フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

11月29日(金) 晴れ

2024-11-30 12:01:31 | Weblog

8時、起床。

パン、ほうれん草のスープパスタ、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。パンは。昨日、エミコさんからいただいたもの。

昨日のブログを書く。

授業の準備。

12時頃、家を出る。

文キャンの前の道路は諏訪通りという名前が付いている。諏訪神社の前(参道の入口)を通るからだが、諏訪神社は明治通りを越えた向こうにあるので、あまりピンと来ない。

今日は演習とゼミのある日。講義はオンデマンドで大学院の演習(木)は秋学期の履修者はいなので、授業で大学に来るのは金曜日だけである。

3限は演習「現代人と孤独」。ダニエル・キイスの小説『アルジャーノンに花束を』を題材にしたグループ発表。なかなか踏み込んだ考察が展開されていてよかった。

知的障害を持つ青年が脳の手術を受け知能が飛躍的にアップする(IQ75→180)。知能がアップしたことで、周囲の人たち(バイト先のパン屋の人たち、研究所の教授たち、知的障害者の学校の女性教師ら)との関係が変化する。それは全体としてよい変化ではない。知的な優位ー劣位の関係が逆転したからだ。また、知能がアップしたことで、いまは一緒に暮らしていない家族との過去の記憶が新しい意味付与をもって蘇る。これも辛い経験である。しかし、急激にアップした知能はある時点から退行が始まる。同じ実験を先に受けた鼠(アルジャーノンという名前である)の変化が青年の今後を予告する。物語は青年の「経過報告」という文章の形で語られるのだが、知能の退行の過程はまるで認知症の症例を見るようである。知能の急激なアップは浮世離れした物語だが、知能の退行は誰の人生にも起こり得る物語である。結末はハッピーエンドではない。悲惨とはいえないまでも、ほろ苦いものである。青年は死んだ鼠を他の実験動物のように焼却炉で焼かずに自宅の庭に埋葬し、花を供えていたが、自分にそれが出来なくなったときは、自分の代わりに花を供えてほしいと最後の「経過報告」に書くのである。それが小説のタイトルの意味である。

来週もグループ発表。取り上げる作品はスウェーデン映画『幸せなひとりぼっち』(2015年)。原作のタイトルは『オーヴェという男』。トム・ハンクス主演でアメリカでリメイクされている。タイトルは『オットーという男』(2022年)。

演習とゼミの合間に研究室でおにぎりの昼食。

今日のゼミは3名がゼミ論中間報告。

 プロポーズにおける規範―なぜ男性から女性にプロポーズすることが一般的なのかー

 公園における犬を中心としたコミュニケーション

 現代における「かわいい」の多様化と社会的影響

みな論文の終わらせ方のところで苦労しているようである。体操の演技ではフィニッシュで印象がずいぶん違ってきますからね。

7時頃、大学を出る。

「ごんべえ」で宮城先生と一緒になる。非常勤の先生の代講で5限の授業があったそうである。久しぶりにじっくり話をする。彼とは同じ時期に教務をしたことがあり(私が二文の学生担当主任で、彼が二文の教務担当副主任だった)、そのとき以来の「戦友」である。私がブログを始めたのはその頃からである。彼の専門は西洋古典学で、実にアカデミックなのだが、今日は世間話である。

私はカツ丼、彼は親子丼を食べた。

食事を終えて、店を出て、「カフェゴトー」でお茶でもと私が言おうと思ったら、馬場行きのバスが目の前を通り、彼はそれに飛び乗るべく、横断歩道を駆けだして行った。西洋古典学の話をしようと思ったのに(笑)。

8時半頃、帰宅。妻は三階の仕事部屋で、居間にはチャイだけがいた。

「お疲れ様です」

紅茶を淹れて、昨日のケーキの残りを食べながら、『それぞれの孤独のグルメ』第8話(録画)を観る。とんかつだった。

スイーツを食べ終えたらしょっぱいものが食べたくなって、コンビニでポテトチップスを買ってきた。

レビューシートのチェック。

風呂から出て、今日の日記を付ける。この3週間ばかり気忙しいかったが、助かったのは持病の耳鳴りが小さめであった(文字通り鳴りをひそめていた)こと。もしかして忙しい「のに」ではなく、忙しい「から」だったのだろうか。いや、いや、そんなことはあるまい。

1時半、就寝。


11月28日(木) 晴れ

2024-11-29 10:47:56 | Weblog

8時、起床。

チーズトースト、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。

10時半に家を出て、大学へ。キャンパスの黄葉が鮮やかになっている。

11時半に卒業生のエミコさんが顔を出してくれた。彼女は新宿区の住人で、大学から歩いて20分ほどのところに住んでいる。彼女は書道家で、研究室のドアの掛け軸は彼女の作である。「単純な生活」と書いてほしいと彼女に依頼したときの私はかなり多忙な毎日を送っていたが、あと4カ月もすれば、本当に「単純な生活」の日々となるだろう。そうしたらまた新たなモットーを書いてもらおうかしら。

ランチを食べに出る。

「タビビトの木」へ行く。

本日のランチはタシの豆のカレー。

ババド(豆の粉で焼いた煎餅のようなもの)は砕いてカレーにトッピングして食べる。

食後のドリンクはカフェラテ。電車好きの息子さんの話や、ブログ(彼女もブロガーだが、最近、更新頻度が落ちている)の話をした。

12時半を回った頃、店を出る。

1時からご自宅で書道教師の仕事がある彼女とは戸山キャンパスの前で別れた。よいお年を。

研究室に戻る。

竜王戦第5局二日目。ネットの中継に接続すると、いまは昼食休憩の時間だった。先手の藤井が優勢のようである(桂得が約束されている)。しかし、先手の玉頭も後手の馬、桂馬、銀、飛車が殺到していて(駒がダブっている嫌いはあるが)、ちょっと受け損なうといっぺんに潰されそうだ。

今日はオンデマンド授業「ライフストーリーの社会学」の受講生を対象とした第2回オフィスアワー(2時から5時まで)。10人の学生がやってきて(時間帯が集中したので、一時、部屋が満杯になった)、雑談や相談(論系・コース選びや就活についてのものが多かった)、そして本を持って帰った。

でも、本は一向に減った気がしませんが(笑)。12月中にまた曜日と時間帯を変えて第3回を予定しています。

将棋の方は藤井必勝の局面になっていた。

この後数手で佐々木が投了した。これで藤井の3勝2敗となったが、常に先手が勝っている。それも大接戦、大逆転という将棋はなく、中盤で先手が優勢になり、そのまま押し切るような、観ている側としてはちょっと物足りない将棋が続いている。次回の第6局は佐々木の先手である。順番からすれば佐々木が勝って3勝3敗となり、最終局は振り駒で先後を決めるということになるのだが・・・さて、そうなるかどうか。

5時前に研究室を出る。蒲田について「ティールーム101」に注文してあるSフォンケーキを受け取りに行く。

バースデーケーキである。今日は妻の誕生日なのだ。

「きりん珈琲」に回って珈琲豆を受け取る。

きりんブレンドを焙煎しておいてもらった。

いったん帰宅して、7時に予約してある「寿々喜」へ行く。ところが予約が入っていないと言われる。昨夜、電話でお願いしたのだが、スマホの履歴を確認すると、なんと、間違って「梅Q」に予約の電話をしていたことに気づく。「赤重」(鰻重の上)を予約したときに「赤重?」と向こうが戸惑うような返答したときに間違いに気づくべきだったが、「鰻重の上です」と私が言い替えて、「はい、わかりました」となってしまった。「梅Q」は釜飯屋だが、メニューに鰻重もあるのだ(私は一度も注文したことはない)。「寿々喜」には幸い鰻が残っていたので、食べられることになった。あわてて「梅Q」に電話をして予約をキャンセルする。すみません。

というわけで、「赤重」にありつくことができた。

ここの鰻重は安くて美味しい。

妻は今年初めての鰻重だった。「やっぱり美味しいね」

駅ビルの本屋を回ってから、帰宅。

シフォンケーキを食べる。

4等分に切って、1つずつ食べる。残りの2つは明日だ。

食べながら『プレバト』(録画)を観る。前半の消しゴムはんこは「寿々喜」で観ていた。

澤田瞳子さんから新作『孤城春たり』をお送りいただく。ありがとうございます。幕末の備中松山藩を舞台にした「財政改革」の話のようである。

レビューシートのチェック。

明日の授業の準備。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

2時半、就寝。


11月27日(水) 晴れ

2024-11-28 10:14:49 | Weblog

7時半、起床。

チーズトースト、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。

小春日和。最高気温が20度までいくらしい。

木曜日のオフィスアワーの申し込みを締め切るメールを出す。来訪者が研究室のキャパを越えそうなので。

昨日のブログを書く。

11時半に卒業生のエミさん(論系ゼミ2期生)と矢口渡駅の改札で待ち合わせる。

「燈日」へ行く(開店時に予約を入れておいた)。彼女はここは初めて。「かわいいお店ですね」

定食はお父様が、スイーツとドリンクは娘さんが担当しています。店主は娘さんです。

二人とも定食を注文する。

私は豚肉の生姜焼き。

エミさんはアジと根菜の甘酢あん。

12月の中旬に二人のお子さんを連れてタイ(バンコク)へ行く。旦那さんは一足先に行っている。数年はあちらで暮らすことになるだろう。十数年働いた会社を退職することになったが、夫が単身赴任して、二人の子どもをワンオペで育てるのは無理だと考えた。

食後にキャロットケーキとアイスカフェラテ。

というわけで、今日は送別カフェである。去年の7月にエミさんとゼミ同期のミサさんがやはり旦那さんの仕事の関係で上海に行くときも送別カフェをしたのを思い出す(あのときは「パン日和あをや」→「ノチハレ珈琲店」だった)。

「燈日」には1時間半ほど滞在した。食後の散歩は池上に行くことにした。

池上は蒲田の隣町だが池上本門寺の門前町で、蒲田とはだいぶ雰囲気が違う。

彼女が一人目のお子さんがお腹にいるとき(6、7カ月くらだったろうか)、本門寺のこの階段を上ったのである。

大堂にお参りするる。

線香を大香炉に置いて、煙を浴びる(体の改善してほしい部位に煙を浴びるのである)。バンコクは寺院の多い街だから、滞在中の家族の健康を祈りながら散歩するといいですね。

重要文化財の五重塔。東京23区内では一番古い。

本門寺公園で送別ポートレイトを撮りましょう。

家族連れのグループでにぎわうバーベキュー広場で。

小春日和の木漏れ日の階段で。

散歩中のツーショット。

エミさんの服装からもわかると思うが、今日は本当に暖かい。

このスヌーピーの表情がお気に入りのようである。

噴水のある池の畔で。

エミさんのエミは「笑み」なんじゃないかと思う。

子ども広場で。

彼女は体幹のバランスがいい。

たぶんダンスをやっていたのだろう。

ジャンプの写真も一発でOK。

お疲れ様でした。

そろそろ次のカフェに行きましょうか。

まだまだエネルギーが余っているようである(笑)。

二児の母とは思えません(笑)。

本門寺を出る。

古民家カフェ「蓮華」に行く。ここは人気店で、週末は行列もできるのだが、平日であれば大丈夫。

ちょうど土間のお気に入りの席が空いたので、ここにしましょう。

スタッフさんにわれわれの写真を撮っていただく。

私はクリームソーダ(ラズベリー)、エミさんは青りんごソーダ―。

時間を忘れて話し込んでいたら、深夜の11時になってしまった・・・というのはもちろん嘘で、この時計の針は止まっているのである。「止まっているなりに、針の位置はときどき変えるのですか?」とスタッフさんに尋ねたら、そんな質問を受けたのは初めてのようで、「こんど店長に聞いておきます」と答えた(いまは店長さんは不在のようである)。

4時を回った頃に店を出る。

JR蒲田駅の南口改札にエミさんを見送る。どうぞお元気で。また帰国されたらカフェをいたしましょう。

帰宅して、レビューシートのチェック。今日は提出の締め切りで、たくさんチェックをしなくてはならない。

今日は竜王戦第5局の一日目だったが、対局中継は観なかった。下図が封じ手(後手の佐々木八段)の局面。形勢は先手の藤井が指しやすいようである。

夕食はベーコンと玉子の小松菜の炒め、マグロのやまけかけ、千枚漬け、味噌汁、ごはん。

食事をしながら『嘘解きレトリック』第6話(録画)を観る。

エミさんからいただいたお土産のお菓子を食べる。

クルミッコという鎌倉の人気のお菓子である。

今日撮った写真の整理。

風呂から出て、締め切りの11時59分を回ってから、大量のレビューシートのチェック。

1時半、就寝。

 


11月26日(火) 晴れ

2024-11-27 11:06:07 | Weblog

9時15分、起床。

チーズトースト、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳の朝食。

昨日のブログを書く。

放送原稿のチェック。

妻が入院中の彼女の母親を見舞いに行くので、荷物を持って一緒に駅まで行く。義母は2年前から介護付きのホームに入居しているが、最近、体調を崩して大きな病院に入院した。99歳、いつ何があってもおかしくない年齢である。

妻を改札に見送った後、駅ビルの書店でカレンダーを購入。ステッカータイプのものだが、需要が少ないのか、目立たない場所に置かれていた。

12枚のステッカーで、私は書斎のノートPCの本体に2枚ずと貼って使っている。とても重宝しているが、値段が1290円と高い。百円ショップで類似のものが売っているが、使い勝手が悪い。

駅構内の弁当屋で崎陽軒の赤飯弁当を買って帰る。

帰宅して昼食。

昼食をいつものように外で食べなかったのは読書の時間を多く確保するためである。金曜日の演習で発表するグループがダニエル・キースの小説『アルジャーノンに花束を』を取り上げるので、事前に読んでおこうと。昔、ユースケ・サンタマリアの主演のTVドラマを観たことはあるが、原作とは違うだろう。

リビングでひたすら小説を読んでいると、ときどきチャイがやってくる。

「かまってくれないの?」

夕方、妻が帰って来る。義母は食欲が戻らないそうである。

夕食はクリームシチューとサラダ。

食事をしながら『モンスター』第7話(録画)を観る。

11時頃、『アルジャーノンに花束を』読了。

レビューシートのチェック。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

外は季節外れの雷雨。雷が大の苦手のチャイはどこかへ隠れてしまった。能登でまた地震があったらしい。

次に読む本(授業とは関係なく)を2冊アマゾンで購入。

一冊は都築道夫『悪魔はあくまで悪魔である』(ちくま文庫)

ブログ仲間のレイコさんが今日のブログで書いていた本である。レイコさんの記事は→こちら

電子書籍は注文すると瞬時で届く。冒頭の表題作を読んでみた。星新一のSFショート・ショートをブラックにしたような感じである。

もう一冊は今年のノーベル文学賞を受賞した韓国の女性作家ハン・ガンの連作小説集『菜食主義者』(クオン)。

2時、就寝。


11月25日(月) 晴れ

2024-11-26 12:20:18 | Weblog

7時50分、起床。

朝刊を取りに出たついでに落葉掃き。今朝はそんなに多くない。

バタートースト、たらこのクリームスープパスタ、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。

まだ前に買って冷凍した食パンが残っている。昨日の「あまりにも悲しい」食パンが食卓に登場するのは数日先だ。

妻に「あの食パンを何かの料理に活用することはできないだろうか?」と聞いたところ、「ない」と即答された。

「あまりにも悲しい」

昨日のブログを書く。

郵便局に郵便を出しに行く。窓口で料金後納(切手を貼らず)で料金を未使用の古い切手で支払う(あらかじめ料金を計算してそれに相当する枚数の切手を持参)。こうすると古い切手を何枚も組み合わせて貼る手間もないし、古い切手を手数料を払って新しい切手と交換する必要もない。一番無駄のないやり方である。ただし同じものを10通以上出す場合でないと使えない。

郵便局から「吉岡家」へ回る。いつもとは反対方向から。

平日限定おすすめランチ。もりそば+玉子焼き(半熟指定)、ごはんは少なめ(30円引き)で注文。

朝食に目玉焼きを食べなかったのは、ここでダブルで食べるからである。

半熟指定にしたのは、ごはんに載せて卵かけごはん風にして食べるためである。これが美味しいのである。しかも途中で目玉焼きの追加まである。

店を出たのは2時ちょっと前。散歩日和だ。

「吉岡家」の横の遊歩道(昔どぶ川だった場所)を池上方面に歩く。

20分ほどで「ハナコーヒー」の前に着く。散歩というのは目的地を決めないタイプもあるが、私は(一応の)目的地を決めて歩くことが多い。

月曜日にしてはけっこうお客さんがいた。お気に入りの席には先客(女性の3人組)がいる。

最初、別の席に座っていたのだが、女性の3人組が席を立ったタイミングで、マダムが「よろしかったらそちらにどうぞ」と声をかけて下さったので、そちらに移動する。やっぱりいつもの席だと落ち着く。

アメリカンチョコレートケーキと紅茶(アールグレー)。アメリカンチョコレートケーキには自家製のラズベリージャムがサンドされていて、甘酸っぱい。

50分ほど滞在して、店を出る。

帰りも家まで歩く。往復40分で、これは大学に出た日と同じくらいの歩数(6000歩台)だ。

放送原稿を書く。

夕食はピーマンの肉詰め、味噌コンニャク、味噌汁、ごはん。

食事をしながら『海に眠るダイヤモンド』第5話(録画)を観る。イズミ(宮本信子)=朝子(杉咲花)ということで確定なのかしら。

オンデマンド授業の収録。

風呂から出て、今日の日記を付ける。一緒に風呂に入った(風呂には浸からず、浴槽の蓋の上にいる)チャイはお湯を抜いた後の浴槽からなかなか出ようとしない。サウナみたいな感じなのだろうか。

1時半、就寝。