土曜日の新聞には商業不動産特集の副刊が入っています。
商業物件の広告や関連記事に合わせ、ビジネス売買の広告もあります。
輸入業、小売業、カフェ、レストラン、パン屋、保育園、野鳥園
毎週よりどりみどり。
目を引いたのは、
シティーのフィッシュ・マーケット内のオーシャンズの広告。
新しいフランチャイジー(加盟店オーナー)を探しているようです。
カフェやレストランは週の売り上げ+売値が書いてあれば、利回りを比較できるので、
「このエリアでこの値段は高くな~い?」
「エスニック料理だと割安だな~」
と、さらにツっこんで見ることができます。でも、「売値+在庫」としているところが多く、値段が明記していない在庫が曲者なのかな?
広告を見ながら企業や業界の動向、経済的地域格差などをサクッと俯瞰するにはなかなかいい、土曜日の朝のブレイン・トレーニング。
2ヵ月ほど前には、以前時々行っていた、
ライブラリー・カフェの広告も見ました。
週間売上げに対して売値が非常に安く設定されていて、売りを急いでいたのか、ヒストリカル・ビルディングと呼ばれる古いビルで、カフェとしては突出した広さなので、家賃など広告ではわからない部分でコストが高かったのか
でも、まだ売れていないようです。
(HPは創業者のもののままです)
これは先日のホキアンガ旅行の帰りに立ち寄った、
ウェルズフォード
ファストフードやガソリンスタンドが固まった一角。
子どもたちがアイスクリームを買いに行ったカフェ。
「へぇ、こんな地方で24時間営業ってスゴいなぁ。夜間トラックの運転手の立ち寄り先なのかしら?でも一晩に何台通る??」
と思って見ていたら・・・・・
ビジネス+店舗+(店舗に併設した)家屋がまとめて売りに出ていました。
売却の理由はわかりません。
オーナーの引退なのか、商売が芳しくないのか、その両方か?
場所柄、24時間営業+店舗の広さ+ファストフードとの競合は、
キツそうに見えました。
NZのビジネスはこうして住宅のように簡単に売買でき、数年でオーナーが変わっていく店が珍しくありません。
「永住権を取ろう」
とビジネスを購入し、永住権が取れたところで売却してしまう人もいます。
私たちも2003年にNZの移住エージェントを訪ねたときに、クリーニング屋だの写真の現像店だの(世はもうデジカメ時代だったというのに!)のビジネスを勧められ、丁重にお断りしたものです
傾きかけたビジネスでも新オーナーのもとで見事に再生する場合もあれば、誰がやっても五十歩百歩でどうにもならないものまでいろいろでしょう。
特に人口の少ない地方は大変だろうなと思います。
それがオークランド一極集中に拍車をかけ、クライストチャーチ地震以降その傾向がさらに進み、緊縮財政や省庁改革でウェリントンが低空飛行なこともあって、最近はオークランドの鼻息の荒さがやたらに目立ちます。
その中に身を置きながら、
これは決していいことではないな~
と思いながらも、多くの地方経済を支える乳製品の国際価格が調整してきていることもあり、これでオークランドまで失速したらあっという間に景気が逆戻りしてしまいそうな危うい現実もあります。
でも、オークランド経済は消費を中心とした内需型なので活性化すると、
海外での借金が膨らむ
という大きな問題を抱えています・・・・
・・・・・って、あまり
土曜の朝に考えることじゃないのかな
(夫はご機嫌+元気よくラグビーのレフリーに行きましたとさ)