フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

4月28日(土) 曇りのち晴れ

2012-04-29 23:54:06 | Weblog

  8時、起床。旅支度をして、9時に家を出る。雨こそ降ってはいないものの、パッとしない天気だ。

  新宿10時ちょうど発のスーパーあずさ11号で茅野へ。ケータイ電話でいま新宿を出るところだと連絡すると、「こっちの天気は上々だ」とKが言った。へぇ、そうなのか。朝食をとらずに家を出たので、新宿駅構内で購入した駅弁をさっそく食べる。甲州のワインビーフとワイントンで作った牛丼&メンチカツ。なかなか美味しかった。

  12時4分茅野着。出迎えてくれたK夫婦の車に乗って、さっそく「香草庵」という蕎麦屋に連れて行かれる。これが蕎麦屋?と思うようなアンチークな西洋建築の家。しばらく待って、テーブルに案内される。ぶっかけとデザートにそばがきぜんざいを注文する。最初に出された蕎麦茶からしてすでに美味しく、大いに期待が高まる。やがて運ばれてきたぶっかけの蕎麦は、腰があって、しかし決して硬くはなく、みずみずしく、しかし決して水っぽくなく、「う~ん」と嘆声が出るくらい美味しい蕎麦だった。蕎麦湯も実にまろやか。食後のそばがきぜんざいはご主人自らが厨房から運んで来てくれた。素朴でやさしい甘味だ。

  八ヶ岳連峰を眺めながら腹ごなしの散歩。確かに天気は上々だ。初夏、いや、5月6月を飛び越して、いっぺんに本格的な夏が来たようである。昨日までの東京の雨の毎日が嘘みたいだ。

  Kは高校時代のクラスメートであり、バドミントン班でダブルスを組んだ間柄である。Kの奥さんもバドミントン班の同期である。二人が付き合い始めたのは高校を卒業してからだが、それでもすでに40年という歳月を一緒に歩いてきたことになる。二人はとても仲がいい。おしどり夫婦という言葉がまさにピッタリだ。とくに10年前に奥さんが大きな病気で手術をしてからますます仲がよくなったように思う。「N子(奥さんの名前)がいなくなったら俺は生きていけない」とKは私に真顔で言ったことがある。

  Kの別荘はいわゆる別荘地にある別荘ではない。奥さんのお祖母さんが一人で住んでいて、お祖母さんが亡くなってからは廃屋になったいた家を壊して、その跡地に建てた別荘である。だから目の前は自分の家の畑が広がっていて、そのはるか向こうに残雪を頂いた甲斐駒ケ岳が見える。夏、風呂から上がって、この風景を眺めながら、ベランダで飲むビールは最高だとKは言う。そうだろうなと、ビールの飲めない私も思う。

   すぐ隣に石仏百体観音で有名な長円寺という大きな寺があって、ここにKの家の墓はある。いずれK夫婦もここに入ることになる。

  けれど先祖代々の墓は、田んぼの一角を整備した墓地にあり、愛犬シローの散歩がてら連れて行ってもらったが、360度見晴らしがよくて、お寺の墓よりもこちらの方がずっといい場所のように思えた。

   村の大きな共同浴場で一風呂浴びてから、夕食は奥さんお手製の山菜の天ぷらをたらふく食べる。ああ、美味しかった。

  就寝は10時。普段の生活からは信じられないほどの早寝だが、こういう場所に来ると、早寝早起きの生活がしたくなるものである。


4月27日(金) 雨

2012-04-28 01:32:42 | Weblog

  8時、起床。ウィンナソーセージ、レタス、トースト、紅茶の朝食。

  昼から大学へ。今日も雨が降っている。天気予報では明日は晴れるそうだが、本当だろううか。

  昼休みの時間、本部棟で芸術学校の運営委員会。サンドウィッチとコーヒー。

  文キャンに戻って、1時から教務-事務連絡会。

  2時50分から、再び本部棟で、教務担当教務主任会。引き続いてFD推進委員会。

  一連の会議は5時過ぎに終る。文キャンに戻る途中で「maruharu」に寄って、早めの夕食をとる。オレンジゼリー&杏仁豆腐、チキン南蛮揚げ、サラダ、バゲット、コーヒー。雨はまだ降っている。本当に、本当に、明日は晴れるのだろうか。

 

  6限は3・4年合同ゼミ。3年生の発表を聞く。N君、Aさん、Tさんの3人のグループ。なかなか堂々としていてよろしい。

  本日のスイーツは3年生のOさんが調達してきたソフトなチーズケーキ。 

  7限は学年別ゼミ。私は3年生クラスに出る。毎回3人にブックレビューをやってもらう。今日取り上げられた3冊は、フロム『自由からの逃走』(M君)、加賀乙彦『絶望の国の幸福論』(Kさん)、橋本良明『メディアと日本人』(N君)。開始が少々遅かったせいもあり、10時までやる。

  JRにいろいろトラブルが発生し、帰宅は11時半。やれやれ、疲れた。風呂を浴び、ブログの更新をしてから寝る。

  明日は茅野にある高校時代の友人Kの別荘に行く。しつこいようだが、本当に晴れるのだろうか?


4月26日(木) 曇りときどき小雨

2012-04-27 01:25:59 | Weblog

  8時、起床。トースト、ピーナッツジャム、紅茶の朝食。

  10時に家を出て、大学へ。

  11時から研究室でゼミ3年生のグループ報告の事前相談。Tさんが熱を出してお休みで、OさんとMさんの2人。2人とも研究室というものの中に入ったのは初めてだそうだ。どの研究室もこんなふうだと思わないでくださいね。私の研究室よりも乱雑な研究室もあるとは思うが、総じて、もっと片付いている研究室が多いです。

  昼食は「たかはし」に食べに行く。お刺身(初鰹)定食を注文。刺身は一般に山葵醤油で食べるが、鰹にはやっぱり生姜醤油である。最初にこの組み合わせを思いついた人はすごい。  

  3限は大学院の演習。見田宗介が1967年に雑誌『潮』に発表した「『立身出世主義』の構造」という論文が今日の指定文献。

 4限は研究指導。ゼミの新人であるOさんの研究計画の話をゼミの先輩である現代人間論系助手のAさんと、石黒先生と一緒に聞く。Oさん、昨夜は徹夜だったらしい。    

 6限は講義「日常生活の社会学」。

 8時半ごろ大学を出て、「キッチンおとぼけ」で夕食をとる。メンチカツ定食をご飯は少なめで注文。500円也。

  食後のコーヒーは「シャノアール」で。コーヒー無料券を使う。   

  10時、帰宅。風呂を出て、録画してある『かえるの王女さま』を観ようかと思ったが、それは明日にして、ブログの更新を済ませる。今日は1時半に寝られそうだ。


4月25日(水) 曇り

2012-04-26 01:33:54 | Weblog

  8時半、起床。昨日、夜食を食べたので朝食は抜く。

  10時に家を出て、大学へ。

  非常勤で教えに来ていただいているS先生がいま執筆中の博士論文のお話を「フェニックス」で朝食兼昼食(トマトのビザとコーヒー)をとりながら聞かせていただく。

  1時からカリキュラム委員会。3時半まで。

  4時から基本構想委員会。5時半まで。

   演習「個人化の社会学」のBBSや講義「日常生活の社会学」のレビューシートに目を通す。後者の締め切りは本日の23:59である。親切なことだと思いつつリマインドのメールを受講生に送る。

  7時から教務戦略会議。おべんとう(「たかはし」の二重弁当)を食べながら9時まで。いつもの二重弁当と構成が違う。店で食べる二重弁当は一種類だが、出前の二重弁当は二種類ある。たぶんこれは値段の高い方の二重弁当だろう。

  帰りの電車の中で、明日の大学院の演習の指定文献を再読する。すでに読んでいる文献であっても授業の前日に再読しておかないとけっこう内容を忘れていることに気づく。

  10時、帰宅。電車の中で読んでいた文献を最後まで読んでから、風呂に入る。出てから、明日の「日常生活の社会学」のパワポの資料を作り、コースナビにアップする。水曜日は会議の連続で疲労度が高いが、翌日の授業の準備があるので、帰ってからすぐに寝るわけにはいかないのがつらいところである。

  ブログの更新をすませて、1時半ごろ寝る。明日もかなり忙しい。 


4月24日(火) 晴れ一時雨

2012-04-25 01:56:13 | Weblog

  9時、起床。今日は夏日になるらしい。

  3限は必修基礎演習。今日は中央図書館の見学である。前半は4FのAVホールで図書館についてのあれこれの知識を学び、後半はガイドの方について館内を見学した。戸山キャンパスからは少し離れているが、戸山図書館しか利用しないというのではもったいない。中央図書館を使いこなせるようになれば、学費の元をとったといってもいいくらいだ。

  4限は演習「個人化の社会学」。今日からグループ発表が始まる。最初のグループは「ある孤独死」がテーマ。2009年4月に北九州市で起きた39歳の男性の孤独死をNHKの「クローズアップ現代」が取り上げて反響を呼んだ。そのときの取材班が書いた『助けてと言えない いま30代に何が』(文藝春秋、2010)を指定文献とした発表である。最初の発表ということで、準備期間が2週間しかなかったにもかかわらず、きちんと仕上げてきたのは立派であった。後続するグループのよい刺激になっただろう。

 

   遅い昼食を「ごんべえ」でとる。忍者うどんを注文したら、「冷たいのですか?」と聞かれた。いいえ、温かいのをと答えたが、そうか、連日の雨模様の天気で忘れていたが、もうそういう問いが不自然でない季節になったのだな。

  5時からカリキュラム委員会打ち合わせ。2時間ほど。

  イタリアのある大学の学長から手紙が届いた。イタリア語で書かれているが、私が卒研指導をしている留学中の学生の名前が文中にあるのはわかる。彼女に何かあったのだろうか。イタリア語のわかる先生に読んでもらったところ、彼女がパスタについて書いた文章が何かのコンクールで賞をもらったらしい。大変名誉なことなのでお知らせしますという内容だった。

  本日は夜間当番。7限の終わりまで教務室で仕事をしてから帰る。

  10時半、帰宅。風呂を浴びてから、『37歳で医者になった僕』の第3話を観る。