猛々しく始まった8月が、今日、ひっそりと終わった。連日の猛暑日も昔のことのような気がする。「でも、そんなの関係ねえ」(夏休みはあと4週間もある)と言ってみたい誘惑にかられるが、小島よしおの海パン姿がすでに季節の移り変わりの中で足裏を焼かない砂浜のように物悲しい。気分としては今日で夏休みは終わり。明日からは・・・秋休みなのだ。どうもスイマセン(by 林家三平)。
林家いっ平の『老舗味めぐり』(グラフ社)を読んでいたら、「どうもスイマセン」の誕生秘話が紹介されていた。
「あッ、林家三平さん!!」
「いえいえ、加山雄三です」
通りがかりの方に声をかけられると、よくこんなことを言って笑わせていた父。仕事の合間を縫っていろいろなところへ連れて行ってもらううちに私は、父の本名は「加山雄三」なのだと信じ込み始めていた。そんな折、日本テレビのロビーで、
「三平さん!」
と男性の声。日頃の習慣とは恐ろしいもので、振り向きながら、
「加山ゆう・・・」
と言いかけた父がびっくり。なんと本物の加山さんが立っていたのだ。
「あッ・・・どうもスイマセン!!」
咄嗟に出た心からの父の言葉。のちに父のキャッチフレーズとなるこのセリフは、今でも大切な思い出のひとつだ。(40-41頁)
『老舗味めぐり』は、隠れたる名店とかではなく、東京に生まれ育った人間なら少なくとも名前くらいは知っている老舗のガイドブックだが、類書との違いは、どの店も筆者が「子どもの頃から通っている」という点にある。だから店のご主人とのやりとりも、初対面のグルメレポーターの場合とは全然違う。本書をパラパラとめくりながら、甘味同好会9月例会や、安藤先生の『院単』重版祝賀会(重版が決まったらおごってくれると、ずっと前に彼が私に約束したのだ)に思いが及ぶ。美味しいものを美味しく食べられることは幸せなことである。
昼過ぎまでブックレットの執筆。昼食は鮪の角煮でお茶漬け。ジムへ行き、筋トレ3セットとウォーキング&ランニングを50分。餃子一皿分のカロリーを消費。その後、ルノアールで二十世紀研究所編『革命』(思索社、1949年)所収の清水幾太郎「社会現象としての革命」を読む。帰宅して風呂に入る。数日前から、シャワーではなく浴槽に湯を張って肩まで浸かるようになった。夕食は鶏の唐揚げと揚げ茄子。前者は葱ソース、後者は醤油でいただく。デザートはぶどう。
「世界陸上」では男子400メートルリレーでようやく日本新記録が出て、何度も何度もリプレイをしていた。予選3位の記録なので、うまくいけば決勝で銅メダルが獲れそうだ。もしそうなったら荒川静香が金メダルを獲ったときのような、起死回生というか、溜飲を下げるというか、とにかく大騒ぎになるであろう。そうなってほしいものである。
林家いっ平の『老舗味めぐり』(グラフ社)を読んでいたら、「どうもスイマセン」の誕生秘話が紹介されていた。
「あッ、林家三平さん!!」
「いえいえ、加山雄三です」
通りがかりの方に声をかけられると、よくこんなことを言って笑わせていた父。仕事の合間を縫っていろいろなところへ連れて行ってもらううちに私は、父の本名は「加山雄三」なのだと信じ込み始めていた。そんな折、日本テレビのロビーで、
「三平さん!」
と男性の声。日頃の習慣とは恐ろしいもので、振り向きながら、
「加山ゆう・・・」
と言いかけた父がびっくり。なんと本物の加山さんが立っていたのだ。
「あッ・・・どうもスイマセン!!」
咄嗟に出た心からの父の言葉。のちに父のキャッチフレーズとなるこのセリフは、今でも大切な思い出のひとつだ。(40-41頁)
『老舗味めぐり』は、隠れたる名店とかではなく、東京に生まれ育った人間なら少なくとも名前くらいは知っている老舗のガイドブックだが、類書との違いは、どの店も筆者が「子どもの頃から通っている」という点にある。だから店のご主人とのやりとりも、初対面のグルメレポーターの場合とは全然違う。本書をパラパラとめくりながら、甘味同好会9月例会や、安藤先生の『院単』重版祝賀会(重版が決まったらおごってくれると、ずっと前に彼が私に約束したのだ)に思いが及ぶ。美味しいものを美味しく食べられることは幸せなことである。
昼過ぎまでブックレットの執筆。昼食は鮪の角煮でお茶漬け。ジムへ行き、筋トレ3セットとウォーキング&ランニングを50分。餃子一皿分のカロリーを消費。その後、ルノアールで二十世紀研究所編『革命』(思索社、1949年)所収の清水幾太郎「社会現象としての革命」を読む。帰宅して風呂に入る。数日前から、シャワーではなく浴槽に湯を張って肩まで浸かるようになった。夕食は鶏の唐揚げと揚げ茄子。前者は葱ソース、後者は醤油でいただく。デザートはぶどう。
「世界陸上」では男子400メートルリレーでようやく日本新記録が出て、何度も何度もリプレイをしていた。予選3位の記録なので、うまくいけば決勝で銅メダルが獲れそうだ。もしそうなったら荒川静香が金メダルを獲ったときのような、起死回生というか、溜飲を下げるというか、とにかく大騒ぎになるであろう。そうなってほしいものである。