「昨日の続きを」と思っていましたが、3月も今日でおしまい。せっかくなので、この時期に相応しい話をひとつ。
香港で知り合った、日本人の「香港マダム」さん。
とても個性的で、弾ける笑顔がステキな「筋金入りのシングルマザー」(本人談)。このたび、息子さんが日本での“お受験”で見事に成功をおさめ、香港日本人中学校をご卒業、ご本人も香港での駐在員生活を終えてご帰国となり、“ふたり&ネコ1匹暮らし”は舞台を日本に移し、新たな展開を迎えようとしているところです。
彼女のブログ「子育て奮闘記」には、そんな生活が赤裸々に綴られており、男の子を育てる先輩ママの本音や、懐かしい香港の様子が手に取るようにわかることもあって、よくお邪魔しています。彼女と息子さんの腹を割ったやり取りには、何度舌を巻かされたことか。
「親子ってここまで“濃く”なれるんだ。というか、ならなきゃいけないんだ。」
と身につまされたり、反省させられたりすること、しきりです。
ブログのプロフィールによるおふたりは、
“仕事大好き。でも、楽しいことはもっと好き。好奇心旺盛。昔を懐かしがることなく、与えられた環境の中で楽しみを見出す天才。「俺って天才!」とのたまう息子と二人、似たもの親子です。”
って、本当に額面通りのおふたり(笑) そんな“天才親子”の「卒業」を、子育てをしている少しでも多くの人に知ってほしく、彼女のブログからそのままご紹介します。(原文はコチラから)
================
今日、卒業式でした。保育園では涙、涙。長い、長い6年でした。小学校はへらへら笑って卒業式。お母さん達と謝恩会のあと、2次会に繰り出し、「明日は仕事だから。」と12時半頃帰ってきたら、ドアの前に息子が座り込んで漫画を読んでいました。
「良かったよ、漫画届いていて。」
鍵を忘れて入れなかったようです。内廊下でしたので、寒くもなく、座り込んで待っていることができました。
そして今日、中学の卒業式。またまた泣けました。生徒も先生もそして親も。日本人学校、特殊です。これで日本に帰国する人が大半。子供だけ寮に入って帰国するものもいれば、お父さんだけ残して帰国する人も。人それぞれの思いを胸にばらばらになります。
(中略)
教室でささやかなお礼の会、子供たちが一人一人THANK YOUと書かれた手紙を親に渡してくれました。お母さん達、その手紙を読んでまた涙。今、帰宅して読み直すと涙が止まりません。わがままな母に良くぞついてきてくれました。選択の余地がないとはいえ、良い子に育ちました。「母、勝手だよ。」と言って涙を流したことがたびたびありました。
彼には叱られるでしょうが、引用します。
「今までの15年間、色々と迷惑をかけてすみませんでした。そして15年間、1人で僕を育ててくれて有難うございました。保育園のときから人の家に泊まりあるいていたから、一緒にいる時間は少しすくなかったかもしれないけど、がんばって働いて僕を養ってくれたのは感じたんでありがとうございました。
(←サクラサク)
僕を香港に連れてきたとき、ものすごく嫌だったけど、今思うと本当に良い思い出になったので感謝しています。今まで何十回も殺してやろうとかも思ったけど殺さなくて良かったと思います。高校に入ったらバイトとかがんばって、少しでも家のためになることをしたいと思っています。これからは養ってもらうだけでなく、僕が恩返しをしていく番なのでがんばっていきたいと思います。今まで本当にありがとうございました。これからもよろしくおねがいします。」
(写真は香港在住の読者の方が送ってくださった新宿御苑の桜。きれいですね~)
香港で知り合った、日本人の「香港マダム」さん。
とても個性的で、弾ける笑顔がステキな「筋金入りのシングルマザー」(本人談)。このたび、息子さんが日本での“お受験”で見事に成功をおさめ、香港日本人中学校をご卒業、ご本人も香港での駐在員生活を終えてご帰国となり、“ふたり&ネコ1匹暮らし”は舞台を日本に移し、新たな展開を迎えようとしているところです。
彼女のブログ「子育て奮闘記」には、そんな生活が赤裸々に綴られており、男の子を育てる先輩ママの本音や、懐かしい香港の様子が手に取るようにわかることもあって、よくお邪魔しています。彼女と息子さんの腹を割ったやり取りには、何度舌を巻かされたことか。
「親子ってここまで“濃く”なれるんだ。というか、ならなきゃいけないんだ。」
と身につまされたり、反省させられたりすること、しきりです。
ブログのプロフィールによるおふたりは、
“仕事大好き。でも、楽しいことはもっと好き。好奇心旺盛。昔を懐かしがることなく、与えられた環境の中で楽しみを見出す天才。「俺って天才!」とのたまう息子と二人、似たもの親子です。”
って、本当に額面通りのおふたり(笑) そんな“天才親子”の「卒業」を、子育てをしている少しでも多くの人に知ってほしく、彼女のブログからそのままご紹介します。(原文はコチラから)
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今日、卒業式でした。保育園では涙、涙。長い、長い6年でした。小学校はへらへら笑って卒業式。お母さん達と謝恩会のあと、2次会に繰り出し、「明日は仕事だから。」と12時半頃帰ってきたら、ドアの前に息子が座り込んで漫画を読んでいました。
「良かったよ、漫画届いていて。」
鍵を忘れて入れなかったようです。内廊下でしたので、寒くもなく、座り込んで待っていることができました。
そして今日、中学の卒業式。またまた泣けました。生徒も先生もそして親も。日本人学校、特殊です。これで日本に帰国する人が大半。子供だけ寮に入って帰国するものもいれば、お父さんだけ残して帰国する人も。人それぞれの思いを胸にばらばらになります。
(中略)
教室でささやかなお礼の会、子供たちが一人一人THANK YOUと書かれた手紙を親に渡してくれました。お母さん達、その手紙を読んでまた涙。今、帰宅して読み直すと涙が止まりません。わがままな母に良くぞついてきてくれました。選択の余地がないとはいえ、良い子に育ちました。「母、勝手だよ。」と言って涙を流したことがたびたびありました。
彼には叱られるでしょうが、引用します。
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(←サクラサク)
僕を香港に連れてきたとき、ものすごく嫌だったけど、今思うと本当に良い思い出になったので感謝しています。今まで何十回も殺してやろうとかも思ったけど殺さなくて良かったと思います。高校に入ったらバイトとかがんばって、少しでも家のためになることをしたいと思っています。これからは養ってもらうだけでなく、僕が恩返しをしていく番なのでがんばっていきたいと思います。今まで本当にありがとうございました。これからもよろしくおねがいします。」
(写真は香港在住の読者の方が送ってくださった新宿御苑の桜。きれいですね~)