7時半、起床。パンを切らしていたこともあって、朝食はとらずに、家を出る。
東京駅丸の内北口
神楽坂で途中下車して、いつもより早めの昼食を「SKIPA」でとる。チキンカレー、食後の紅茶とプリン。
先週来たときにご夫婦そろっての写真を撮らせていただき、ブログにアップしたのだが、ご主人(宙太さん)の方はいい笑顔で撮れたと思うが、奥さん(ノンちゃん)の方が、いまひとつだったと思う。かわいらしい女性をかわいらしく撮るのはそんなに難しくない。自然な笑顔がとれればたいていOKだ。しかし、きれいな女性をきれいに撮るのは、案外、難しい。これは何故だろう。 一般に、かわいさというのは性格的なもので、美しさというのは造形的なものであると思われている。だから、美しさの方が写真に撮りやすい(目に見えているものを撮るわけだから)と思われている。美人はどう撮っても美人だと。本当にそうだろうか。私には美人を美しく撮る方が難しいと感じる。もちろんそれなりに美しくは撮れる。しかし、その美しさは実際の美しさを下回っているのが常である。「いまひとつ」なのだ。美しさを撮るには技術がいる、そう思うのだ。料理の写真にも同じことがいえそうである。
「梅花亭」で草餅とうぐいす餅を購入。少し坂を下ったところにある「菓匠 静閑院」という初めて入る店で、「野の苺」という名前のゼリーを購入。この店は京都が本店のようである。「大野家」でスコッチエッグを1つ購入。
スコッチエッグは研究室ですぐに食べた。評判通りのボリュームとうまさである。ふと思いついたのだが、これを「SKIPA」に行く前にあらかじめ購入して、チキンカレーにトッピングしてもらうことはできるだろうか。特製スコッチエッグのせチキンカレー。 「SKIPA」と「大野屋」のコラボ。面白いんじゃなかろうか。もしノンちゃんを実物どおり美人に撮ることができたら、ご褒美として、お願いしてみることにしよう。
和菓子の方はお八つに食べた。教員ロビーの期末試験本部に詰めていた事務所の女性におすそ分けしようと思い、「ご苦労様です。草餅と苺のゼリーのお好きな方をどうぞ」と言うと、見た目のかわいらしい苺ゼリーの方を希望されるかと思いきや、草餅を希望された。花より団子(違うか)。苺ゼリーは私が食べる。苺の果汁がたっぷりと使われていて、さわやかな美味しさである。
5時半頃、大学を出る。丸善(丸の内店)に寄って、買物。林ナツミの写真集『本日の浮遊』を購入。この写真集は前から書店に並んでいるのを見て知っていたが、私は勘違いをしていて、これは合成写真だと思っていた。しかし、今日、手に取って、実際にジャンプした一瞬を撮った写真だと知った。それがただの「ジャンプ」ではなく、「浮遊」として写っているところが凄いわけだが、私が合成写真だと勘違いしたのは、たとえば表紙に使われている駅の自動改札の前の「浮遊」の写真がそうであるように、周囲の人たちの視線が彼女に向いていないからである。いかに儀礼的無関心が都会で生活する人間の技法だとはいえ、そばでこれだけのジャンプをしている人に視線が行かないはずはないと。だからこれは合成写真に違いないと。これが実写と知って驚いたのは、彼女の浮遊の見事さもさりながら、彼女が周囲から浮遊している(関心を払われていない)という状況、都会に生きるとはこういうことなのだということを、見事に作品化しているからである。
1月始まりの手帳のバーゲン商品の中から一点購入。モレスキンの一日一頁のポケット版(『ピーナッツ』仕様)。50%オフで、1354円なり。何に使うかはこれから考える。文具に関しては、存在は目的に先立つのである。
桜(山桜か)の花入りのペーパーウェイト。
丸善に寄ったときは東京駅へは地上から行くことになる。
東京駅丸の内北口(朝とは反対の方向から)
蒲田に着いて、東急の「海老家総本舗」で本日が特売の浅利の佃煮を購入。毎週水曜日に浅利だけ特売とのこと。知らなかった。
夜、書斎のラジオで、TOKYO-FMを聴いていたら、何かの番組に、今月の23日にデビューシングルを出したばかりだという塩ノ谷早沙耶香という名前の歌手が生出演をしていた。彼女のデビュー曲「Dear Heaven」が流れたが、これがとてもよかった。心にしみる歌声だった。昔、デビューしたばかりの中島美嘉の歌を初めて聴いたときにハッとしたのと似た感覚があった。