自分で言うな!)で注文を受ける人気商品になった。

線径0.4㎜という中川装身具さんの極細チェーンで仕立てた超小型勾玉。繊細なパーツだから、少しくらい高くても信頼できる国産品が安心だ。

 

作る際には正真正銘の糸魚川ヒスイで勾玉を作っているが、問題はステンレスパーツで、とりわけてチェーンと接続金具の選定である。

最近までは安い中国製のサージカルステンレス(医療用ステンレス)のパーツを使っていたが、情報収集していくと中国製ステンレスパーツは、本物のサージカルステンレスなのかは輸入業者や販売店の誰もが解らないのが実情らしい。

国産と明記していないステンレスパーツはほとんど中国製と思ったほうがいいのだが、輸入時点で鋼材の成分表に当たるミルシートが付いていないのが一般的らしい。

つまり世界に冠たる偽装大国、中国メーカーとの信用取引(笑)

私は以前に量販店で買った中国製ステンレス製のピアスフックに試しに磁石を近づけたら、見事にくっついた事がある。

ステンレスといっても磁性を持つものもあるし、曲げ加工で磁性が戻ってしまう事もあるようだが、お客さんに申し開きできるもんではないので処分した苦い経験があるのだよ。

自信を持ってサージカルステンレス使用と言えるパーツじゃないと、私のモチベーションは下がるし、第一に面白くない。

 

そして探したら中国製に比べて少し割高だけど、ちゃんとした国産パーツがあった!

自社工場でステンレスパーツを作っている中川装身具工業(株)さんである。

 

メールや電話で親切に対応して頂いていたのだが、やっぱり実物を見て購入の是非を判断したい。

8月下旬の上京ついでに、浅草橋の問屋街にある中川装身具工業さんの自社ビル一階の小売り販売店に行ってきた。

一階は商談ブースと店舗。正直言うと、ロビーに受け付けまである大きな自社ビルを持つ会社だとは思っておらず、ビビッてしまった(笑)

私のような小口取引の場合は、パーツ屋さんからそっけない応対をされる事が多いのだけど、担当のM次長の他に若い女性のKさんの二人が応対してくれて再びビビる(笑)。大口顧客じゃないのに・・・親身になって丁寧な応対をして頂けて感激した。いい会社。

因みに写真はKさんで、波乗りしないらしいけど湘南ガール!

これで懸案の一つは解消した。

8月の収穫である。