7時、起床。
ロールキャベツ、サラダ(トマト、レタス)、トーストの朝食。
庭先の桜が満開を迎えている。
メジロがちょくちょくやって来て(たぶん同じメジロだろう)桜の花の蜜を吸っている。蜜を吸いやすいようにだろう、メジロの嘴は細く、長い。
昼食は母が用意してくれた卵焼き、メンチカツ、キャベツ、ほうれん草のおひたし、奈良漬、味噌汁、ご飯。
午後から大学へ。
一昨日、卒業式を終え、春休みの残りの日々は何だか気の抜けたサイダーのようである。でも、そういう気分も春休みらして悪くない。カレンダーがめくれると、新学期のあわただしさが押し寄せてくるだろう。
ゼミ4年生のIさんが研究室にゼミ論集を取りに来た。卒業式の時に渡し損ねていたのだ。今日はサークル(ワセオケ)の引き継ぎ作業で大学に来ているとのこと。卒業式を終えても3月末までは身分としては早稲田大学の学生である。卒業式後の1週間は、彼らにとっても学生と社会人の中間的な存在で、ふわふわと落ち着かない気分なのではなかろうか。その気分の中身は、希望、不安、淋しさ・・・いろいろな感情が混在しているに違いない。
ゼミ論集を渡し損ねている学生はもう一人いる。学位記授与式に大遅刻していきたUさんだ。もう勤務地である広島に行ってしまったのだろうか。
夕方、卒業生で句会仲間でもある恵美子さんが研究室にやってくる。先日の句会での作品を書にしてもってきてくれたのだ。明子さんもお出迎え。
薄き爪光を愛でる朝寝かな 明子の句 愉咲 *愉咲(ゆしょう)は恵美子さんの書の号
これは恵美子さん自身の句。
こつそりと頬紅さして山笑ふ 恵美子の句 愉咲
これは私の句。
この街を離れんとして春の風 たかじの句 愉咲かく
写真を撮られ馴れている恵美子さんは、カメラを向けると、プロのモデルさんのようにいろいろな表情、ポーズをしてくれる。これはペドロ&カプリシャス「ジョニーへの伝言」風(笑)。
ジョニーが来たなら伝えてよ
2時間待ってたと
割りと元気よく出て行ったよと
お酒のついでに話してよ
友だちなら そこのところ うまく伝えて
ありがとうございます。
さっそく研究室の入り口のところに飾らせていただく。 「単純な生活」も恵美子さんの書。これを座右の銘として私はこの一年を送ってきたのだ。
明子さんが買って来てくれたケーキと私の淹れた紅茶で恵美子さんをもてなす。
ケーキは5個あった。不思議な数なので、もしかして私と恵美子さんは2個ずつ食べてよいのかと思ったら、そうではなくて、実家のご両親へのお土産のつもりだったらしい。でも、結局、私の思惑通りになった(笑)。
明子さんは普段はリアクションの小さな人なのだが、今日は恵美子さんのオーラの影響を受けて、ちょっと弾けたポーズをしていただけた。
明子さんからはケーキだけではなくて、お花のプレゼントもあった。恵美子さんはお花が大好きなので大喜び。
私も桜の花びらを模った木製の箸置きセットをいただいた。ありがとうございます
お二人が帰ってしばらくして卒業生(論系ゼミ一期生、2011年卒)のさおりさんが会社帰りにやってきた。先月、「パン日和あをや」でゼミ同期の仲良し4人組(F4)と一緒に会ったばかりだが、今日はあるミッションがあった。それは卒業生初の「グランドスラム」(私と一緒に「phono kafe」「まやんち」「SKIPA」「カフェゴト―」の4大カフェに行くこと)の達成である。ところが、ブログの読者ならご存知のように、先週の土曜日にゼミ3期生の3人が蒲田にやってきて、一日で「まやんち」と「phono kafe」を回って、一挙に「グランドスラム」を達成してしまったので、さおりさんはタッチの差で初の「グランドスラム」を逃してしまったのである。残念です、悔しいですとさおりさん。でも、今日は新しくなったキャンパスを見に来ましたと。
彼女が入学した時(2007年)、すでにキャンパスにはプレハブ校舎が建っていたが、新棟工事は諸般の事情で遅々として進まず、結局、学生時代の4年間は普請中のキャンパスで過ごした。今日、工事のすっかり終わったキャンパスを見て、さおりさんは感慨深けであった。
新高層棟(33号館)のロビーで。
中庭で。
スロープの横、階段の上の渡り廊下で。
広くなった(元通りになった)スロープで。
食事は「五郎八」で。この店も彼女は初めてである。
五郎八サラダ。
薩摩揚げ。
田楽。
鴨のつくね。
蕎麦は私は京風にしん蕎麦、さおりさんは揚げ餅蕎麦。
食後のお茶は「カフェゴト―」で。「グランドスラム」達成おめでとう。論系ゼミ一期生では初です(論系ゼミ一期生では、他に3名がリーチがかかっています)。
ちなみに4大カフェに「トンボロ」(神楽坂)、「あるす」(蒲田)、「pottery」(大井町)、「パン日和あをや」(鹿島田)の4カフェを加えた8大カフェすべてに行く「スーパー・グランドスラム」(笑)にさおりさんはあと2つと迫っている(残りは「あるす」と「pottery」)。ダントツのトップなので、初代ゼミ長の名に懸けて、ぜひこれは一番乗りを達成していただきたい。
クラシックアップルパイとパンプキンパイをハーフ&ハーフで。飲み物は私は紅茶(レモン)、さおりさんは、なんとココア。甘い食べ物(ケーキ)と甘い飲み物(ココア)の組み合わせである。私にはない発想だ。両方とも好きだからという彼女の論理は明快であるが、過ぎたるはなお及ばざるがごとしで、+と+を合わせても必ずしも++になるとは限らないのではないか。
そんな私の危惧を吹き飛ばし、さおりさんはケーキを美味しそうに食べ、ココアを美味しそうに飲んだ。お見事です。
「カフェゴト―」には閉店時間の9時50分まで滞在。店を出た横断歩道のところでさおりさんとは別れ、彼女は早稲田方面、私は大手町方面の東西線に乗った。
11時、帰宅。
*恵美子さんが彼女自身のブログ(こちらです→★)で今日のことを書いています。