8時半、起床。
昨夜のすき焼きの残り、マフィン、あんこ、紅茶の朝食。
午後、散歩に出る。よく晴れている。風もなく、日差しは暖かい。鎌倉日和だ。妻には電車の中から「川崎方面に散歩に行ってきます」とメールする(鎌倉は蒲田→川崎の延長線上にあるから間違いではない)。
鎌倉駅を降りて、若宮大路を一直線に南に下り、由比ヶ浜に出る。真冬の海辺だというのに全然寒くない。
由比ヶ浜の入り口付近の電線にはトンビの群れが止まっている。その姿は精悍で、海辺にはカラスもいるが、カラスがかわいらしく見えるほどだ。ときどき一斉に飛び立って、浜辺にいる人々の上を舞う。うっかりおにぎりか何かを食べていると、急降下してきて、奪っていくと聞いている。
鎌倉に来る人々には2種類いる。お寺を廻る人と、海辺に来る人だ。両方ともという人もいるだろうが、それは鎌倉ビギナーで(一日で両方は慌ただしい)、何度も来ているとだいたいどちらかに落ち着くようである。私は海辺派だ。
大晦日ということもあり、好天ということもあり、普段の冬の浜辺より人が出ている。
由比ヶ浜は滑川を挟んで、右側を由比ヶ浜海岸、左側を材木座海岸と呼ぶ。混んでいるのは由比ヶ浜海岸で、材木座海岸は空いている。これは昔からである。私は子どもの頃から材木座海岸で泳いでいたので、材木座海岸の方が落ち着く。今日も大半の時間を材木座海岸の方で過ごした。
人っ子ひとりいない浜辺というのも悪くはないが、いくらかの人はいた方がいい。私は、浜辺そのものも好きだが、浜辺に来る人も好きなのだと思う。
東日本大震災以来、浜辺に来ると不安な気分に襲われたものだが、今日はそういうことはなかった。
浜辺での時間を満喫して(普段なら寒くて30分が限度だが、1時間半ほど滞在)、市街に戻る。まだ昼食をとっていなかった。
江ノ電ビルの中にある銀座アスター「鎌倉賓館」で食事。ここは観光客が少なく、ゆっくりと食事ができて(スタッフの対応もよい)、しかも価格もリーズナブル。ランチのコースは李花(1500円)、桂花(2000円)、3000円(牡丹)の3種。今日は真ん中の桂花を注文。
鎌倉散歩のお土産はいつも豊島屋の鳩サブレー。信頼の美味しさ。
蒲田について、「一二三堂」で、俵万智の最新歌集『オレがマリオ』(文藝春秋)と『月刊テレビジョン』を購入し、ご主人と少しおしゃべり。「よいお年を」。帰宅は5時を少し回った頃。
夕食は天ぷら蕎麦。
紅白歌合戦を始めから終わりまで見て、白組の勝利を確認してから、妻と娘と息子と近所の女塚神社に初詣に行く。
すでに年は越した。今年もよろしくお願いします。