ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

ファーノース行:カイコへ

2013-05-05 | 旅行
今回の旅行でちょっと楽しみにしていたのが、
カイコへという小さな町

よくあるNZの地方の町

西側のホキアンガから東側のカワカワに抜ける12号線上で、
地図上ではノースランドの縦横ほぼ中央に位置しています。


「それなら交通の要所で栄えてる?」
となりそうですが、観光業に頼る町が多いノースランドにあって、
海から離れた内陸の地。幹線の国道1号沿いでもないとなると、
名前を聞いてもピンとこない人が多いのではないでしょうか。


カイコへは人口4,100人で、マオリ人口比が高いことでも知られ、
人口の6割に当たる2,499人が何らかの社会保障で暮らしているそうで、
確かこの率は全国で一番です。


2012年にこの町でオーストラリアの鉱山労働者の募集が行われ、
7人に1人に相当する約600人が応募して話題になりました。
町は20世紀初頭に木材輸出で栄えて以降、主要産業がありません。
海のない立地は観光業からも取り残されてしまいました。




そんな町がどんな場所なのか興味があったのです。



確かに
マオ(リ)ちゃん率、高し~

マオリの蒸し料理ハンギの専門店まである
(マーケットでの出店は見たことがありますが、店舗は初めて)


善(16歳)が、
「クックアイランド・マオリのレストランもあったよ!」
と言ってました。
それも、すーごーい
(どんな違いがあるんだろう?)


道行く人、道行く人がマオちゃんで、
白人、アイ(ランダー)ちゃんが少ない!
これはもう、見てすぐわかりました。
(ノースランド全体、アイちゃんはかなり少ないです)


普通の町並みに見えても、

テナントが入っていなかったり、看板がなかったり。


この見事なイラストで覆われた建物



廃屋です。

窓ガラスが一枚もなく、


イラストの反対側は

こんなです。


隣接している建物は営業しているようでしたが、

かつての宿泊施設だったようで、


今はこのバーだけが営業中?

(※ビール瓶の看板がやたらに大きくて目立ちます)



でも、立ち寄ったガソリンスタンドで思わずパシャリ

ナプヒが所有し経営する店


ナプヒはNZ最大のイウィ(マオリの部族)です。

ナプヒのロゴ入りのTシャツも売ってました
旅の記念にちょっとほしかったりして
(おいおい


ビジネスライクなマオリといえば、南島を牛耳るナイタフが有名ですが、
ノースランドもがんばってる


店内はバイリンガル

これがマオリ語の「コーヒー」かぁ
確かにコフィですもんね!
(音だけ似せてカタカナみたいです)


テヒは「釣り」なのかな?



ボランティア先で一緒のマオリの小母さんが、
「ノースランドの親戚は普段マオリ語で話していて、英語が下手なの。
それで『仕事が見つからない』って嘆いて、生活保障で暮してるのよ。
ばっかみたい!」
と言っていたことがありました。


この国で暮す以上、英語は共通語として不可欠でしょが(特に子どもは)
マオリがマオリを雇えれば、伝統文化や価値観にこだわっても
職を得ることができるでしょう。しかし、成功しているマオリ・ビジネスは
非常に少ないのが現実です。


強烈なインパクトの廃屋と、
明るく小ぎれいながら、品数の限られたスタンド。
なんとも不思議な対比でした。


スタンドの外で売られていた袋詰めの野菜

地方でよく見かける光景ですが、割安感はありません。


「この町はどうなっていくのかな?」
と思いつつ、給油以外特にすることもなく、今回は通過しました。


(つづく)

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