ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

死闘を闘う覚悟

2022-06-21 | 経済・政治・社会
日本円が対米ドルで135円を
つけているのを見ながら、こ
れがいつか遠い思い出になら
ないようにと願っています🙏


コロナで一段と拡大してしま
った世界的な『カネ余り』と
その後の異常な高インフレか
ら脱却しようと、各国が続々
と金融引き締め、利上げに出
ているというのに、まったく
身動きが取れないニッポン


利上げをすれば住宅ローン負
担がどうのこうのという次元
の話ではなく(今や世界中でロ
ーンのある人が自分を含め、
同じ負担に直面しています)
問題は利上げができないこと


日銀が円を発行して財政を支
える財政ファイナンスをして
いる以上、利上げで一番困る
のが支えてもらっている国家


『円安は米ドルとの金利格差
のせい』といえば理由が立つ
にしても、理由がそれだけで
はないことは明白なのでは


今一番気になるのが、さまざ
まな理由から過大評価されて
いる円が投機対象になること


1ドル=500円という見立て
ありますが、現状の円安では
実勢を反映していないと感じ
る市場参加者がいたならば


ジョージ・ソロスが英国中銀
に闘いを挑み、通貨切り下げ
に追い込んだポンド危機は19
92年。ヘッジファンドの実力
を示す金字塔となり、中銀と
いえども一市場参加者である
ことを世に知らしめました。


同様に1997年には、タイバ
ーツを皮切りにアジア通貨が
続々と空売りを浴び、切り下
げを迫られました。過大評価
という弱味を突けば通貨の価
値など一晩で変わるというの
を、金融都市香港で背筋が寒
くなる思いで見ていました。


同じことが日本円に起きたら
というのは荒唐無稽な発想で
しょうか。ファンドというも
のは、必ず出資者がいるも
の。民間だけではなく国家の
代替機関の場合もあります。


もしも日本と敵対関係にある
国が円売りを浴びせ、日銀が
かつての英国中銀のように防
衛できなければどうなるか。


円は切り下がり、円と発行元
である金融当局の信頼は失墜
し、ハイパーインフレが起き
て、国が大混乱に陥るはず。


そしてアメリカからの武器購
入などとんでもなくなったら
日本と敵対関係にある国の思
う壷ではないかと思います。


そして彼らが激安になった円
建て資産を不動産でも企業で
も手当たり次第買い漁ったら


私でさえ思いつくぐらい陳腐
な手段だということは、誰か
が用意周到に準備を進めてい
たら絵空事でもないのか


特に大規模自然災害の直後な
ど混乱しているときを狙われ
たら、政治家や日銀は一斉に
立ち上がり防衛できるのか?
その覚悟があるのかどうか。


そんなモラルハザードは起き
ない初期設定になっていても
敵対すればウクライナの惨状
を見るまでもなく、モラルな
ど風前の灯になるかも


アジア通貨危機の中の香港で
ヘッジファンドと香港の金融
当局が空売りと介入の壮絶な
バトルを繰り広げたのを、デ
ィーリングルームでライブ体
験しつつ、『これは死闘』な
のだとつくづく思いました。


当時は韓国もIMFの世話にな
っていました。市場は魔物👻


ある日目覚めたら、風景が変
っていたということが起きな
いことを祈るばかりです(祈)
自然災害もありませんように


南半球は今日が冬至🍊です。
最近気が滅入ることも多く、
明日から運気が変るといいな



ウクライナに1日も早い和平を




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