フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

10月31日(金) 曇り

2008-10-31 23:59:49 | Weblog
  明日の土曜日は体育祭で通常の授業は休み。土・日・月の3連休。そのせいだろうか、今日の3限の授業はいつもより出席者が少なかった。なのに回収箱の中の出席カードはいつもの分量だ。誰かに頼んで出席カードだけ出している学生がかなりいるということだろう。そんな偽装工作をしても、いいことなんて何もないのになぁ(たとえ全出席でも試験の点数が悪ければ不可ですから)。講義をさぼりたければさぼればいい。大学とはそういう自由があるところだと思う。ところが国民の祝日をいくつかつぶして、新学期の授業開始日を一週間早めて、何が何でも授業回数年間30回(半期15回)を確保しようという動きがある。もちろん学生も教員もウンザリした気分になる。祝日出勤の事務の人たちもそうだろう。当然、モチベーションは下がりますよね。教育効果という点ではかえって逆効果なわけだ。意図せざる結果ではなく、あほらしいと知りつつ、トップダウンの号令に黙従することの予測される結果だ。
  メーヤウで遅い昼食。今日はハロインなので(ということで)、特別メニューでカボチャ入りのカリーが500円。私はカボチャはあまり好物ではないので、定番のインド風ポークカリーとラッシーを注文したが、TAのI君はカボチャが大好きとのことで注文していた。一般に戦時中の生活を経験した世代の人にはカボチャが嫌い(もううんざり)という人が多いように思う。私の師匠のM先生もそうだった。私のカボチャ嫌い(嫌いというほどではないが好んで食べない)の理由はもちろん戦争とは関係ないわけで、一体、なんだろう。もさもさ、ぼそぼそ、甘ったるいところが苦手なのだろう。レストランで、パンプキンパイを注文したことはないし、カボチャのスープも注文したことはない。天丼に茄子の天ぷらがのっていると嬉しいが、かぼちゃの天ぷらだと嬉しくない。年に一度、冬至の日に、決まりごととしてカボチャの煮つけを食べればそれでもう十分だという気がする。ハロインにまったく関心がないのは、外国産のお祭りだからというよりも、カボチャに関心がないためだと思う。
  事務所でゼミ希望者の資料を受け取り、「フェニックス」で目を通す。定員15名のところに希望者が25名いる。現代人間論系はゼミ希望者の凸凹が比較的小さく収まっているが、私と安藤先生と長田先生の3つのゼミで定員を越える申し込みがあった。これからしばらくの間、あれこれ悩むことになるが、なにをどうやっても一定数の選外者が出る。それは不可避だ。そのプロセスをどれだけ了解可能なものにするかということだ。
  5限の卒論演習は報告をしたのがIさんとKさんの二人だけだったので、いつもより早く終った。ちょっと拍子抜け。残すところあと3回。火事場の馬鹿力というものがあるとすれば、いよいよそれに点火すべきときがきた。

  熟田津(にぎたつ)に船乗りせむと月待てば潮もかないぬ今はこぎ出でな 額田王

10月30日(木) 晴れ

2008-10-31 01:15:00 | Weblog
  3限の大学院の演習は、いつもの課題は休みにして、日本社会学会大会(東北大学)で発表する予定のAさんの報告をみんなで拝聴する。15分という時間は実に短い。私が助手時代に同じ東北大学で発表をしたときは20分だったように記憶している。いつから15分になったのだろう。余計なおしゃべり、横道なんかに外れることは、まったくできない。主題→方法→データ→考察→結論とテキパキと進めなければならない。そういう流れに乗せやすい研究ならばいいけれども、そうでない研究というものもあると思う。要するに実証主義的研究が主流を占めているということなのだろう。それにしても15分は短い。誰でも自分の研究成果をインターネットで手軽に公開できる時代に、15分の発表のために時間とお金をかけて大会に参加する意味は何なのだろうか。就職前の若手であれば業績リストに学会発表として記入できるというのはある(自分で勝手にインターネットで研究発表しても業績としてカウントしてはもらえない)。他には社交的意味しかないのではなかろうか。参加者の負担というだけでなく、大会開催校の大変さというのはそういう経験のある人ならみんな知っていることである。そろそろ学会理事の中から大会のあり方を見直そうという意見が出てきてもいい頃ではありませんか。ちなみに私が助手時代に参加した東北大学での日本社会学会大会の次の大会は早稲田大学で開催されたのではなかったかしら・・・。
  「フェニックス」で遅い昼食(サラミのピザ、珈琲)をとりながら、学生のレポートを読む。5限の基礎演習は、前回に続いて、夏休みのレポート(草稿)の発表と講評。基礎演習は隔週授業なのだが、来週はやることにする。来週と再来週でレポートの発表と講評を終らせないと、11月末締め切りのレポート(完成稿)提出までの期間を十分に確保できないからだ。その代わり、11月27日の基礎演習は休みにした。締め切り直前に草稿の講評なんかしていてもしょうがない。各自、レポートの最後の仕上げのためにその時間を使うことである。
  帰宅の途中で、丸善丸の内店に寄り、外国文学のコーナーをのぞいたら、思ったとおり、明日発売予定のポール・オースター(柴田元幸訳)『幻影の書』(新潮社)が平積みされていたので、購入する。でも、一日早く入手しても、今夜は読めないのである。明日の「ライフストーリーの社会学」の準備(パワポのスライドの作成)をしないとならないからだ。机の上にオースターの新作があるのに読めない。これ、一種の拷問である。

         

10月29日(水) 晴れ

2008-10-30 01:41:14 | Weblog
  昨夜は疲れていたので早々に寝て(といっても午前1時は過ぎていたのだが)、朝起きて、ブログの更新をして、あれこれメールを書いたり読んだりしているうちにお昼になった。午後は、今夜の大田区男女平等推進区民会議の準備をして、昼食は3時頃、散歩に出たついでに「やぶ久」で冷やしスタミナうどん。食後のコーヒーを「テラス・ドルチェ」で飲みながら、区民会議の資料(各ワーキンググループから送られてきた報告書の草稿)に目を通す。グループごとにスタイルや分量にかなり違いがある。これを今夜の会議でそろえる方向へ持っていかなければならない。これはなかなか大変そうだ。首と肩が凝ってきた。
  午後6時半から、区民会議。前半は男女平等推進職員会議と区民生活課へのヒアリング。後半は報告書の草稿の検討。予想したとおり時間がかかる。8時半終了予定のところ、1時間ほどオーバーする。次回は12月3日。それまでにそれぞれのグループで草稿の修正と、修正版のメールでの回覧、メールでの意見交換、再修正版の作成・・・というスケジュール。書いているだけで「ふぅ」と溜息が出る。
  帰りに「喜多方ラーメン」で食事(葱ラーメン)。夜気がひんやりとしている。それにしても首と肩が凝る。何か一冊本を持って、温泉にでも行きたいな。たしかポール・オースターの新作『幻影の書』がそろそろ書店に出るはずだ。

10月28日(火) 晴れ

2008-10-29 11:07:37 | Weblog
  2限の授業(現代社会とセラピー文化)で教室に行くと、すでに机がロの字型に並び替えられていて、みんな席についていた。さっそくグループ発表を始めてもらう。この授業としては最初の発表なので、ときどき止めて、指示を出す(たとえば下を向いて原稿を「読む」のではなくできるだけみんなの方を向いて「語る」ように、とか)。プレゼンのやり方については1年生の基礎演習で学んでいるわけだが、何度も練習を積まないと身につかない。また、発表は発表者だけが頑張ってもだめで、聞き手がちゃんと聞き手として役割を演じなければならない(あとから質問や意見が言えるようにメモをとりながら聞く、とか)。仕事に就いてからも、会議の場でプレゼンをしたり意見を述べたりする機会は多いわけだから、この演習でプレゼンの技法について自覚的に学習してほしいと思う。
  昼食は「五郎八(いろは)」で。現在の場所(地下鉄早稲田駅の外苑東通り方面出口を上がってすぐのところ)へ移転してから、今日初めて行ってみた。移転前の一時期、メニューが減り、昼間の時間帯だけの営業だったが、いまはメニューも元に戻り、夜間の営業も再開されていた。ひさしぶりの天せいろを味わう。

         

  あゆみブックスで以下の本を購入し、レジでもらったコーヒー券(5000円以上購入するともらえるのだ)をさっそく二階の「シャノアール」で使う。

  太田哲『若き高杉一郎 改造社の時代』(未来社)
  サリンジャー(柴田元幸訳)『ナイン・ストーリーズ』(ビレッジブックス)
  金泰明『欲望としての他者救済』(NHKブックス)

  研究室に戻り5限の授業(質的調査法特論)で使う資料の作成。今日からぼちぼちインタビュー調査のケース報告(中間報告)を始めるつもりでいたが、先陣を切ってやろうと準備してきた人がいなかったので(それは予想していた)、ケースの解読とタイポロジーの方法について話をした。
  大隈小講堂で開かれている教員組合の総会にちょっと顔を出す。帰宅すると、大学院の日本語・日本文学専攻のK君から小包が届いていて、開けると、講談社文芸文庫の小島信夫『墓碑銘』と辻井喬『暗夜遍歴』が入っていた。どちらもK君が作成した詳細な年譜と著書目録がついている。地味だが重要な仕事である。文庫本を購入して、巻末に年譜や著書目録が付いていると、とても得をした気分になるものである。

10月27日(月) 晴れ

2008-10-28 02:36:37 | Weblog
  娘が風邪で会社を休んだ。初めてではなかろうか。主たる症状は咳と頭痛である。昼まで寝ていて、それから近所の医院へ行き、処方された薬を飲んでまた寝ていた。薬には鎮痛剤が入っているから飲めば身体はいくらか楽になるが、あくまでも薬でそうなっているだけである。とにかく暖かくして眠るのが一番だ。そして水分と栄養をしっかりとることである。サラリーマンはせいぜい休めて一日、二日であろう。これが週末であれば、そのまま土日に滑り込めるので助かるのだが、今日は月曜日だからな・・・。
  実は私もいま風邪の兆候が出ている。首から肩へかけての筋肉がこわばっていて、少し寒気があり、眠くてしかたがない。毎年、秋が深まっていくこの時期によく出る症状だ。でも、私の場合、風邪で授業を休むことはめったにない。そういうことはほとんど記憶にない。それはたぶん毎日授業があるわけでないことと関係しているだろう。たとえば今年度は授業のある日は火曜、木曜、金曜の週3日だ。だから風邪で体調が悪くても一日頑張って、次の日は一日寝て回復するということが可能なのである。それと、これは教員ならみんなそうだと思うが、授業をしているとアドレナリンか何かが盛んに分泌されて体調がよくなることがあるのだ。明日は2限と5限に授業が入っている。そうなりますように。
  午後、明後日の大田区男女平等推進区民会議のための原稿をずっと書いていた。遅い昼食は気分転換に散歩に出て「やぶ久」でとる。本日の日替わり定食を注文。すき焼丼とラーメン。大胆というか、何の脈絡もない組み合わせだ。ラーメン屋でラーメンを食べてから、牛丼屋で牛丼(卵とじにしたもの)を食べるような感覚だ。『週刊文春』を4週間分読む。主に映画評を読んだのだが、これといった作品はなかった。しいていえば「トウキョウソナタ」が面白そうだったが、そろそろ公開終了のようなのでチケットは購入せず。代わりに(というわけではないが)、娘に雪見だいふくを買って帰る。
  夜、母が旅行から帰って来る。天気に恵まれて、紅葉を満喫したようだ。そういえば、全山紅葉の風景なんて私はもうずっと見ていないような気がする。